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絡まった糸のほぐし方


問題提起の必要最適人数:1人
問題解決の必要最適人数:大人数
絡まった糸のほぐし方のコツ

知人が会社で言われた言葉

「問題は指摘するのに具体的な解決策は出さない」

これ、ニュアンスとしては
嫌味込め込めの言い方をされたようだ。

最初にこの話を聞いたとき、ひやっとした。

嫌な言葉だな〜
不快な感情だな〜

って。

言われて嬉しい言葉では確実にない。

なんだかこの話が大層気になって、じっくり向き合ってみた。


この知人のことを深く知っているからこそ言わせていただく。

確かに指摘されている文言は事実です。
問題に気づいただけで、具体的な案は出せていません。

うん、それで
どうしてそれが
否定されちゃうのか。

私の熱はここにあり。
発見したぞ、気になる箇所。

問題ってすごく複雑で
その”絡まり”って
1人の人間が一瞬で作り出すような
たやすいものではない。

複数人が長い時間をかけて絡まらせて出来たもの。

それをね
1人でほぐしてみせろってのは、理りが無いと書いて
無理。

とーっても時間がかかるだろうね。
問題発見とほぼ同時に解決策を提案出来たら
その人はおそらく天才って言っとくしかないような異類の人。

もしくは大して絡まってなかった重度の低い問題だった。
そんな所なのだと思う。

だから私はこう言いたい。

チームを持たずに一人で仕事をしていこうと本気で思った人間として言いたい。

”チームで働こうや”

と。

問題を発見して問題を提起するのは
誰かの特技で誰かの不得意だ。

その特技を認めず
次のステップへ進めようとするのは
自然の反対の不自然というものだと思うのだ。

ここからは
”かっこいいリーダー、少なすぎないか?”
という持論を強めに抱きながら
”かっこよくないリーダー”たちに対して言葉を発していく。

チームの上になぜだか立てているそこのあなた。
まずは受け止めよう。
問題を発見した人の労力を。

そして
どう解決するか、話し合おう。

とりあえずこのチームは未完全だということがわかったのだ。
絡まりの”糸”になってしまった人たちで構成されているチームは
他者(社)がほぐしてくれることを待っているのだろうか。

おそらく誰もほぐしてくれないだろう。

問題に気づくのは
絡まりに巻き込まれていないからだ。

協力者が現れなければ
その人はこの問題を
見過ごすか
危険を顧みず1人で飛び込むかの2択を迫られる。

はてさて
そんなことまでしてくれるだろうか。
忠告も聞かずに突き放したリーダーとチームを。
そう、そこのかっこよくないリーダー、あなたのことを。

人間は誰にだって親切にしたいと思うものだ。
でも時間に限界がある。
世界中の人を救うことができないことは
スーパーヒーローだって内心自覚しているはずのことだ。

そんな”誰かの親切”が自分に向いていることはラッキーだ。
果たして、継続して親切するに値すると思われただろうか。

1度絡まった糸は
癖がついたりする。
ほぐしても、綺麗に成型して直さないと
また絡まるから注意してね。


絡まった糸をほぐすのはとても難しい事のように思える。
ネックレスのチェーンが絡まって絶望的な姿になった時の
あの感情に似た絶望かもしれない。
でもその絡まりは私たちがコツコツと積み重ねて作り出してきたもの。
作れたのだからほぐせる。地図は一度描かれているはずなのだ。

漠然とした絶望と不安から
何だか色々なことから目を背けたり諦める大人が多い。

この話のように、日常の些細なエピソードからも
そういう人が増えていることを確実に感じる。

でも
その絶望は、本当に望みが無いことなのか。
その不安は、本当に安らかさを持ち得ないのか。

ネガティブなスポットライトに照らされるステージからは降りて
真に美しいものにスポットライトを当てられる人が増えることを願う。

そしてなにより私自身
・かっこよくないリーダー
・かっこいいリーダー
このどちらの登場人物にもなり得ることを自分の肝に銘じて
2023年を過ごしていこうと思う。

新年初投稿、すごいディープな空気感で登場してしまいましたが
至っていつも通りの姿形中身でおります。
今年もどうぞ、よろしくお願いします。

Fin.
麻裕


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