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盛岡の隠れた名物麺料理を食べる~岩手観光~

石割桜を見るために岩手県盛岡市へ旅行をした2日目、1日目に旅の目的を終えたので今日はノープラン、とりあえず昨夜調べた限りで歩いて行けそうな距離にある観光名所を回り、盛岡名物を食べようと決めホテルをチェックアウトした。

石割桜を見に行った1日目の様子はこちらから確認できます!

まずは盛岡市の代表的な神社、盛岡八幡宮へ行ってみる。
盛岡駅からは2.5kmとそこそこ距離があったけど、この日はとても晴れていて気持ちよく歩くことができた。
北上川にかかる橋から岩手山がくっきりと見えるくらいいい天気。

30分ほど歩いて岩手八幡宮へ到着、境内はかなり広めで、朝早くいったためあまり参拝客もいなかったためゆっくり観光できた。

この神社は300年以上の歴史があるものの参拝を行う大社殿は平成に建て直されたため石畳は歩きやすいし、なにより綺麗だった。

こういった映えスポットもあれば……

ちょっと裏の方へ歩くと、歴史を感じる社や大木があり、閑静で歴史の深みを感じる場所もあり観光にはちょうどいい場所。

また、ここの神社は瓢箪に息を吹き込むことで自身の厄を封じ込めることができると信じられているため、絵馬のように至るとこで瓢箪がかけられているのも特徴的。

神社を観光して盛岡市街地の方へ戻る。
続いて訪れたのは『啄木・賢治青春館』
銀行を改装して作られた博物館みたいで趣がある。

岩手出身の有名な作家石川啄木と宮沢賢治が作家として世に出るまでに過ごしていた青春時代やデビューしてからの作家人生が紹介されていたり、当時2人が作品を掲載していた雑誌や新聞の現物品が展示されている。

宮沢賢治についての博物館は花巻の方にあり、そこに行ってみたかったけど電車で行けるような場所ではなかったので、諦めていたけどここの資料も十分で勉強になった。
入場料も無料だし、ついでにゴールデンカムイで釧路新聞記者として働き、土方に情報提供をしているイメージしかなかった石川啄木についても作家としての一面を知れてよかった。

中にカフェも併設されているみたいでとてもいい雰囲気。
本を読むの捗りそう。

青春館を出ると、レトロな建物がこの辺にあるということでそこにも向かってみる。
建物の名前は『旧石川県令私邸』という建物。

正立方体に近い美しい形をした建物だけど蔦がまとわりついていて少し不気味さもある不思議な建物。
しかも、この建物について盛岡監獄移転建築用の煉瓦および囚人使役によって新築落成したと言い伝えられているが、裏付け資料は不詳で設計・施工の経緯も不明という謎多き建物となっている。

場所も住宅街の中にひっそりと佇んでいて景観に紛れているようで、存在感を放っている。
僕はこの建物、すごい魅力的に感じて建物の周りをうろついていたが、この辺の住民が通ったり、キャッチボールをする少年がいたりとずっといると怪しまれそうなので写真を何枚か収めて立ち去った。

中はどうなっているのだろう、後で調べたらお昼くらいから開館しているらしい、待てばよかった。

午前中に行きたいところは行ってしまったので、駅に戻る。
たくさん歩いてお腹がすいたのでお昼を食べよう。

駅のロータリーに続く地下道の雰囲気めっちゃ好き。

昨日はじゃじゃ麺を食べたが、盛岡で有名な麺料理はあとわんこそばと盛岡冷麺がある。
わんこそばはひとりで挑戦しても楽しくなさそうなので、冷麺を食べた。

盛岡駅に冷麺屋さんはたくさんあって迷った駅地下にある『明明家』というお店に訪れて冷麺中辛を注文

麺がつるつる、スープがキンキンに冷えていて味が濃くてどんどん食べてしまう。色は辛そうだけど、思ったより辛くないし、酢を入れることで食べやすくなる。
本当においしい、盛岡に来たら冷麺はぜひ一度食べてほしい。

盛岡で見たいものは全部見たが、まだまだ帰るのははやい。
何か時間を潰せる施設はあるか調べたところ、温泉施設があったので行ってみた。

盛岡駅西口にあるバス停から出ているバスに5分ほど乗り、それから歩くこと5分ほどにある『盛南温泉 開運の湯』

ここは油断して写真を1枚も撮っていないが、とてもいい温泉施設だった。
施設はそこまで広くはないものの、浴場内は室内・露天岩風呂・サウナと揃っており、休日の午後に行ったものの全然混んでいない穴場だった。

湯上り処もコンパクトではあるが、マンガコーナーやテレビコーナー、レストランもあって十分楽しむことができる。
お客さんがあんまりいないため人目を気にすることなく、マンガを読んだり、畳の上で持ってきた本を読みながらゴロゴロできて、いつのまにか2時間くらいいた。

そろそろ帰ろうかと思いながら、盛岡名物で興味が湧きそうな名物料理はないかネットで検索してみた。
わんこそば
南部せんべい
……ほうほう
ひっつみ鍋
コッペぱん
納豆キムチラーメン

……納豆キムチラーメン!?
なんだその臭いがとんでもなさそうな料理は……
でも僕は納豆が大好きだ。
1日1パック食べることを心掛けているくらい好き。

納豆が入ったラーメンがあるとは、これは納豆好きとしてチェックしなくてはならない。
冷麺を食べてしまっていたが、サウナで整ったし、また少し歩けばお腹がすくだろうと、駅まで歩き、お土産を選んでいるうちにラーメン1杯くらい食べられるコンディションになったので、ラーメン屋へ向かう。

ラーメン屋は駅地下のショップ街にある。
店名は『岩手のらーめん 柳屋』

お店の前に立てかけられている看板にも『盛岡名物納豆キムチラーメン』と書いてあった。
お店に入るや否や納豆キムチラーメンを注文。

そして、ご対面。

ビジュアルがなかなかいい
そして、予感はしていたが臭いがとにかく強烈
納豆のパックとキムチを顔面3cmくらい近づけて嗅がされているような感覚になるくらい臭いがきつい。
納豆が苦手な人は絶対食べられないだろう。

さっそくスープから飲んでみると納豆のうま味と味噌のコクが口いっぱいに広がる。キムチはそんなに辛くなく、バランスが絶妙だ。
続いて麺をすすったが、麺がとにかくうまい。国産小麦を使用しており、お店独自で製麺しているらしくもちもちでツルツルだ。
野菜も具沢山で、シャキシャキ感が残っているのはgood

しかし、食べ進めている途中でとある異変に気が付く。

納豆キムチラーメンなのに納豆の粒がはいっていない

どれだけ野菜や麺をひっくり返しても納豆がないのだ。
納豆が見当たらないのに納豆の臭いがする、これはどういうからくりだ。

まさか納豆の臭いは店内から漂っているだけで、僕が食べているラーメンは納豆キムチラーメンではなかったのかと推理、しかし伝票を見てみるとちゃんと『納豆キムチラーメン』と書いてある。
これはいよいよおかしいぞと、調べてみると驚愕の事実に直面した。
納豆キムチラーメンは納豆を練りこんでで作ったペースト状の『納豆味噌』がスープの素となっている。

納豆の粒自体は入っていないのかよ!?
それでこんなに臭いがするとは納豆味噌よ恐るべし。
僕はずっとあるはずのない納豆をどんぶりの中で追い求めていた。
ファントム納豆現象とでも名付けよう。

生卵がラーメンに入っているので途中で溶かすとまろやかになる。
美味しかったが、また食べたいかと聞かれたら冷麺の方が食べたいと答えるだろう。
麺は本当においしい、ぶっちゃけこれで普通の味噌ラーメンを食べたい。
でも、間違いなくこのお店にいかないと味わえないご当地ラーメンを食べたことはいい経験になった。
納豆が好きな人はぜひ一度足を運んでほしい、納豆が苦手な人は本当にやめたほうがいいかもしれない。

以上で盛岡の旅は終わり、麺と乳製品のレベルが高い。
そして、満開の石割桜を拝むべく、リベンジするためにまた行くぞ!
以上!







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