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教育学を学んでも無駄?

大学院で学んでいたとき、文科省の官僚が講師として招かれ教育行政について講演を行いました。聴講したのは教育学を学ぶ修士課程の院生です。50人ほどが参加していました。中には将来教育行政に携わりたいという人もおり、みんな熱心に聞いていました。

私には彼の言ったことばが引っ掛かりました。彼は「教育行政に携わるには教育学など勉強しても無駄ですよ」と言ったのです。日本の教育行政を見ていると確かにそういう面はあるのかもしれないという気はします。行政に携わる人の多くが東大法学の出身者です。彼もそうです。

でも参加者は教育学を学んでいる若い院生です。教育行政に携わりたいと思っている人もいます。そうした人に対して発することばでしょうか。あるいは無駄な学びをさせないため「親心のアドバイス」として言ったのでしょうか。私には疑問が残りました。

ちなみに彼はその後某私立大学の学長になりました。


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