「スター」になれるケース攻略〜売上向上編〜

こんにちは、ケースの神様です。ご興味・ご関心を持っていただき、ありがとうございます。
今回は、
ケース面接でトップクラスに評価された受験者「スター」になるためのケース攻略
になります。
是非ケース対策の際の参考にし実践いただければと思います。

○目次
⓪本noteのGoal
①デリバリーと考え方の違い
②デリバリー方法
・5つのステップ
・各ステップでの差別化ポイントとよくある間違い
③考え方
・左脳的思考と右脳的思考法
・右脳的思考とは
④noteに関するQ&A

⓪本noteのGoal

戦略コンサル内定者と一括りにされがちではあるが、蓋を開けてみればたまたま1社に引っかかったようなボトム層から、複数社に堅実に内定するようなスターまで幅広く存在する。
殊更にケースのお受験化が叫ばれる昨今、基本的な回答まではできる受験者が増え、幸か不幸か採用間口の拡大も相まってそうした人もボトム層として入社している。
こうしたつまらない回答をする人はMBB内定者ですら散見され、ケースのお受験化が進むにつれてますます増えてきている一方、本物の思考力を発揮し、「スター」として入社する人は減ってきている。
そうしたつまらない回答レベルでは、景気やファーム固有の状況のようないわゆる外部要因によっては落ちてしまうという不安定な状態で面接に臨むことになってしまう。
本noteは、こうした現状を少しでも打開し、読者の皆様に「スター」として入社していただきたいと思い作成した。
デリバリーと考え方について、基本的な部分はもちろん、「スター」レベルになるために必要な差別化ポイントを重点的にお伝えするので、是非読んで理解し、実践していただきたい。

※私は、複数の大手戦略コンサルからのオファーを頂き、また、その中で面接官の方々からの「スター」レベルのお墨付きを頂いております。

①デリバリーと考え方の違い

デリバリーというのは、自分のファーストアウトプットを面接官に伝える工程、及びその後のディスカッションのことを指す。指導していると、デリバリーと考え方を切り離さず、デリバリー通りに考えなければならないという固定観念を持ち、大論点から実直に考えた結果、筋の良い仮説を思いつかない、あるいは筋の悪い仮説を立ててしまう方々が散見される。
しかし、デリバリーと考え方は別物である。デリバリーとは考えたものをいかに分かりやすく、ロジカルに伝えるか(実際のプロジェクトではいかにActionを起こしてもらえるように伝えるかが重要なので時に、あえてロジカルさを崩す場面もある)、考え方とはいかに論点を洗い出して絞込み、筋の良い仮説を立てるかであり、デリバリーでは結論←理由と上からピラミッド構造で話すことがMustであるのに対し、考え方では、大論点からではなく自分の中で仮説を立てやすい中論点や小論点から考えていく場合もあるのだ。
慣れればなんてことはないが、初めのうちは感覚が掴めず混乱するだろう。初学者には、まずは下記にて示した汎用的なデリバリーの型を模倣し、何もみなくても型通りのデリバリーができるように自身の回答を構成する練習を何度も積むことをお勧めする。ある程度慣れてくればデリバリーは思考を挟まずノータイムでできるようになるので、そこで捻出した時間で考え方の方を深めていけばよい。

②デリバリー方法

ここでは面接官にいかにロジカルに伝えるかが重要だ。噛み砕くと、大論点に答えるための論点が網羅的か、各論点に対する答え(仮説)の根拠も網羅的かである。

売上向上については、a〜eの5つのステップ

a.前提確認・共有
b.ドライバー分解・特定
c.ターゲット特定
d.ニーズ・課題深掘り
e.施策立案

で話していけば問題はない。
以下、5つのステップについて、話すべき内容とよくある間違い、差別化ポイントについて解説する。

a.前提の確認・共有

a-1.話すべき内容
ここでは大きく2つを面接官と擦り合わせることが重要だ。
・自分が知らない/分からない情報を仮説を持ってぶつけてクリアにする
・施策のスコープを狭める、固有のものにするための前提確認・共有をする

a-2.よくある間違いと差別化ポイント
前者であれば、ビジネスモデルで特にお金の流れが不明なのであればお金の流れについて、サービス自体を知らないのであればサービス内容について聞いてしまってよい。
ここまでは凡その受験者も行う基本的な部分であるが、差がつくのが後者である。ここはなぜかやらない人が多い。指導初回でここを確認できた人は20%にも満たない。これがないとそもそも戦略を立てられない/立てられても一般的で意味のないものとなる。下記は自分で設定するか、面接官と擦り合わせをしよう。
・目標と期間
→3年で1.2倍なのか、2倍なのかにより戦略は当然変わってくる。ここでも適当に3年で1.2倍とおくのではなく、市場の状況やプロダクトライフサイクル、クライアントのベンチマークなどの観点から、現実的な目標と期間を設定しよう
・クライアントシェア
→シェア1位、3位、10位で当然打つ戦略は変わる
・クライアント製品/サービスの特徴
→曖昧だとvs競合での差別化された施策を考え辛い
・クライアント製品/サービスの価格やチャネル
→同上

b.ドライバー分解・特定

ここから先は

6,259字

¥ 2,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?