詩 【 きのうの夜は 】  

まぶたの裏はまだ赤い

きのうの夜はありがとう
きのうの夜は月も出て
きのうの夜はまぶしかつたよ
なぜだろう世の中すべてまぶしかつたよ
もうすこし生きてみようと思つたし
これからもこれで生きられると思つたよ
涙がこぼれたのが嘘のように僕はかがやいたんだ
星や希望の光なんかもうどうでもいいようで
僕はただ僕の思うがままに生きてればそれで
それで僕はまだかがやける気がして
そしてふつと飛び抜いたんだ

きらきら光つた きらきらきらきら

夜に浮かぶまだ見ぬ未来に向かつて
無我夢中で飛び抜いてた

まぶたの裏はまだ赤い
きのうの夜はありがとう
きのうの夜はまぶしくてきのうの夜はうれしくて
たとえそれが夢なんだとわかつていても
僕はもう最高の気分 僕の今は有頂天
ありがとう ありがとう

19990803

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