『どの様な「生産物」を私は食べたら良いのか!?』（「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ）』【後編】

・『関節疾患・関節異常』に良い影響を及ぼす効能のある成分（成分群/分類）について、【2】

14］〜『「丈夫な骨を作る効果」がある成分』。
➀『タンパク質（コラーゲンを含む）/5大栄養素』
・「タンパク質」の一種である「コラーゲン」は、「骨と骨を繋ぐ関節を構成する軟骨を作り」、骨密度を高め、丈夫な骨を作る働きを持ちます。

15］〜『「関節痛の症状を緩和する効果」がある成分』。
➀『パルキサン/ハーブの1種であるポップ由来の成分』
・「関節炎」には、「関節リウマチ/化膿性関節炎」、「痛風」等がありますが、特に多いとされているのが「変形性膝関節症」です。
「変形性膝関節症」とは、「膝の関節の機能が低下して、膝の半月板のかみ合わせの緩みや、変形、断裂等を引き起こし、炎症が発生する事によって関節液が溜まり、痛みを伴う病気の事」です。
※「パルキサン」には、「鎮痛作用/抗炎症作用」があり、「関節痛の症状を緩和する効果」があると云われています。
（・「炎症原因物質プロスタグランジン」に対する阻害活性が報告されています。）

16］〜『「関節の動きを滑らかにする効果」がある成分』。
➀『ヒアルロン酸/ムコ多糖類』
・「ヒアルロン酸」は、「関節と関節の間のクッションである軟骨に含まれ、関節の動きを滑らかにする」働きがあります。
歩く・階段を上る・立ち上がるときなどに、膝などの関節に痛みを感じることがありますが、このような関節痛にも「ヒアルロン酸」は力を発揮します。
※＜豆知識＞　〜［関節痛の原因］
「ヒアルロン酸」をはじめとする軟骨に含まれる成分は、年齢とともに減少してしまう為、「関節痛＝年配の方の悩み、という印象が強いもの」となっています。
しかし、年齢だけではなく、「体重の増加により関節への負担が大きくなることも関節痛の原因の一つと考えられて」います。
よって、「近年問題視されているメタボリックシンドロームや肥満による痛みを引き起こす要因となり得る」のです。

17］〜『「慢性関節炎を緩和する効果」がある成分』。
➀『ヒスチジン/必須アミノ酸』
・「ヒスチジン」は、体内で交感神経を刺激する「ヒスタミン」に変換され、外傷や薬などの刺激により血管を拡張する作用があります。「血管が拡張される事で、慢性関節炎の痛みやストレスを和らげ」ます。

18］〜『「骨や歯を丈夫にする効果」がある成分』。
➀『ビタミンD/ビタミン類』
・「活性型ビタミンD」は、「カルシウムの吸収に必要なタンパク質の合成を促し」、「小腸でのカルシウム/リンの吸収を高め」、「血液中のカルシウム濃度を高め」ます。
更に「血液中のカルシウムが骨や歯に沈着するのを助け」、成長の促進や丈夫な骨や歯の形成、維持に働きます。

19］〜『「骨の健康を保つ効果」がある成分』。
➀『ビタミンK/ビタミン類』
・「ビタミンK」は、「ビタミンD」と共に、「骨の健康を保つ働き」があります。
「ビタミンDには、カルシウムの合成に必要なタンパク質を生成し、腸でのカルシウムの吸収を助ける働き」があります。
※「腸から吸収されたカルシウム」は殆どが骨や歯の基となり、貯蔵カルシウムとして骨に存在します。
「ビタミンKには骨にカルシウムを取り込む際に必要な、オステカカルシンと云うタンパク質を活性化させる働き」があります。また、「骨からカルシウムが排出されるのを抑制する」働きもあります。

20］〜『「骨粗鬆症を予防する効果」がある成分』。
➀『フッ素/ミネラル類』
・「フッ素」には、「骨密度を増加させる働き」があります。
骨減少がみられる閉経後の女性にフッ素を含むモノフルオロリン酸を毎日継続して摂取させたところ、骨密度が2.4％増加したという研究結果が出ています。　

21］〜『「変形性関節症の症状を緩和する効果」がある成分』。
➀『プロテオグリカン/糖たんぱく質』
・「変形性関節症」は、「関節の軟骨がすり減ることで骨と骨の間が狭くなり、直接ぶつかることで痛みや腫れが起こる病気」の事です
※「プロテオグリカン」は、軟骨の元となる細胞を増殖させたり、増殖させた軟骨の元になる細胞が早く軟骨を形成するよう促してくれる作用があります。
これらの働きにより、軟骨の再生や減少の予防をすることができ、変形性関節症の症状を緩和する効果が期待できます。

22］〜『「関節痛を改善する効果」がある成分』。
➀『プロリン/非必須アミノ酸』
・「軟骨の約50%はコラーゲンで構成」されており、軟骨に含まれるコラーゲンの代謝 が悪くなると、軟骨の弾力性が失われて固くなり、軟骨は少しの衝撃で潰れたり、擦り減ったりします。
※「プロリン」には、「コラーゲンの合成を高める働きがある」為、「軟骨そのものの新陳代謝を活発にし、関節痛を和らげる」効果があるといわれています。

23］〜『「骨粗鬆症を予防する効果」がある成分』。
➀『ヘスペリジン/ポリフェノール類』
・「骨粗鬆症」とは、代謝によって骨が吸収される速度が、骨が形成される速度を上回ることで、骨がもろくなる症状を指します。
「ヘスペリジン」には、骨密度の低下を抑制する効果があるといわれているため、骨粗しょう症のように、骨密度が著しく低下する症状を予防することができます。
※「ヘスペリジン」を摂取する事で、「骨の損傷を防ぐ」事が明らかとなっています。

24］〜『「骨粗鬆症を予防する効果」がある成分』。
➀『ペプチド/アミノ酸・タンパク質の中間体』
・「魚肉ペプチド」の「骨粗鬆症の予防効果」
これまでの研究により、「ラジカル消去効果/酸化ストレス低下作用」等が確認され、「魚肉ペプチド」には、「抗酸化効果がある」事が確認されました。「抗酸化効果により細胞の損傷、骨粗鬆症を防ぎ」ます。

　
25］〜『「骨粗鬆症を予防する効果」がある成分』。
➀『β-クリプトキサンチン/カロテノイド』
・「β-クリプトキサンチン」には、「閉経後の女性に多い骨粗鬆症を防ぐ働き」があります。
※「β-クリプトキサンチン」の直接作用により、「破骨細胞数を減少させて骨吸収を抑制すると共に、骨形成を促進し、骨密度だけでなく、骨質や骨代謝も改善する」事が明らかにされています。

26］〜『「骨の健康を保つ効果」がある成分』。
➀『ホエイ/タンパク質』
・「ホエイタンパク質」には、「骨を作る細胞を増やし、骨を破壊する細胞の働きを調節するMBPという成分が含まれる」為、骨の健康を保つ効果があります。

27］〜『「骨の成長をサポートする効果」がある成分』。
➀『ボーンペップ/ペプチドタンパク質』
・「ボーンペップ」と「カルシウムと一緒に摂取する」と、「カルシウムのみを摂取した場合と比べて骨が伸びる速度が高まる」事が確認されています。
※「ボーンペップ」は、「骨端で骨を作る細胞を増やし、その細胞を活性化させる働き」がある。

28］〜『「丈夫な骨を作る効果」がある成分』。
➀『マグネシウム/ミネラル類』
・「マグネシウム」は、「カルシウム/リン」と共に、「骨や歯の発育や強化に重要な役割を担うミネラル」です。と「カルシウムと一緒に摂取する」と、「カルシウムのみを摂取した場合と比べて骨が伸びる速度が高まる」事が確認されています。
※「マグネシウム」は、「骨や歯にカルシウムが行き届くように調節しています」。この為、「カルシウム」の摂取量が増えると「マグネシウム」の必要量も増えます。

29］〜『「骨を丈夫にする効果」がある成分』。
➀『有機ゲルマニウム/ミネラル類』
②『リン/ミネラル類』
・「カルシウム」は、「リン酸と化合物を作り、コラーゲン上に沈着する事で骨を形成」します。
この骨形成には、「骨芽細胞」が関わります。
更に「骨吸収と骨形成は、ホルモンによって調節されて」います。
※「有機ゲルマニウム」には、バランスを崩している「骨代謝調節ホルモン」のバランスを調節し、「破骨細胞の活性を抑え、骨芽細胞の活性を高めている」と共に、「カルシウムの骨への定着、骨の石灰化を促進して骨の量を増やし、骨を丈夫にする効果」があります。

30］〜『「骨粗鬆症を予防する効果」がある成分』。
➀『ラクトビオン酸/オリゴ糖』
②『ラクトフェリン/糖タンパク質』
・「ラクトビオン酸」には、「カルシウムの吸収を促進」し、「骨密度を向上させる働き」があります。
※腸内で「カルシウム」をはじめ、水に溶けにくいミネラル類が水に溶けるように作用する為、「カルシウムの体内吸収が良く」なり、骨粗鬆症の予防にも繋がります。

31］〜『「変形性関節症を改善する効果」がある成分』。
➀『ルチン/ポリフェノール類』
※「酵素の一種であるトリプシンとブロメラインをルチンと併用する」と、膝の痛みを伴う「変形性関節症」に有効であったという報告があります。

以上、…『関節疾患・関節異常』に良い影響を及ぼす効能のある成分（成分群/分類）について、【2】　でした…。

次回、…『その成分を含有する「食材」』に移ります。