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時間の無駄話#5(体育の授業が嫌い)


体育の授業が嫌いだ。


 僕は運動ができない。というと語弊がある。マット運動や縄跳びや持久走といった、一般に多くの学生が嫌う、達成型の科目は得意なのだ。自分を捨てて夢中になれるし、だんだん結果が出てくるようになると楽しいし、特別な能力を必要としない。点数が取り易い、と言えばいいだろうか。


 しかし、球技はどうしても嫌いだ。野球、サッカー、ハンドボール、バスケ、バレーなど、チームを組んでやるスポーツは全てどうしようもなくやりたくない。


 最大の理由は、自分が運動音痴のせいで、仲間に迷惑がかかることだ。パスを貰っても繋げられない、大事なところでエラーをする、シュートを外す、怪我をする。仲間は優しいので気にしたそぶりの人は少ないけれど、こういうのが続くと自分が嫌になる。そしてやりたくなくなる。


 また、チーム分け自体も大嫌いだ。「好きに5人組を作れ」という指示は、運動のできない人への配慮があまりにも欠けていると思う。必然的に、運動のできる人はできる人同士で、運動のできない人はできない人同士で固まることになる。そんなチーム間格差のある状態でゲームをして、何が楽しいというのだろう。スポーツが得意な人が気持ちよくなるだけの時間にしかならない。


 観戦だけ、というのなら少しは楽しめるのに。それか応援係とか、実況中継係とか、そういうことをやらせてほしい。それでは体育の授業にはならないだろうけど、僕にはそっちの方が向いているのだから仕方ない。むしろ、そんな体育の授業があっても面白いんじゃないだろうか。


 しかし、そういうことは体育祭でやると、相場は決まっているのである。

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