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算命コーチ鞠の雑記帳(その21)幼少期に才能をのばすには?新旧 将棋叡王のお二人

算命コーチ鞠の雑記帳(その21)
幼少期に才能をのばすには?
新旧 将棋叡王のお二人

雑記帳では、シリーズではない話題をみなさんにお届けする
わたしの「閑話(雑談)」です。

今回の雑記帳では、幼少期に特性や才能をのばすためにできることとは?
をテーマに藤井 聡太7冠(前 叡王)、伊藤 匠(新 叡王)のお二人の命式をお借りして解説してみます。

お二人の命式の解説をそれぞれ人物解説シリーズで解説しました。
詳細はそれぞれこちらをご覧ください。

藤井 聡太さん

伊藤 匠さん

まず、お子さんの才能をのばすための環境つくりは両親がつくることになります。
両親の命式がお子さんに大きな影響を与えます。
本来、お子さんを鑑定する場合は、親御さんの命式をしっかりと確認します。
今回は、ご本人の命式をもとにどのようにご両親との関係性がつくられているかをみていきます。

藤井 聡太さん
伊藤匠さん

●天冲殺
藤井 聡太さんは午未天冲殺、生年天冲殺、生月天冲殺
伊藤匠さんは寅卯天冲殺

藤井さんの天冲殺は特殊です。
生年天冲殺の影響でご両親(特に父親)と関係性が不自然となりやすいです。
藤井さんの場合、六親法(家族のご縁をみる占技)で確認すると、
年干支の中に父親、母親も含まれているのでご両親とのコミュニケーションは特にご苦労されてと思われます。
ご両親からみると「何を考えているかわかりにくい」と感じることがあり、
藤井さんからすると「両親からの理解を得にくく、サポートをえれない」と感じることが多かったと思われます。
藤井さんの年干支は壬午で異常干支(特殊な干支)です。
年干支に異常干支をお持ちの方は、ご両親が「個性的」「ユニークな方」が多いです。
生月天冲殺の影響は、自身の未来や夢に「迷いや葛藤」が生まれやすいです。

特殊な天中殺をもつお子さんは、
幼少期から多くの「葛藤」をうちに秘める傾向にあります。
その葛藤が自分のやりたいことや進むべき進路の壁となったとき、
周囲の大人は、よりそいお子さんが「何をつたえようとしているのか」を聞いてみることが大事だと思います。

伊藤さんの天冲殺は、寅卯天冲殺です。
寅卯天冲殺の方のご両親は、お子さんにとって「自分の理解者」「よき手本」として信頼を寄せる対象となります。
伊藤さんにとってご両親は進路を相談できる頼れる存在だったかもしれません。
また、藤井さんと同じ年であるため年干支が壬午で異常干支。
個性的なご両親かもしれませんね。

ここでポイントは本来のご両親が実際に「こうである」というのではなく、
藤井さんや伊藤さんの視点からみた「ご両親の姿やご本人からみた関係性」を表しています。

●陽占の共通点と違い

藤井さんの陽占の特徴
藤井さんの陽占は、
北方(禄存星)、中央(牽牛星)、東方(石門星)、南方(玉堂星)が
生年天冲殺、生月天冲殺の不自然な影響をうけます。
不自然な影響とは、本来の星の持ち味を発揮できなかったり、真逆の要素が表出する場合もあります。
東方の石門星は本来、周囲とうまくコミュニケーションをとりながら自分のやりたいことを進めていく星です。
本来は周囲を巻き込むことが上手なのですが、
この石門星が不自然な影響を受けます。
自分の想いを周囲につたえることが苦手だったり、自分の考えがかたくなになりやすくなります。

藤井さんの五行エネルギーの南方は「0」です。
南方のエネルギーが0ということは、伝達や表現することが苦手です。
北方のエネルギーが高く、様々なことに思考をめぐらせるのですが、
それを伝えることがうまくできないと感じることが多くなります。

また、南方の玉堂星は本来、古き伝統や歴史に関心をしめしたり、物事の真理を探究することを喜びとします。
この玉堂星が不自然な影響を受けているため、
少々、ものごとのとらえ方に融通が利かないときがあります。
藤井さんの場合、この不自然な影響がよい方向になったとおもわれるのが、
「将棋」という伝統的なものにITの技術を取り入れて、
自分の能力をさらに高めようとする努力をしているとことです。

特殊な天冲殺の影響はネガティブな要素ではありません。
本来の星の持つ特性に不自然な要素が加わると理解できれば、
それを「持ち味」に変えることも可能です。
幼少期はその葛藤を自分で表現することが難しいため、
周囲の大人の理解が重要となります。

伊藤さんの陽占の特徴
東方の龍高星は、新しいことへのチャレンジでたくさんのことを学び習得していく人です。
好奇心旺盛でなんでも器用にこなすことができる。
コツをつかむことが上手いです。
幼い時からいろんなことに関心をもつため、
なにが才能を伸ばすきっかになるかわかりません。
興味をもったことは、まずやらせてみせ「何が楽しかった」か「どんなことに興味をもったか」を
本人に聞きながら進めていくと、より持ち味を引き出すきっかけになります。
伊藤さんの場合も学校の勉強も優秀だったとのこと。
いろんなことに興味をもって取り組むお子さんだったと思われます。

また、南方の石門星は自分の意思を貫き、周囲のリーダー的な存在となる人です。
石門星は自分の目標が明確です。
その目標に向けてやるべき計画をしっかり立てて、
コツコツと取り組んでいきます。
一度決めたことはなにがなんでもやり通します。
途中で投げ出すこともしません。
多少強情なところもありますが、意思が強い人です。

●十二天星からみる個性
藤井さんの十二天星は、
幼少期(天将星)、壮年期(天堂星)、晩年期(天報星)です。
ここで注目なのは幼少期に天将星がある点です。
天将星はトップの星です。
幼少期に天将星がある場合、
その子が家庭の「中心」となります。
子供の状態が家庭の状態とリンクしやすいです。
天将星という強い星を本人はもっていますが、
自分自身でコントロールできないため、
もどかしさや、思うにならない気持ちが葛藤になります。
葛藤を感じたときに周囲の大人が寄り添い、
想いを聴くことが大事です。

伊藤さんの十二天星は、
幼少期(天胡星)、壮年期(天南星)、晩年期(天恍星)です。
伊藤さんの幼少期は、天胡星。
天胡星をお持ちの方は、感性が鋭いです。
直観(感)力があり、「目に見えないもの」「ちょっと先の未来」のようなものが、
なんとなく想像できる人です。
霊感などはなく、周囲でおきてる様々なことを全体的にみて判断しているのですが、
周りからすると「え?」と不思議なことを言っている子供と思われる場合もあります。
周囲がびっくりすることを言った時も「なんでそう感じたのか」などを聞いてみると、
本人のなかで整理された言葉が出てくると思います。

●お二人の命式を拝見して
同じ年のお二人。
将棋の世界で互いの持ち味を発揮できるようなるために
本人の努力はもちろんですが、
ご家族、周囲の大人の方が様々な影響を与えてくれたんだろうと感じました。

わたしは鑑定をさせていただくとき、
才能は誰にでもある。
その才能を見出し、自分で気づき行動するためのわずかでもきっかけになればと思いお話をさせていただいています。
自分の持ち味が活かせる生き方をみんなができるといいですよね。

閑話休題、
次回もお楽しみに!

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