#98 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー
イギリス、ブライトン在住の著者が描く、自分の息子の中学での体験談。
多文化社会であり、多人種の人が暮らしている、しかもイギリスという階級社会の国における日本人やその子ども(一般的に言われるハーフの子ども)がどのような経験をしているのかが分かる。
日本では決して経験できないようなことが書かれている!と思っていたけれども、筆者が日本に帰省した際に経験した少し差別的なエピソードにはがっかりしたし、驚いた。
ここまでグローバル社会 ということを世界的に唱える時代になったというのに、まだまだ人種差別が残っていたり、自分と同じじゃない人のことを受け入れられない人達が沢山いる。
自分たちと同じじゃない人が自分と同じコミュニティにいると弾き飛ばしたくなる「いじめ」めいたものが人間は好きだという悲しい現実を理解できてしまう自分もなんだかいじめている人と同類な気さえする。
もっともっと自分の体験値を上げて生きていきたい。
視野を意識的に広げても限界はあるが、広げないよりは広げてみないほかないとか思っている私。
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