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#108 サーカスの夜に

うつで頭が回らない。だから少しづつしか読み進められず、やっと読了。

病気のせいで、10歳から成長できない少年が「自分を受け入れてもらえるのでは」と期待をもってサーカスに入団。

そのサーカスは以前家族とみたサーカスだった。

サーカスに夢をもらった少年が毎日、かつての生活とのギャップに苦しみながらも新たな人生を見つけていく。

サーカスは、見てくれる人を喜ばせる仕事であると同時に、命がけである。

動物の死や団員の怪我、死とも直面しながら様々なことを考えて成長していく少年のさまが描かれている。

サーカスという異世界と日本が舞台の話ではないため、読み進めていく中で読者が自由に想像できる余地がたくさん与えられている。

家族や仲間を想う大切な気持ちにも触れることができる。温かい作品だ。

そして、装丁の美術作品のようにきれい。
私のお気に入りはペンギンの絵。
物語にもペンギンは登場するのでぜひお楽しみに。

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