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【生活】カメラマンとしてやっていけるのか

こんにちわ!フリーランスカメラマンの古賀です。

今日はタイトルにあるように、そもそもカメラマン一本でやっていけるのかという根本的な話を自分のキャリアからあくまで経験談として
お伝えします。これが正解とかではないですし、ルートは人それぞれ
あります。私のパターンでフリーランスになるまで約10年ぐらいは
かかってます。その他に、ある程度は色々な形のカメラマンというのを
見てきたのでそれも併せてお伝えしていきます。色々と見た上で参考にして
頂いて、カメラマンという仕事に就くかどうか考えてみてください。


1.【修行時代:約4年 年収200万前後】

私の場合は大阪の専門学校で写真の基礎を学んで、学校の就職斡旋で
東海地方にある老舗の写真館に決めました。当時、私は実家の写真館を
継ぐつもりで修行先を探しました。かなり歴史のある写真館なので、
色々学べると思い決めました。研修生という形で採用だったので、
給料がかなり低かったです。ひょっとしたら最低賃金は割って
いたんじゃないかな?でも当時はそんなもんだろうと思っていました。
というのが、東京のスタジオにアシスタントで就職していった同期も
かなり厳しかったようなので業界としては普通だったかと思います。
ただ、低すぎてきつかったので、後ほど上げてもらいました。
独身だったとしてもきつかったですね。
修行時代はその給料で4年ほど過ごして、実家に戻りました。

2.【兼業時代:約4年 年収300〜400万円】

ここからは実家の写真館で土日やって、平日は会社員として働きます。
会社勤めでも撮影の機会があったので、全くカメラを触らない訳では
なかったです。とりあえず、実家の状況もりなり厳ししくて
学生時代より売り上げの落ち込みの度合いがひどくなってました。
昔々は小さな町写真館でも2000万円ぐらいの売り上げはあったようです。
今では見る影もなく…。
この平日の仕事のお陰でなんとか人並みの生活が送れて、
営業の仕事だったので、カメラマンとして欲しかった
対人営業・コミュニケーションの基本スキルは身につきました。
個人的にはここの経験はかなり大きかったです。
対個人も対法人もやれたので一定の自信はつきました。

3.【会社員時代:約2年 年収400万円前後】

先の会社員が契約だったため、契約期間後に知人の伝手で
会社員でウェディングフォトグラファーという職に就けました。
ここでは、結婚式当日のスナップ撮影、親族集合写真、前撮り、
新郎新婦との打ち合わせ、事務業務全般など色々とやっていました。
最終的にはマネージャー業務までやっていたので、かなりの経験値を
積むことができました。
何よりもこの会社を通じて色々なカメラマンと接することができ、
その人達から最新の機材や流行だったりオシャレに撮る方法と考え方を
ある意味盗むことができたし、ロケーション撮影の経験値もかなり
多くなったと思います。
今の撮り方のベースを掴めた2年間でした。

4.【フリーランス時代:現在5年 年収??万円】

先の会社員を辞めて独立をする訳ですが、理由としては色々とあって
人間関係の拗れもそうでしたし、半分勢いで飛び出したところもあります。
その時学んだことの一つが、カメラマン同士で集まって何かをやろうと
するとこが難しいということ。人のことは言えないのですが、
こだわりやプライド、クセが強い人々なので上手くまとめれません。
もちろん、きっちり出来てる方が上に立ってまとめて、凄い有名な会社に
なっているところも多々あります。ただ、私には出来ないと感じました。
なので、一人でやる方向に舵を切りました。
言うなれば、積極的な理由ではなく、逃げの理由でもありました。

一人でやると決めてからは、まず仕事のアテを探さないといけません。
皆さんがまずどうしようとなるところです。パターンとしては

1.前職の仕事を請負
2.新規で営業をかける
3.求人サイト(indeedなど)で探す
4.ポータルサイトを使う
5.カメラマン人脈を使ってお願いする

ぐらいがあるのではないでしょうか。

1.に関しては辞めると決めた段階で可能な限りで請負ました。
一定期間以降は依頼待ちでやっていきました。

2.に関しては3.と重なる部分が多いですがネットで探します。
カメラマン募集」とか「フォトグラファー求人」とかで
外部ブレーンを募集している企業様にアプローチしていきます。
10件に1件程度の確率で仕事が入ってくるイメージです。

3.に関しては私の場合はindeedで見つけることが多かったです。
今のメインの仕事も今までの継続して貰えていた仕事も
indeedからの応募で繋げることができました。
もちろんindeed以外もありますが、確度としては一番だったと思います。

4.に関してはざっとメジャーなところで
「fotowa」「ミツモア」「Photoreco JOB」「AMI」「PIXTA」
などがあります。
それぞれ一長一短ありまして、どれがご自身に合うかは試してください。
というのも、手数料を取られるとか案件応募にポイントを買う必要がある、
依頼の金額が低すぎる、交通費が出ない、依頼がなかなかないなど
やってみないと分からないことが多いです。
いい顧客との出会いもありますし、やってみていいと思います。
ただ、私はほぼ辞めました。

5.に関しては会社員時代の伝手をフル稼働して頼み込みました。
現在も続いているところもあれば、切れたところもあります。
逆に、私から紹介することもあります。
持ちつ持たれつで行かないといけませんからね。

ということで、これらを駆使して現状はなんとか継続した案件を
頂けている状況を作り出せました。
ただ、気を抜いたら即死亡です。
今の仕事に全力で向き合うことと、新規を探し続ける
自分で開拓していくことは今後も続けていきます。
あと仕事を選ぶ・断るということもする必要があります。
これはまた別記事でまとめたいと思います。

年収に関しては、正直経費とかの絡みもあって正確には
これとは言えないのですが、顧問の税理士さんから言わせると
普通の会社員よりは全然いい状況ということでした。
そんな気は全然してないけど…。
税金・国保など高過ぎんか…。

5.今まで見てきたその他のカメラマンの人たち

あとはどんなカメラマンがいたかをサッと書いていきます。

・全国の花火を撮りにくカメラマン
・水中カメラマン
・海外でウェディング撮影経験のあるカメラマン
・夫婦でカメラマン(結構多い)
・カメラマン+ヘアメイク夫婦
・何かと兼業しているカメラマン
・スポーツ系カメラマン
・プログラミングができるカメラマン
・独立して写真会社を立ち上げたカメラマン
…など

パッと思いついた限りですがこんな感じです。
基本的にジャンルは固定してない方が多かったです。
ウェディング、学校、料理、スポーツ、スタジオなど
何かとハイブリッドしています。
なので、これからカメラマンを目指したい方は
ジャンルを固定せずに撮れるようになったほうが
仕事は見つかりやすいかもしれません。
ただ、一定以上のスキルがないと発注がこないので
そこはかなり注意が必要です。
そのスキルをどうやって身につけるのかは難しい問題です。
今までの経験上、いきなりフリーランスでは身につかない
可能性が高いので出来たら一度でも何かの会社に入るか
どなたかの下に付いて働くなどをした方が早道です。

また、発注側にいた者の経験として、
スキル不足・連絡が遅い・納期が遅れる・客対応が悪い…
などは発注側から信頼がないので、数が減ります。無くなります。
当たり前のことをしっかりやる意識をつけておいてください。
そうすれば何とか仕事は続けていけるはずです。

ということで、今回は長くなってしまいましたが
私個人が経験してきたものをツラツラと書いてみました。
現状、生活はやっていけています。
新型コロナが流行ってからは仕事の内容も激変しました。
そこも何とか乗り越えていけました。
幸運にも家庭ができ、家も建てて暮らせています。
ただ、今後はどうなるか全く分かりません。
まずは一つ一つの仕事を丁寧にやっていきましょう。

今回は以上です。
最後までご覧頂きましてありがとうございました。


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