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教育研修は、なぜ重要か?

▪️教育研修は、なぜ重要か?

日本のあらゆる産業で人手不足が叫ばれている。

中でもコロナ禍の影響で、バス、タクシーのドライバーの不足、
空港のグランドハンドリングスタッフの不足など、需要はあっても対応する術が無いようである。

2024年は、更にインバウンドが増えることが予想され、はたしてその対応は大丈夫なのであろうか?

同様に、ホテルや旅館もスタッフが不足で
予約を対応出来る部屋数を抑え、
なんとか凌いでいるというのも最近よく聞く話である。

折角予約が増えているのに、部屋を販売できないというジレンマ、
経営自体を圧迫するのは間違いの無いところだ。

そして、現実問題として、募集に対して応募があって、
面接後採用したにも関わらず、すぐに辞めてしまう、、、
これが、ホテルや旅館の実情なのである。

あらゆる産業のあらゆる仕事それぞれに、難しさがあり、そして喜びがあるはずだ。

ホテルや旅館の仕事は、見かけはきれいな職場であり、
自分は接客が好きなので、きっとうまく行くはず!
と思って入ってくる人が多いと思う。

しかし、現実はかなり厳しい。
朝早いシフト、夜遅いシフト、など対応する必要がある。

ゲストからの質問は、分からないことばかり、、
(こっちが聞きたいくらいだ!と思う人もいると思う)
理不尽なクレームを受けることも、決して珍しく無い。

あれっ!こんなはずじゃ無かったんだけど、、、
と、あっという間に辞めるわけである。

そう、体力とストレスにかなり強くないと持たないのである。

昔の日本のことわざに
「石の上にも3年」というのがあるが、3年どころか3日持たない人がいかに多いことか、、、

そこでなのであるが、

・ゲストへの対応はどのようにすべきか。
・ゲストからの質問に対する対応のあるべき姿。
・クレームに対する対処の仕方。

などを定期的にスタッフに教育研修することは極めて大きいと思う。

なぜならば、彼らはどうしたらいいのかが分からず、また誰もフォローして
くれないことで、退職を決意するという流れが多いのである。

外資のホテルは、教育についてかなり進んでいる。

これは日本のように一民族、一言語では無く、あらゆる民族のあらゆる母国語の
スタッフに対して、一貫したサービスを提供してもらう必要があるからである。

トレーニングDPTという部門があって、スタッフをクラス別に計画的に研修を実施している。

私は、SAISON在籍時に、インターコンチネンタルのホテルトレーナーの資格を取得した。※これ、マジ大変だった!

外資のホテルでは、研修は資格を有した者しか実施することが出来ず
またトレーナーは、GM(総支配人)に対しても教育する権利があるのである。


そんなわけで、私は総支配人でありながらも、クラス分けしたスタッフに研修を実施し、そして必ずレポートを提出させた。

出来る限り、レポートに対して返事を書くなどフォローした。

研修で習得したスキルを実施したところ、ゲストに褒められた!喜ばれた!
というのが理想的な流れである。

また、スタッフ間で教育に使用する「共通の言語」を共有するというのも
一体感が生まれるのだ。

日本の企業(ホテルや旅館に限らず)は、この教育研修の重要性をしっかりと
見つめ直さない限り、明るい展開は無いと思うのである。


ササピーの研修風景



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