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今朝の散歩とデイヴィッド・ホックニー 展


久しぶりに朝の散歩に出かけた。
山の麓にある公園の木々は、知らないうちに紅葉していて、すっかり秋たけなわだ。(夕方から夜の散歩が多くて、気づかなかったのです)


そういえば、ベランダにある鉢植えのカシワバアジサイの葉も真っ赤になっている。
朝・晩、寒いなと感じるようになって、でも日中は暑いぐらいで、この寒暖の差で色づいたのだろう。
なにせ、今日はもう11月なのだ。
それにしては、温かい…
これは、まだまだ球根を植えるわけにはいかないなとぼんやり思った。


この頃の景色の美しさには、目を見張る心地がする。やっぱり自然が見せてくれる光景はきれい…


先日、東京で見てきた『デイヴィッド・ホックニー 展』もそんな自然の美しさを見つめて、描いている作品が多かった。
まるで、ホックニー の庭を歩いて見せてもらっているような心地がした。
ただ、ありのままではなくて、ホックニー に見えるとても鮮やかな色彩の豊かな自然。

3月25日 25 March


色彩感覚がすごい人なんだな、と思う。


iPadを使って、同じ窓の外の風景の移り変わりを延々と描き続けて、それを記録した画像をモニターで流していたのだけど、それはどれを見ても本当に色合いが素敵で、ずっと見飽きなかった。
どの絵もあかるい色調なのがいい。


いちばん圧倒されたのは、『ウォーター近郊の大きな木々またはポスト写真時代の戸外制作』。
部屋一面に描かれた大きな大きな木々。
実物大?ぐらいの建物が描かれているからか、椅子に座って眺めていると、自分がその場所にいるみたいな不思議な気持ちがした。
目の前にしか絵はないのだけれど、すっぽりと自分の身体が、その絵の景色の中に入ってしまったような…


それはそれは、絵を見ていてそんな心地を味わったのは、初めてのこと。


風景画、それ自体は特に今まで見たことないって感じはないのだけれど、全体の展覧会としては、「身体ごと浸る」みたいな新しい展示を体験したような気持ちがしている。




公園で、紅葉した木々に囲まれて、ふとホックニー のあの展示を思い出した。
わたしにも、絵がかけたらな、なんてことをちょっとだけ思った今朝の散歩でした。


読んでいただき、ありがとうございます。



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