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「観光」に必要なもの、って何?

実家に住んでいたころは、京都観光するのは
ちょっとした小旅行だった。
最寄りの駅は、特急は止まらない。
約2時間かかった。
車で行く、という選択肢はない。

でも、今住んでいるところは、京都にわりと近い。
思い立ったら、「行こっかー」ってノリで行ける。

そこでGWに、京都伏見稲荷大社に行った。

前にも行ったことはあったのだが、今回はぜひとも
頂上まで、と思って行ってきた。

もちろん人気スポットなので、観光客はいっぱい。
日本人も、外国人もいっぱい。

御朱印帳のところがとても混雑していて、
「今、はやってるのねー」なんて思って見ていたが、
今HPを見て知ったことだが、ファイルファンタジーの
デザイナーの天野喜孝氏の御朱印帳を配布していた
らしい。

どうりで、並んでいたわけだ。
あまりにも思いつきで出かけているので、何も予習して
いなかった。

早速、鳥居に向かう。
地図も何も持たず。みんなが向かっている方向に
あるのだろう。

上ってみて、イメージと少し違ったのは、
金比羅山のように、頂上は展望台のようになって
いるのかと思っていたが、ぐるっと回って、
気が付いたら道は下り坂に。
今、大社マップを見ると、どうも頂上ルートでは
ない方向へ進んでいたみたい。

下り坂の途中で、京都市街地も見ることができて、
そこで初めて、頂上についたこともわかっておらず、
展望台がなかったことに気づく始末。

下山途中には、小さな茶店があった。
ソフトクリームが、500円。
500円!
観光地の小さな茶店でのソフトクリームが500円と
いうのに、私たちはびっくりで、
「世の中、もうそんなに物価高なのか」と思いきや
食べていたのは、外国人観光客。
やっぱり円安の影響かな。だから買えるのかな。
小さな茶店のアイスクリームで、経済情勢を見るとは
思いもよらなかった。

後日、
「GWに伏見稲荷大社に行ってきたよ」と知り合いに
話したら、
「上りの途中のお茶屋さんに、西村茶屋ってあったでしょう?」
と言われ、いや、見てないなあ・・・
「あそこは、俳優の西村和彦さんのご実家なのよ~」と
教えてくれた。

加えて、
「途中のお稲荷さんが、鍵と玉を持ってたでしょう?」
と、言われ、いや、見てないなあ・・・
「花火をあげるときに、かぎやー、たまやー、って言うでしょう。
 あれは、花火屋の鍵屋さんと玉屋さんが、このお稲荷さんに
 ちなんで、屋号をつけたのよ~」
と教えてくれた。
この話には、諸説あるみたいだが、伏見稲荷のどこかの
お稲荷さんが鍵と玉を持っているのは事実みたいだ。

思いつきで京都に行くことができる、ありがたい
土地に住んでいることが、予習をおろそかにした。

秋の紅葉のころ、今度こそ予習をし、大社マップを持ち、
今、どこを歩いているかを確認し、鍵と玉を持った
お稲荷さんを見つけたい。
三度目の正直って、まさにこれ。

観光って、予習が大切なんだなあ。


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