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<活動レポート> 新マシン 乗用カルチを導入、中耕除草で大活躍です!(2020.07)

みなさまこんにちは。お米を主食に!プロジェクト公式ノートです。本日は田んぼの重要な作業である中耕除草についてお届けします。(お米を主食に!プロジェクトの概要を知りたい方は、こちらをご覧ください)

中耕除草とは?株元の土を浅く耕し、除草する作業。

みなさん、中耕除草というワードは聞いたことありますか?稲の生育初期・中期に、株元の土を浅く耕し、除草することを指します。中耕除草の効果は主に下の3点です。

1.土をかきまぜることで空気が入り、根の成長が促される

2.土の中の有害なガスを抜く

3.雑草が生えるのを防ぐ

時代とともに進化を遂げた、除草の方法。

中耕除草を人力のみで行うとしたら、大変な作業になります。水が溜まった田んぼの中を歩きながら、腰をかがめて雑草をとる・・時間も労力もかかってしまいますよね。

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それでも大昔は人力のみで行っていましたが、明治時代から手押し式の除草機が登場しました。しかし当時の除草機は非常に重く、押すだけで重労働となっていたようです。

現代では、動力式のほか、環境保全の観点もふまえて、軽いアルミ製のものが開発されています。本プロジェクトでも、昨年度までは動力式の歩行型の除草機を使用していました。しかし、水の中を歩くのが大変かつ作付面積も広く、、負荷の大きい作業となっていました。

作業を簡略化するために、除草剤も開発されています。除草剤は、植物を枯らすために用いられる農薬です。除草剤を活用すれば作業負荷は下がりますが、安全性は疑問視されています。

本プロジェクトでは、食の安全性を保つため「減農薬・無農薬」に努めています。そのこだわりゆえ、除草剤は使わないよう努めています。しかし除草はしなければなりません。除草しないと稲が育つ途中で雑草に肥料分が取られ、場合によっては害虫の住処となり、米の穫れ高が下がってしまうためです。

米作りにとって中耕除草は重要な作業ですが、安全性の観点から除草剤は使いたくない。そのため、今年度から新しいマシン「乗用除草機」を導入しました!

New Machine 乗用除草機を導入しました!

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除草剤は使わず、しかし作業効率は重視したい。それを実現させるため、本プロジェクトに新しいマシンを迎えました。この乗用除草機、すごいんです。3点に絞って紹介します。

*稲の根は傷付けず、雑草だけを確実に除草してくれる

雑草と稲は、根を張る深さが異なるため、稲の根は傷つけず雑草根のみを掻き取る除草機構が搭載されています。
また、4段階で回転数を調整できるため、稲の成長や雑草の大きさに合わせた設定で、除草をすることができます。

*条間だけでなく、株間の除草もしてくれる

たとえば下の写真のように除草機が通ったとすると、青の線部分(条間といいます)の除草をしてくれるものだと思いますよね。

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もちろん青線部分も除草してくれるのですが、この除草機、一度走るだけで同時に株間(除草機が走った方向と垂直の間隔)も除草してくれるんです。

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株間は特殊なレーキを最適な回転数で回す「回転レーキ」機構で、条間は除草刃のついたローターを高回転で回すことにより実現しているそうです。より詳しく知りたい方は、除草機メーカーの公式サイトをご覧ください。
https://www.orec-jp.com/weedman/feature/

*4輪操舵・4輪駆動で、小回りが効く。わだちは2本のみ。

農機で作業をしている場合、田んぼの端でターンすることが必要ですが、大きく旋回すると、タイヤで稲を傷付けたり、ターンによりできたわだちが溝となり、稲の成長に悪影響を及ぼします。この乗用除草機は4輪駆動なので小回りができ、また前輪と後輪が同じ位置を通ることでわだちは2本のみ。欠株を最小限に抑えることができます。

本プロジェクトでは、昨年度まで歩行型の除草機を使用していましたが、この乗用除草機の導入により、作業効率が格段にアップしました。今年度は作付面積を拡大していたこともあり、とてもありがたい存在です。

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夏真っ盛りの別所町。稲も大きく成長しています

今年の梅雨は非常に長かったですが、7月には無事出穂が確認でき、すくすくと成長しています。5月に田植えをしてから、あっという間に出穂したように感じました。

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次は収穫の様子をお届けします!お楽しみに^^

本プロジェクトは、複数の企業様に賛同いただき、今年度から作付面積を増やし、規模を拡大しました。お米の生産過程は、社員研修やチームビルディング、社員の家族を交えた稲作体験の機会として活用することも可能です。新しい社会的活動として興味のある企業様はお気軽にご連絡ください。


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