率直施術家の魔法治療院「自信の魔法」

どんな目標でも達成できるのが「魔法」
数ある魔法の中から、何が手に入るでしょう。
この物語は、実際にあった事例にフィクションを加えています。

目次
*今日の要点:
* 町内で有名な肝っ玉おばさん:84歳節子
* 「もう死にたい」の嘘:
*魔法:
*目標達成:

* 今日の要点:自分との約束の価値
* 町内で有名な肝っ玉おばさん:84歳節子さん
 
 京都の山科村は京都ではあるが、都から一山挟んでいるので、実は大津からの影響も濃い色濃い色が濃いく生きている地域だ。
あまり京都っぽさは濃くない。
それでもたまに、本音を語らない頑固な人というか、
お付き合い的なコミュニケーションをしてしまうような人もいる。

 竜の子供は魔法を使って病気を治すので
たまに遠くからも尋ねてくる程だった

 依頼人の節子さんは、両膝を金属製に変える手術を終えた。
しかしそれでも痛みは引かず、家の中に閉じこもるようになった。
以前は町内でも有名な元気なおばさんだったが、パートナーが亡くなって、さらにがんの手術をきっかけに だんだん引きこもった。

 昔からどちらかと言うと声が大きく、
あまり繊細なイメージではなかったが、
おおらかでエネルギッシュなタイプだった

 ずっとパートナーの仕事を支えて、和菓子の会社を2人で頑張った。
子供は娘さんが2人
すぐ近くに姉が1人と、週末に車で遊びにくるぐらいの距離に1人。
竜の所へ相談に来たのは、手術したはずの膝の痛みだった。
痛みのために歩けなくなっていた。
杖に頼っても5分歩くのもやっとだった。
本人曰く、リハビリは我慢して参加したが、
外来リハビリは、もう治ったからいらないと思ったらしい。

 病院のリハビリは、今更行きたくないと言うことだった。
魔法は、1度に1種類しか使うことができず、いちど魔法のかけると、
しばらくは他の魔法がかからなくなると説明をした。
彼女はパッと良くなると期待していたのか、
不満気味だったが、しぶしぶそれでもいいとうなずいた。
 治療中、竜は ほとんど何もできなかった。
彼女はずっと喋るからだった。
早く良くしたい。
こんなはずではなかった。
悪いのは誰と誰だ・・・と。 

 そんな時「寂しい」と口をついてくることに気がついた。
パートナーがいたときは、こんなことがなかったのだ。
今は広い家に1人、娘との交流はだんだん疎遠になっていた。
隣に住んでいる娘とは喧嘩しているのだ。
若い頃は、事務作業と仕込み作業をしていて、
それは忙しくてお客さんと話す事も無いかったのだ。

 いつも、彼女の話と、
表情にはギャップが気になった。
辛いことを他人事のように喋るが
表情は能面で。感情を押し殺しているように見えた。

こういう時は 本音で喋ってない。

*「もう死にたい」の嘘

 やがて、彼女の口から死にたいと言う言葉が出てくる。
額面通り死にたいわけではない。
なぜなら、比較的元気にそのセリフを言っているからだ
とことん深く話を掘り下げてみる
彼女は家でも病院でも
このセリフを言う。
そのことでドクターはどんどん強い薬を処方した。
家族は、腫れ物に触るような態度になった。

 彼女にとって死にたいと言う言葉は、
相手をコントロールするのに都合良かった。

竜の子供に
死にたいほどの悩みを
理解して同情してほしかった。

 家族のことをさらに詳しく聞く。
体調不良のために、
仲の悪い家族が頼りなのだ。
だが、
あなたたちに私がどれだけ尽力してあげたことか。
恩を忘れたのか?
誰のおかげであなたの家を持てたのか?
死にたいくらいの私に無頓着すぎる。
どれだけ私が辛いかわかってない。
腹がたつ
頼りたいが頭を下げたくない
ぶり返さないためには、
関係性を良くする魔法か?
彼女の行動を促す魔法か?

*魔法:

 痛みとは感情だ。
家族の正常化が将来の不安を減らす。
正常に自己免疫が働けば簡単に膝の痛みは収束する。

施術の傍ら、かけた魔法は
「自信を取り戻す」魔法だった

 魔法は1度に1つだ。
しかも消えるまで、他の魔法はかけられない。
「 自信を取り戻す魔法」は 予想以上に効果的だった

 魔法を受け入れた彼女は
自分と小さな約束をするようになった

 ゆっくり歩けるなら、5分歩く。
痛み止めの薬を使い過ぎない。
代わりに氷水で冷やす。
次第に時間を増やす。

 自分との約束を嫌々ながら受け入れて
彼女は次第に協力的になっていった。

次第に歩く時間が伸びていく。
痛みを少しずつ受け入れていく。
薬ではなくて、氷水などを使う時間も増えた。
行動することでコントロールできることを理解した。

 少しずつ薬を減らすためにドクターと会話した。
減少薬したいことをドクターに伝えた。
繰り返した。
彼女は、自分との約束が果たせるようになった。

*目標達成:

 ある日、彼女は生まれて、初めて家族に頭を下げた
自分の本心をさらけ出すことができた。
それは 彼女の人生にとっても、家族の人生にとっても新しい世界
NEW WORLDだった

 膝の痛みはまだあるが、
彼女は治療に来るとさらにズケズケと言うようになった。
僕はそんな彼女はもっともっと変身ができると
信じてワクワクしている。




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