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「あの子の子ども」神回 登場の医師の声がけ


※あくまでも個人の見解です
私には子どもがいないので、自分の子どもが
中学生や高校生で妊娠する、妊娠させた等の問題に直面することはなかったのですが、社会問題としては自身が10代の頃から考えさせられることではありました。
今回もかなり個人的な意見です。
金八先生では中学生での妊娠問題を取り上げられていました。
そして昭和あたりは中高生の妊娠=(イコール)非行に走っている子の問題という感覚が昔はあったものですが、この令和に至ってはごく真面目な学生生活を送っている子でも、そうでなくても起こりうる問題としてようやく認識されてきました。
私が何故、この問題に興味を持つようになったかというと、当時私は女子高生でした。学校がその頃、進んでいたといえば進んでいたと思うのですが全校生徒を集めての講演会に(記憶が若干曖昧)広島の産婦人科クリニックの女医の方を呼んで、それを聞いたことがきっかけでした。
そのことをドラマ「あの子の子ども」の神回と言われる第5話を見ていて思い出しました。板谷由夏さん演じる産婦人科クリニックの院長の言葉、声がけは神回と言われるにふさわしい素晴らしいものでした。私も忘れかけていた感情と共にボッロボロに泣きました。
ああ、こんな風に声がけできる医師をはじめ大人がいれば救われる子たちが増えるのではないだろうか。と

私の過ごした中学、高校がたまたまなのか時代なのか1980年代というのは性教育などほぼなかったと思います。保健体育でさらっとあったかなかったか・・・
また男女交際にも無縁だったこともあり特にこの中高生の妊娠を自分自身のことと思うことはありませんでした。
さて、その広島の医師の話というのは、当時、人の話をきちんと聞くということができない浮かれた女子高生たちが静かに話を聴くという、聴こうとする内容でした。
性教育の一部であるかもしれませんが、いわゆる「望まぬ妊娠をしてしまったら」の対処法でした。
当時の私には切り口が、的確でまた新鮮なもので生涯忘れられないでいます。「妊娠しないように」は当たり前のテーマで聞くこともあるのですが「妊娠してしまったら」なんてことまで行きつかないわけです。
先生が話してくれたことは
「私は、あなた方が望まぬ妊娠をして、辛い決断をしなくてはならないことに対し、責めませんから困った時はどうぞ私を頼って来てください」
でした。そんな経験がない子もいつか起こりうるかもしれない。そんな時、大人にこんな風に言ってもらえたら・・・
そしてもしもの時にお守りになりますよね。

「新しい命を宿してしまった場合、どんな命でも大切にすべき。」
当たり前です。でも、それが美談にならないことだって世の中にはあるのです。当事者の子どもたちもその親御さんたちも、他人では想像できないような思いや覚悟が必要なわけですから。
妊娠をした時に、親に話すということ、意を決して産婦人科に行くこと、想像するだけでも胸がぎゅっとします。
「命の重み」「軽率な行動」「罪悪感」など辛いキーワードがたくさんあ頭をよぎることでしょう。

最近ではアフターピルの処方など、情報さえ知っていれば早くに対処できるようにもなりました。性教育の現状は残念ながら私はわからないのですが、「避妊、望まない妊娠をしいないこと」はもちろん大切なことなのですが、「もし妊娠してしまったら」に対してはきちんとなされているでしょうか。
望まぬ妊娠というのは、深く心も体も傷つける。
増えれば一人思い悩み、対処もできず出産という選択肢しか無くなる。
そうなった時、彼女たちはどうすればいいのでしょう。

私には子どもがいないけれど
期せずして妊娠してしまった小中高生たちに責めるのではなく
気持ちの負担を少しでも軽くさせてあげれるような
大人でいたいと思うのでした。

そしてアフターピルなどの情報が、「アフターピルがあるから大丈夫」という間違った解釈として使われないこと、望まない妊娠をしないということが大前提であることも忘れずにいてほしいと思います。
この日本で親から子への性教育というのはまだ難しいと思われることの方が多いでしょう。
私個人としては「あの子の子ども」のようなドラマを見せることも教育になるのではと考えます。
前述しました「あの子の子ども」第5話の医師の言葉についてはぜひ見逃し配信などでご覧いただきたいです。

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