桐生一馬ファンでもしっかりハマれた『龍が如く7 光と闇の行方』クリア記念に、魅力的な敵キャラたちを語りたい
12月23日、『龍が如く7 光と闇の行方』をクリアした。
53.8時間ほどプレイし、結果は大満足。
結論から言うと、ストーリーとキャラクターが素晴らしい出来で、「このキャラクターたちの結末はどうなるんだ?」と、最後まで追いたくなる魅力があった。
このゲームを購入したのはつい最近のセールの時だった。
筆者は、伝説の極道の生き様を描くRPG『龍が如く』シリーズは外伝作を除く初代から『龍が如く6 命の詩。』までプレイし、それまでの主人公である「桐生 一馬(きりゅう かずま)」の物語はひとまず終わりを迎えていると捉えていた。
なので……正直に言うと、新たな主人公である「春日 一番(かすが いちばん)」に今イチ魅力を感じていなかったのだ。だから、発売日に購入しようという気分にはなれなかった。
しかし、セール時は1318円(80%オフ)で買えると知り、11月に発売した『龍が如く7 外伝 名を消した男』では、7本編の裏側で桐生さんの物語をふたたび追えるというではないか。
となれば、これを機に本編からプレイするべきだろうと考えたのだ。
ということで、今回は『龍が如く7 光と闇の行方』のクリア後の充足感が保たれている状態で、魅力的な敵キャラクターたちを紹介したいと思う。
もちろんネタバレ全開なので、気になる方はいますぐ購入してプレイしてみてほしい。
ヤクザにとことん向いてない男が、どん底から這い上がる物語
ソープランド「桃源郷」で産まれたとされる春日一番(以下、一番)は、貧しいながらもあたたかい人たちに恵まれて育った。しかし、それなりに荒れてしまったのも事実。ある日、ヤクザにケンカを売ってしまった彼を助けたのは、見ず知らずであるはずの「荒川組」組長、荒川真澄であった。
一番は荒川に恩義を感じ、毎日のように組の事務所に立ち続け、ついにはヤクザになってしまう。しかし、一番はアガリもろくに取れないほど人情に厚く、徹底的にヤクザに向いていなかった。
一番は、おやっさんに頼まれて荒川組の殺人罪を肩代わりし、18年間ムショ暮らしを強いられることになってしまう。一番は「ようやくお役に立てる」として、喜んで無実の罪で自首した。
そして刑期を終え、ようやく出られたと思ったら今度は荒川のおやっさんから射殺されかけ、目覚めたらゴミ捨て場でホームレスに命を救われるところから物語が始まる。
おやっさんが一番を撃ったのは何故なのか?、一番は真相を探るために……いや、まずは仕事を探すために「ハローワーク」へ行く(笑)
なんと前向きなことか。彼はヤクザではなくまっとうに仕事をしようとしているのだ。この時点で、筆者は一番のことが嫌いにはなれなかった。むしろ、好感の持てる人物だと感じられた。
魅力的な敵キャラクターたちのザリガニラッシュ
さて、これからは本作に登場する魅力的な敵キャラクターを紹介しよう。
先鋒は真島のアニキ!狂気的な強さでレベル上げを強いる存在感は圧倒的でした!それではレッツゴー!
ウギャアアアアアア!!!!!!
次は爆発で生死不明の石尾田!使い捨てのコマ感が半端ないが、底知れぬものが垣間見えてマジモンのヤクザ感があって良かったよ!
ナンシーちゃんカモン!!!
ウオオオオオオオオオオ!!!!!!
剣術、バリツ!ありとあらゆる武器マスター!ヤクザになっても人の親!
結果的にどこか憎めない男、沢城のアニキー!!!!!次回作でも出るみたいです!
オオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
なんか顔細い人!途中でスッとフェードアウトした存在感の薄い男!!!
カモン!ナンシー!
ヴォアアアアアア!!!!
登場した時は震えました!そして『龍が如く7外伝』を購入することをかたく決意させてくれたにくい男、桐生一馬!!!伝説の龍!!!
一番と理解りあうケンカをしてくれてありがとうございましたぁ!!!!!
グウゥオオオオアアアアア!!!!!!
一瞬、ハガー市長かな?と空目した元プロボクサーのおっちゃん!
作中で熱い男なのかな、と思わせておきながらしっかりとした悪役でした!
制裁!!!
ドオォオアワアアアアア!!!!!!!
本作になくてはならない存在。若。
そして、若!!!!!!この作品のサブタイトルが「光と闇」であるように、あなたという表舞台に立つ光の存在がいなければこの作品は成り立たなかったでしょう。
もともと虚弱体質として生まれてしまったのに精神もよわよわ!!!
その割に、めっちゃくちゃ強がってるところが母性本能をくすぐる!!!
フィジカル、メンタルともに全ボス最弱の若は、画像多めでとことん付き合ってもらいます!それではレッツゴー!!!
こんなあああああああ!!!
急所蹴り!!!!
ハイ!ハイ!ハイハイハイ!!!!
ハイイイイイイイイイ!!!!
羽交い締めにしてバッドでハイイイイイイイイイイイイ!!!!
回転に巻き込んでグルグルグルグル
からのバスタアアアアアアアア!!!!!
・・・・・・・・・・・・。(そして、この顔である。)
───その後、筆者はありとあらゆる技を駆使して若の目を覚まそうとした。
産まれてまもなくロッカーに入れられてしまったことで下半身が不自由になってしまい、ふつうに動ける人に対する劣等感をいだきつつ育った若…
ゾッコンのキャバ嬢に会いに行くために薬物を摂取して無理やり歩けるようにしてまで会いに行ったら、かげで「金の使い方もわからない男」と言われ、それをこっそり聞いていてげんなりして帰っちゃう若…
ぶっちゃけヤクザの子供としての経歴がだんだん辛くなってきた若…
彼は名前と顔を変えて新たな人生を手に入れるも、そのねじ曲がった性格は更に増長してしまう一方だった。幼少期から車椅子を押して面倒を見ていた一番としては、もうぶん殴ってでも更生させなくてはならない気持ちでいっぱいだった。
若は、遂には自分を育ててくれたおやっさんや、本当の親であり、ずっとそばで見守ってくれていた沢城のアニキまで追い込んでしまう。
都知事の地位、権力、近江連合、警視庁というバッグボーン。
全てを手に入れたかのように思えた彼だが、自分が捨てられたコインロッカーの前では、実は自分が空虚な人生を歩んでいることを吐露する。
できれば、幸せになってほしい。そう思っていたのだが、さすが『龍が如く』シリーズ。因果応報である。
殺しや、あくどいことをした連中はもれなくちゃんと報いを受ける。
それはシリーズで主人公を務めた桐生一馬も同様で、彼は極道である人生から逃れられないことを悟り、自らを表面的に殺すことで家族と幸せに過ごす未来から離れたのだ。
……まぁ、彼があんな結末を迎えることになってしまった要因が「一番たちの猛撃」によるものも加担していたのではないかと思わなくもないが、最後の最後に、一番とわかりあえたことが、唯一の救いかもしれない。本当は生きていてほしかったけどね……。
次は、『龍が如く7 外伝 名を消した男』だ!
全ての問題が解決したわけではないが、一番の物語はこれからも続くのだろう。何せ2024年1月に発売を控えている『龍が如く8』は、行方不明となっていたはずの一番の母親を探しにハワイまで行く物語で、なんと桐生一馬も合流してダブル主人公になるというではないか。
これはもう、春日一番の物語である『龍が如く7 光と闇の行方』⇒その舞台裏であり、歴代主人公の桐生一馬に焦点をあてた『龍が如く7 外伝 名を消した男』⇒ダブル主人公の完全新作『龍が如く8』という流れでプレイしてくれ、とSEGAが言っているようなものではないか!
完璧に流れ作られてるよ!悔しい!!!でも面白いので許します。
次は、外伝で桐生さんの物語を追いつつ、来年発売の『龍が如く8』を楽しみに待ちたいと思う。
ちなみに、記事執筆時点で『龍が如く7 光と闇の行方』はSteamで80%オフ、『龍が如く7 外伝 名を消した男』は新作にも関わらず25%オフで1月5日まで購入できるので、気になった人や、桐生一馬じゃないといやだなぁ、っていう自分みたいな人にこそ、ぜひ触ってみてほしいと思った。
※記事内の画像はゲーム内のスクリーンショットです。
『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』のSteamストアページ
『龍が如く7 外伝 名を消した男』のSteamストアページ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?