詩 「青緑」

「青緑」

聞かせてよ 愛の言葉
もう使われない暖炉の上で
ろうそくの日がちりちりとゆれる

胸の中にある色が ぼくたちふたり同じなら
明日違うところにいても 見ている月で重なり会える

君が歌う声にぼくもつられて歌い出したら
いきたかった世界にやって来れた気がしたよ

白いワインを飲み干すと
くるりくるりと踊り出す
テーブルの赤い花ゆれる

見ている世界の色が ぼくたちふたり同じなら
いいのになって思うのは ぼくの方だけなのかい

君が歌う声にぼくもつられて歌い出したら
いきたかった世界でやっと生きてる気がしたよ

君が歌う声にぼくもつられて歌っていたら
いつのまにか君はどこか遠く行ってしまった

青緑に染まる

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