Rhodurus Cafe

「クラス会議」を中心にした教育カウンセリング等の勉強会。店長を中心に、約20年間、毎日…

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「クラス会議」を中心にした教育カウンセリング等の勉強会。店長を中心に、約20年間、毎日の「クラス会議」を実践してきて学んだこと、考えたことを発信しつつ、勉強会や掲示板でみんなで学び合える心地のいいCAFEを目指しています。「クラス会議」を実践するメンバーが集まっています!

最近の記事

#236「子どもたちには試行錯誤して練習できる場所が必要です。」

今日はですね、先週の放送に質問があったんで、「クラス会議の時間設定について」の話をしてみたいと思いますんで、最後までお付き合いどうぞよろしくお願いします。 「クラス会議」ってどの時間にやるの? 先週の放送について質問いただいてまして、「毎日短時間っていうのはよくわかるんですけど、どこの時間でその時間を設定するんですか?」っていう質問がありましてね。これ本当にみんなそう思うやろうなと思うんですけども…。僕もこの「クラス会議で子供が変わる」(コスモスライブラリー)の本を読んだ時

    • #215「毎日短時間の『クラス会議』をやることについて。」

      おはようございます。 「子どもたちにライジャを!」を代表、庵冶石細目「松原等石材店」3代目、日曜日はロジラスカフェ店長のライジャケサンタと森重裕二です。今日もどうぞよろしくお願いします。 いや、また日曜日の時間がやってまいりましたけども、「日曜日楽しみにしてます!」とか、「待ち遠しいです。」というメッセージまでいただいておりますけどもね。いや、ありがたいですね。本当にもう「クラス会議」のことを、こうやって話ができて、反応を結構いただけるので、始めてよかったなと思っております

      • #208「プロセスには時間が必要です。」

        【プロセスには時間が必要です。】 今日は「プロセスには時間が必要です。」という話をさせて頂きたいなと思っています。これはですね。「クラス会議で子どもが変わる」っていうコスモスライブラリー社の本の中でも、僕が印象的に思っている文章の一つなんですけども…。 クラス会議のことを伝える時、どうしても「すごくうまくいく!」という話をしがちなんですよね。話をする時って、やっぱりいいエピソードを持ってきてしまうし、いい部分を強調してしまうので…。ボクも最初らへんにがんばって伝えてたら、「

        • ライジャケRadio!#201「ニーズに着目し、その解決に焦点を当てる!」

          今日はですね。「ニーズに着目し、その解決に焦点を当てる!」ということについて話をしてみようかな。と思っております。 これは「クラス会議」のもとになっている「クラス会議で子どもが変わる」っていうコスモスライブラリー社の本にもですね。繰り返し「解決に焦点を当てる」という話が出てきます。これまでよく使われていた「教師のコントロール」とか、「罰」とかではなくて、「解決に焦点を当てて話し合っていく」ことで、子どもたちは変わっていく…ということがちょっとずっと繰り返し書かれてるんですよ

        #236「子どもたちには試行錯誤して練習できる場所が必要です。」

          「ルール」を守りながら、「ルール」を変えることを教える。

          「その『ルール』は納得いかない。もっといいやり方があるはず。だから私は守りません。その『ルール』じゃなくてもいけるし…。」ってことは、よくあること。 でも、「ルール」を守らなければ、社会では生きてはいけません。「ルール」を破ってしまえば、周りの方に迷惑をかけてしまったり、それなりの代償を払う必要があったりします。これは、学校でも同じ。学校で決まっている「ルール」の中でやっていく必要があります。 だけど、納得いかない「ルール」もあるし、変えていくべき「ルール」もあります。い

          「ルール」を守りながら、「ルール」を変えることを教える。

          「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」のまとめ。

          なぜ、こんなに一生懸命に「学習指導要領に位置付ける」ってことにこだわっているか…ですが、それは「クラス会議」が素晴らしいと思っているからに尽きます。何度でも言いますが、「クラス会議」はホントに素敵な活動です。 子どもたちがお互いに認め合ったり、問題に対処していく力を伸ばしたりしてくために、小さい頃から積み重ねていけば、間違いなく子どもたちを育てていくことができます。 ただ、なかなか広がっていかない理由の1つに「教育課程のどこに位置づくのか?」という問題があります。これは、

          「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」のまとめ。

          「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」その②

          「クラス会議」の課題は「いつやるのか?」ってこと。おそらく「クラス会議」に取り組んだことがある人だったら、その良さを実感されている人が多いと思います。でも、いざやるとなると、課題になるのは「いつやるのか?」ってこと。 「クラス会議」のことが書いてある「Positive Discipline in the Classroom」には、「短時間もいいから毎日する方がいい」ということが示されていることと、学校で毎日の時間を設定しようと思ったら、朝の会が一番良いのではないかということ

          「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」その②

          「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」その①

          「クラス会議」はアドラー心理学をベースに、シンプルで、本当に魅力的なプログラムです。毎日短時間のシンプルなプログラムを続けることで、子どもたちにライフスキルを育てていくことができます。本当にオススメです。 今日は、その「クラス会議」の内容ではなく、「クラス会議」を学習指導要領に位置づけることにこだわってきた理由についてまとめてみたいと思います。 滋賀県総合教育センター研究員として「クラス会議」を研究「クラス会議」をやってきて、最も大きかった経験は、滋賀県総合教育センターで

          「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」その①

          「クラス会議」に出会ってから20年。あの頃から教育がどこまで変わってきたのかを振り返る。

          僕は20年前に、京都のアバンティという本屋さんで「クラス会議で子どもが変わる」(コスモスライブラリー社)という本に出会いました。手に取った瞬間に衝撃を受け、時間を忘れて本に没入し、そのままその場で最後まで読んだことを覚えています。初任者だった僕は、「こんな教室を作っていきたい!」「こんな学校にしていきたい!」と雷に打たれたようでした。 その場で最後まで読んで、本当に心を打たれたことを今でも覚えています。手が震えるような感覚で、レジまで半泣き持っていって購入し、帰ってすぐに出

          「クラス会議」に出会ってから20年。あの頃から教育がどこまで変わってきたのかを振り返る。

          【困難な教室でふんばっている先生へ。】②

          10年以上、親交のあるT先生(仮名)から、Rhodurus CAFEのメンバーのみなさんへのメッセージの続きです。よかったら、お時間のある時に読んでいただいて、コメント等いただけるとうれしいとのことです。伝えますので、ぜひお願いします。 Rhodurus CAFEのメンバーのみなさまへ この前は、突然送ったメッセージ、店長さんにシェアいただき感謝です。うまく伝えられるかどうかわかりませんが、時々、メッセージ送らせていただきます。もしも、何か先生方の支えになったり、前に進む

          【困難な教室でふんばっている先生へ。】②

          【困難な教室でふんばっている先生へ。】①

           10年以上、親交のあるT先生(仮名)から、Rhodurus CAFEのメンバーのみなさんへシェアしてもらえないか…とメッセージをいただきました。今回だけでなく、続けてメッセージをいただけるとのことです。よかったら、お時間のある時に読んでいただいて、コメント等いただけるとうれしいとのことです。伝えますので、ぜひお願いします。 Rhodurus CAFEのメンバーのみなさまへ 夏休みに入りましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?ちょっと、この夏、自分の経験から先生方に伝

          【困難な教室でふんばっている先生へ。】①

          よりよい解決のための「4つのチェックポイント」のこと。

          アドラー心理学をベースにした「クラス会議」。その「議題の話し合い」の時に使うおすすめのチェックポイントがこの「4つのチェックポイント」です。 教室に掲示しておいて、常にチェックできるようにしておくことがオススメです。何をチェックするかということ、子どもたちが出した「議題」に対しての「解決策のアイデア」をチェックするものです。 これはもともとは「クラス会議で子どもが変わる(コスモスライブラリー社)」の本にある「解決の4つのR」をわかりやすい日本語に置き換えたものです。 「

          よりよい解決のための「4つのチェックポイント」のこと。

          「クラス会議」は、全ての活動と共存できる。

          アドラー心理学をベースにした「クラス会議」。シンプルな活動を続けることで、子どもたちが互いに認め合ったり、困ったことを前向きに解決したりしていくことができる素敵な方法です。 この「クラス会議」。他の教科や活動と対比されることも多く、「どちらがいいのか?」という議論が展開されることがあります。約20年、この「クラス会議」を続けてきて、言えることはタイトルにも書いたとおり、「『クラス会議』は、全ての活動と共存できる」ということ。いや、共存どころかむしろ、他の教科や活動を強化する

          「クラス会議」は、全ての活動と共存できる。

          他のクラスと違う楽しい活動だから「クラス会議」がうまくいっているように見えることもあることを意識する。

          「クラス会議」をやっていて注意しないといけないのは、自分のクラスだけがやっている‥‥という時に、他のクラスと違っている活動をしているから「楽しい!」と思ってしまうことがある‥‥ということ。 「クラス会議」は、机を取っ払って、話になったり、楽しい活動をしたりするので、やっていないクラスの子から見ると「楽しそうだな‥‥」って思うこともあります。子どもたちが「自分のクラスだけ楽しいことをやっている!」って思ってしまうことも間違いなくあると思います。なぜなら、「クラス会議」は楽しい

          他のクラスと違う楽しい活動だから「クラス会議」がうまくいっているように見えることもあることを意識する。

          子どもが困ったことの「ゴール」について、教えられたこと。

          子どもが困ったことを訴えてきたら、どんな「ゴール」がイメージできますか?話し合いをさせて、「もうしない」って約束させたり、「ごめんなさい」って謝らせたり・・・。どうでしょうか? 今日は、「クラス会議」に取り組む中で、自分自身の考え方が子どもたちにひっくり返された・・・と言っても過言ではない、この「ゴール」についてまとめておきたいと思います。 「クラス会議」ってどんなもの?「クラス会議」は、アドラー心理学をベースにした活動です。毎日短時間で以下の3つの活動を中心に話し合いを

          子どもが困ったことの「ゴール」について、教えられたこと。

          「もめごと」や「困ったこと」は、子どもたちが主体的になれるサポートを!

          「先生、あんなちょっと聞いてよ!」 担任をしていると、子どもたちがこんな風に荒い息で話をしてくることがありますよね?友達とのことで困ったことがあって、話をしに来る子は、先生に聞いてもらいたい、何とかしてもらいたい・・・と考えていることは間違いありません。当然その中には、大人が守ることが必要な時がありますので、そんな時は、絶対的に介入することが必要です。 しかしながら、息を荒くして話をしに来る中にも、いろいろな種類があることに注意を払う必要があります。関西でよく、「言うたろ

          「もめごと」や「困ったこと」は、子どもたちが主体的になれるサポートを!