デザイナーという仕事について
デザイナーのさいとうです。
書こうと思ったわけ
仕事をしていくなかで都度都度仕事について考えたりしますけど、デザイナーとして年数が経つごとに自分の中で価値観が変わって、意見も変わっていくな〜と思ったので一度まとめてみようかなと思った次第であります。
デザイナーって感覚でしょ?って思われがちだけど案外感覚で仕事してないんじゃないかなと思います。デザイン経営なんて言葉も生まれてますし。
デザインのしごとは情報整理から
よくあるケースでいうと、
「Aという商品を売りたいから広告を考えてくれ!」
という依頼。
まず、デザインを進める上で我々は、
たくさんの情報が必要です。
例えば、
○その商品がどういう目的で作られたのか。
○どういう層に売れたいのか。
○つくる広告はどんな雰囲気のものをイメージしているのか。
○商品コンセプトはなんなのか。
○会社の理念はなんなのか。
○業態はなにか。
○競合他社はいるか。
○作りたい広告の媒体はなにか。
○どういうシーンで使う広告なのか。
などなど…。
ひとつ作るだけでも必要な情報はたくさんなので、
え?デザイナーでしょ。おまかせおまかせ!
良い感じのもの作ってよ!
なんて言われるととても不安になります。
判断基準がないのです。
ですが、普段の仕事でこれだけ必要な情報、
最初から揃っているなんてことは稀です。
というかほぼないかと思います。
なので、最初の打ち合わせで聞き、
自分たちで調べられるものは調べます。
ここで難しいのが、情報がありすぎると
こちらもそれに縛られてどうしたら良いのか
迷うときもあるので、さじ加減は大事です。
そして、材料たる情報たちが出揃うと、
ここで整理がはいります。
今回の案件に対して、どういう情報が
優先度が高いのか。
そうやって整理されていった情報が、判断基準になり、
我々はデザイン制作を始めていきます。
見え方をコントロールする
そうやってまとまった情報を判断基準として
デザインを作っていきますが、さて、どんなものを
作りましょう?となります。
ここでもさらに情報を整理する必要があります。
Aという商品をより売るために作る広告。
それは、どんなデザインが最も効果的なのか。
つまりは、Aという商品をどんな印象の情報として
見る側に伝えるのか。
ただ簡単に、Aという商品がでました!すごい良いよ!
買ってね!なんて広告を出しても、誰も見てくれません。
逆に斬新かもしれませんが。
なので必要なことは、Aという商品を通して
どのようなメッセージをのせるか、ということです。
たとえばスーパーのチラシなんかをみるとわかりやすいです。
紙面に対してこれでもかと載せる情報量、そして紙面のデザインも派手な装飾を施して、全力でお得感をだしていきます。
商品に対して、これはとても安いんだ!お得だ!というのをデザインでメッセージとして伝えています。
制作物を通して、こんなふうに見てほしい、こんなふうに見られたい、をデザインに詰め込んでいくのです。
それが、大まかにいう、デザインをする、
という行為になるかと思います。
それってみんなやってるよね
こんなふうに見てほしい、こんなふうに見られたい。という思いをもとに行動することは、みんなが普段やっていることだと思います。
例えば髪を切るとき、雑誌を見てかわいい・かっこいいからこんな髪型にしたい、とオーダーします。それはつまりそのように周りから見られたい。という願望からくると思います。
そういった思い、行為は僕自身はとてもデザインすることに
似ていると思っています。
ただ我々は、その対象を自分から他者に向けて行っているだけ。
ね?簡単そうでしょ!さぁみんなもレッツデザイン!
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