#5 神の御言葉
前回書いた#4で、「カンニングしているところを、先生にみつかった」のような文型「ところ」の後の助詞「を」を、いつ使うか分からない学生がいて、説明に困ったという話しを書きました。
一人で悩んでいても沼が深くなるだけなので、早速、勤め先の学校の「神」的存在の大先輩(と言っても同年代)に、御言葉を頂戴しました。
すると神、いや大先輩は、
「そうですねえ。僕だったら、例えば、カンニングしている人の絵を見せます。で、『さあ、みんな、これ、見たよね? みんなはこの後、どうする?』って学生に聞きます。」
そうすると、学生が、「先生に言いまーす」とか「注意しまーす」とか「無視しまーす」とか、知ってる動詞を自分で言い始めるので、すかさずそれを使って、
「カンニングしているところを、先生に言いました」
「カンニングしているところを、注意しました」
「カンニングしているところを、無視しました」
のような例文を作る。そして、はい、この時は「ところを」だよ、と伝えれば、学生は「ああ、なるほど〜」となるそうです。
その後は、視点をカンニングした人に移して、
「私は、カンニングしているところ・・・?」と聞けば、
「を注意されました」とか「を見られました」「を見つかりました」とかとか…
学生に後ろの文をどんどん言わせれば良さそうです。
おお…!
これぞ「体で感じる ✕ 例文」という合わせ技!
神に心のお賽銭投げまくりです!!
昨日まで中級文法恐怖症になりかけてたくせに、早く授業でやってみたくてウズウズしてきました。(私がやると上手くいかないかもだけど…)
うーん…これだから、きっと(ブラックでも?!)この仕事がやめられないんだろうなあ。(・・;)
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