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人と感覚が違いすぎる

私にも、いろいろなこと(ほとんど全部)を話せる友人がいる。定期的に2人でカフェに行ったり、お家でお茶を飲みながら話す時間が、私にとってはかけがえのない時間。

その友人と話していて思うのが、私は人と感覚が違いすぎるということ。何か出来事に対しても、感情に関しても、人への対応に関しても。

いい意味なのだけど、その友人は私と大切にしたいものやすてきだと思うものが似てるくせに、タイプは全然違う。すごく簡単にいうと、私は自分の中で言葉を咀嚼するタイプで、彼女は感覚的に選択するタイプだと思う。


そんな友人と話していると、私が自分の感覚を言葉にしたものは理解できないことが多いらしく、よく「どういうこと?」と聞かれる。私の中ではきちんと言葉にできたと思っていても、かなり理解に苦しむこともあるみたい。

今までは「ちょっとズレてる部分もあるかも」と思っていたくらいで、それほど大きく違うとは思っていなかった。ありがたいことに、周りの人ともすてきな関係が築けていることも多くて、そんなにズレを感じていなかった。




私の感覚が人と違いすぎると最初に感じたのは、仕事をしているとき。

ただのわがまま(多分、一般的には確実にそう。)と言われてしまえばそれまでなのだけど。

私は、大切にしたいと思っているものを大切にできない時や、生理的に受け入れられないものを受け入れることになる時は、たとえ仕事であっても受け取れない。

数年前の私であれば、きっとその仕事を受けていた。そう言い切れる。でも、今の私にはそれができない。心身ともに拒否反応が出てしまう。

私が「これは無理」と思っているものは、生理的に無理なものだけで、それ以外のものは受け入れられるかどうかは別として、そばに置くことはできる。

でも、無理だと思うものは本当に無理な時だから、どう頑張っても対応できないし、そばにいるだけで吐き気がする。だから、無理だと相手に伝えるようにしている。

少しして、私の感覚が伝わっていないことに気づいた。私の中では、かなり自分の感覚を伝えたつもりだったのだけど、反応を見る限り、きちんと伝わっていなかった。

だから、もっとしっかり、オブラートに包むもやめて、相手がどう思うかを捨てて、自分の感覚を素直に、正直に伝えることにした。

気持ちを言葉にするだけで、本当にエネルギーをたくさん使う。1日、家で一人で引きこもらないと自分を保っていられないくらいに。相手には申し訳ない気持ちでいっぱいなのだけど、伝えないと意味がないと思ったから、ここまでエネルギーを使おうと思った。


その時ふと、「自分の気持ちを伝えるのって、こんなものだっけ?」という気持ちになった。周りを見ていても、自分が感じたことを相手に伝えるのに、言葉通り死にそうになって伝える人っているのだろうか。

もちろん、エネルギーを使うというと言っている人は周りにもたくさんいるし、その人たちもエネルギーを使ってでも伝えたい人には伝えると言っている。でも、さすがに私ほど死にそうになっている人は見たことがない。

やっぱり特殊、というか人間に対する感情が根本的に違うんだなとか思ったりもする。


それと同時に、「仕事って、こんなものだっけ?」という気持ちにもなった。仕事は、自分だけで完結するものではないから、必ず誰かがいる。誰かが仕事をくれるということ。

この頃、自分の仕事に対する感覚もわかってきた。他の人に比べて、私はかなり許容範囲が狭い。さっきの無理なことの話に戻ってしまうのだけど、いくら仕事でも、無理なものは生理的に無理なのだ。

だけど、普通、仕事って個人的に無理だからといって断れるものではないと思うのだ。せっかくいただいたお仕事を、自分が無理だからと断っていいものではないと思う。

個人で仕事をしているのならまだしも、会社に属しているのなら、なおさら。会社の売り上げとか上司が上司の仕事をできるようにすることとか、考えないといけない。

だから私は、自分の感覚を伝える代わりに「やる気がないなら辞めてくれ」と言われる覚悟をもっている。会社のことや社内の他の人のことを考えずに、自分が無理だということを主張するのだから、それを言われても仕方ない。

でも、それほどまでに無理なものは、私はどう頑張っても受け入れられないと自分でわかっている。だからこそ、自分が本当に自分を見失わないためにも、言う決心をした。




実はこのnoteを書いているときは、まだこの話に決着がついていない。ここには、今の感覚を書き残しておきたくて、綴っている。話があちこち行ってしまっているけど。

この後どうなるかはわからないし、正直言うと、今のところ言わなきゃよかったかもって思ってる。


どうなっても、自分も周りも大切にできる選択をとりたい。

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