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昇格祝い

新年度になり、私は社会人5年目を迎え、昇格した。

昨年、昇格試験があり、その一つに小論文があった。
妻が昔、学習塾で小論文指導のバイトをしていたので、試験対策をしてもらった。分かりやすい文章にするための教え方がとても上手であった。その甲斐もあっての昇格だっただろう。

妻に昇格の報告をし、お祝いに二人で鰻を食べに行った。近所に住んでいるからご飯くらいは一緒に食べられる。
私としては小論文のお礼のつもりだったが、妻からは
「どうやったらそんないい人になれるの」
と言われた。
自分のことは、そんないい人のつもりはないのだが…
まだ一人暮らしは数週間ではあるが、「ちゃんと食べてる?」とか、「部屋は散らかしてないか?」とか、親みたいなことばかり聞いてしまった。
その後、解散しいったんそれぞれの家に戻った。

1時間後、私の家に妻がやってきた。とても辛そうな表情を浮かべている。
仕方がないので家に招き入れることにした。すると、妻は家にある食べ物を詰め込むように食べてしまった。さっき鰻を食べたばかりなのに、怖いくらいの食べ方だった。
その後、トイレにこもって吐いていた。

妻は過食嘔吐で摂食障害になっていたようだ。
別居前にも、たまに吐いているのを見かけたが、その時は酔い潰れているのかと思っていた。私に隠れて食べて吐いていたようだ。半年前くらいから、過食嘔吐していると言われた。

精神科に通っているようだが、診断は軽い躁うつ病とのこと。
これで軽いのか。。。

どうして相談してくれなかったのだろうか。なぜ今になって言ってくれたのだろうか。私はますます心配になった。
別居前、妻はメンタルがおかしくならないように、友人と会う時間をたくさん作ることで自分を保っていたようだ。それで今は一人暮らしをしてみて、環境を変えることで自分を変えようとしているのかもしれない。
妻は動いた先に何かあるはずだと思って行動しているようだ。今までを振り返っても、妻は決断と行動がびっくりするくらい早かった。

これまでの出来事から、妻は
「こんなことをしてしまったらもう戻れない。離婚してリセットするしかない」
と言っている。

精神が崩壊している。

私は、妻の心と身体の健康を取り戻すことを最優先に考えることにした。

2020年4月


*これは当時の日記を元にした、1年前の話である。日記のため、「妻」と表記している。離婚に至るまで、このnoteはつづく。


*このnoteの続き


*このnoteのはじまり


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