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#161 「救いたい人」のカタチになるために

 きっとわたしは完璧主義者の理想主義者だ。あるいは、単なるアホなのかもしれない。先月の休職以降、毎日ずっと、市のコミュニティソーシャルワーカーや、弁護士と繋がることが必要だと分かっているのに、未だ動けぬままに2月も終わりかけている。

 何もしていなかった、という訳ではない。むしろ、やりすぎというくらいに準備をしたのだ。特に、自己破産は二度目になる。免責を受けるための壁は高いだろう。ソーシャルワーカーだって、はたからみればわたしなど、まだ若くてどうにでもなりそうな感じに見えるのかもしれない。だから、手ぶらで相談することは(わたし目線では、精神的に)できないと思った。

 クレジットカードは、ネットで確認可能な過去15か月の利用履歴を全て印刷して整理。(弁護士が全履歴を開示請求するはずなので不要なのだが…)AmazonとAmazon Payの全購買履歴を請求してダウンロードし、印刷。ここまで終えたところで、すでに紙が多すぎて、伝えたい情報をまとめる必要があると思い始めた。だから、身上書を作ることにした。

 略歴、前回の破産理由、心身症の発症から通院開始後の経過、うつ病と診断されるに至るまでの状況を、PowerPointでA4一枚に纏めて書いてみた。しかし、これだけではどうも、(自己評価として)弱者アピールに見えて、むしろいやらしいと感じてしまう。真剣に自分を見つめ直して、生きる道を選んだのだ、ということが伝わらないのではないかと不安になった。

 そのため、二度目の破産を申し立てる理由として、その原因は病気にあるということを簡潔に説明する資料を作ることにした。

 初診日から2023年12月までの間、それ以前と比べて、異常な買い物依存になっていたことが分かるようにしたかった。2010年から現在までの、Amazonの購買履歴を年毎に集計し、債務の一覧とともに1枚の資料にまとめた。

 負債をアピールするだけではまだ足りないと感じたので、全口座の残高(が、ろくにないこと)を一覧にした資料も作成した。また、源泉徴収票と併せて、直近3か月の給与明細と前回の賞与明細も添付する必要があると感じ、こちらも資料化した。

 最後に、ゴミ屋敷の現状が分かる写真をまとめた資料を添えて、本日ついに完成した。これは、精神障害者保健福祉手帳、自立支援医療の申請を行うにあたり、作成してもらった医師の診断書(清潔維持や金銭管理ができない)とも一致する申告であり、客観的に見ても病的な行動がもたらした結果である、と伝わるものだと自信が持てた。

 完成した資料を印刷しながら思った。こんな性格だから、うつ病になるのかな?ネットカフェ代と印刷代と、時間と気力体力を消耗して、ちっとも休んでいないじゃないか。

昨日の記事で分かる通り、わたしはネットセキュリティ/プライバシーを厳密に管理したいあまりに、PCすら使わなくなり(Windowsは最も狙われているOSなので…)あげく手放してしまったのだ。まさか、プライベートでPowerPointを使うことになるとは思っていなかった…

 社会がほんとうに救わなければならない人ほど、救いたくないカタチをしている。最近、X(Twitter)で、そんなポストを見て共感した。そして同時に、脅迫観念に支配されたのだ。わたしはこれから「救いたい人」のカタチにならなければならない、と。

 その顛末がこれである。正直、仕事なら手を抜くのだが(スピード感も大事だ)これに関しては、それができなかった。そして今、また新たな心配事がある。

「こんな資料を作れるくらいなら、働けるんじゃない?」

悩みは尽きない。

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