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【春夏学期#7】英単語の勉強は30分で100単語! 1ヶ月で単語帳は1周しよう!

 英単語の勉強は受験勉強において避けては通れません.やはり勉強するからには,効率よく勉強したい! というか,効率が悪いと受験当日までに単語が覚えられないなんて事態にもなりかねません.
 ほぼ全受験生がしている英単語の暗記ですが,残念ながらその方法についてしっかりと教えてもらうことはありません.さらに残念なことに,単語帳を頭から順番に少しずつ覚えていくという”普通の(従来の?)単語帳の覚え方”はすごい効率が悪いことも知られていません.というか,別の方法を誰も提案してくれないのです.
 ということで,今日は英語試験における最強の能力”英単語の暗記”のための,英単語帳の新しい効率的な進め方について提案します.

最重要ポイントは,毎日単語は100単語!1ヶ月で単語帳1周です!!


効率的に覚えるには,毎月単語帳を1周する!?

従来の英単語帳の進め方

 皆さんなら英単語帳をどのように覚えますか?俗にいう普通の覚え方は,図1に示す通り,最初単語から毎日60個ずつとか30個ずつとか覚えていくと思います.仮に,単語帳一冊の単語数が3000単語だとすると,毎日60個覚えれば,50日で全部覚えられますね.51日目から2週目に入り,再び毎日60単語ずつ覚えることになります.

 この覚え方には2つ大きなデメリット(残念な点)があります.

  1. 毎日60個完璧に覚えきる必要があるため勉強時間が長くなり,他の科目の勉強時間を減らすことになる.←実際問題として,英単語にそんなに時間かける余裕はありません.理系だとだいたい数学・理科とかの方が配点大きいですしね.

  2. 1周するまでの日数が長く,試験当日までに単語帳を周回できる回数が少なくなる.※4月1日から共通テストの日までは約300日弱なので,毎日60単語進めると試験日までに6周くらいしかできない.←6回だけ読んだだけで3000単語全部覚えられると思いますか?

図1 従来の英単語帳の進め方

効率的な英単語帳の進め方 ”高速周回法”

 上で述べた方法の弱点である”勉強時間の長さ”と”周回数の少なさ”をカバーしつつ,もっと効率的に覚える方法は図2に示す進め方”高速周回法”です.

【高速周回法】
毎日100単語英単語を音読して,1ヶ月で英単語帳を1周する.
この覚え方のポイントは以下の3点です.

  1. 毎日30分で100単語音読する.30分以上は絶対やらない.

  2. 最初のうちは30分で100単語に達さなくてもよいので,できる限りたくさん音読する.周回する度に単語数を増やしていく.

  3. 100単語進まなくても,次の日は当初の予定通りの次の100単語を音読する

 この”高速周回法”は従来の方法の弱点を克服しています.30分間ひたすらに音読するので,30分以上は時間はかかりませんし,従来の方法よりも多くの単語に触れることができます.さらに,単語帳が3000単語だとすれば1ヶ月で1周できるので,4月から共通テストまでに10周できます.

図2 効率的な英単語長の進め方

暗記は
”見る時間の長さ” < ”見る頻度(回数)”

人の脳は頻繁に見るものを覚える

 従来の覚え方は見る時間の長さを重要視しています.これは,勉強した当日や翌日においては暗記できていますが,その1ヶ月後くらいになると忘れてしまいます.学校の英単語の小テストでは有効かもしれませんが,受験においては意味がありません.受験日までに単語帳の全単語を覚えておくことが重要なのです.
 長期的に単語を覚えておくためには,単語を見る頻度や回数を最大化することが重要なのです!頻繁に読む単語は記憶に残りやすいことは皆さんも既知のことだと思います.
 例えば,3か月に1回90分見たスペシャルドラマよりも,毎月30分ずつ見たドラマの方が,半年後に覚えているでしょう.そんな常識を用いて英単語帳を効率よく覚えるのです.

「あっ!これ昨日勉強したやつだ!」現象を自力で作り出す.

 昨日勉強していた内容がたまたま次の日の小テストや定期考査で出題されたとき,「あっ!これ昨日勉強したやつだ!」ってなったことありませんか?そんでもってその問題ってすんごい印象・記憶に残っていませんか?受験勉強に限らず,自宅での学習と学校での勉強やテストをしている人なら誰しもが経験したことがあると思います.
 この高速周回勉強法は, どんどん周回させてうろおぼえの単語を見る機会を増やすことで,「昨日見たやつだ!」現象をわざと引き起こすのです.これにより,ぐっと単語の定着力を高めます.
 具体的には,英単語はとにかくスピード重視で単語をたくさん短時間で見て,削減した時間で英文解釈や長文問題を解きます.そして英文を読む中で,最近見た単語が出てくれば,その単語は強く脳に残る,という算段です.

受験において英単語の暗記(単語力)は神

 実際問題として単語力は神です.異論は認めません.特に難度の高い大学では英語の試験問題で難読英単語が出てきます.その際,普通は単語の意味を前後の文脈から類推することになります.しかし,その単語を覚えていれば,時間短縮+ミスリードの抑制という大きなアドバンテージを得ることができるチャンスになります.逆に英単語をきちんと覚えていることによるデメリットはほぼありません.

英単語帳は何でも良い!進め方が重要!

 塾や友達から”この単語帳がおすすめだよ!”とか教えてもらえることが往々にしてあると思います.しかしながら,”ターゲット”,”シスタン”,”鉄壁”,”ドラタン”どの単語帳でも大体おんなじ英単語が載っています.これは当たり前です.どの本の著者もしっかりと全国の試験問題を分析して英単語をチョイスしているのですから,当然の結果としてどの単語帳でも似通った内容になるのです.重要なのは,”どの単語帳か”ではなくて,”どのように単語帳を使うか”なのです.

まとめ

 今回の記事では,受験生の避けては通れない英単語の覚え方について書きました.うだうだ書きましたが,単純に言えば毎日100単語音読する!っていうだけのシンプルな方法です.頭から実直に毎日少しずつ時間をかけて覚えていく(覚えたつもりになる)よりも,短時間にがばっと音読して,余った時間でいろんな英文を読んだ方がたくさんの単語が記憶に定着するのです.

ということで,また来週!!がぶがぶいっぱい単語を音読してじゃぶじゃぶ暗記していきましょう!!

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