ブランディング7つの原則(1)

先日のnoteにも書いたが、現在、有志でこの本の輪講を行っている。前も似たようなメンバーで輪講を行っていたが、その時は対面+オンラインという形で、毎回、日時を決めて集まり、担当者の作ったスライドを話のタネに色々と意見を交わしていた。今回は、資料を作る点は変わらないのだが、一堂に会するすることはなく、チャットで資料を共有して、それについてコメントし合うという形式になっている。前よりも自由度が上がっているので、いつでもコメントができる環境であるのはよい。

そろそろ自分の番が回ってくるので、内容をまとめないと、と思って資料を作った。作った資料を動画にするところまで考えているのだが、今のところそこは未着手である。ブランドオーナーの意思、という章についてなのだが、企業のブランドを構成する要素として、①(その企業の)歴史・文化②経営者③従業員に分けられる(これ自体が抜けなくダブりなく、MECEになっているということだろう)。

トップは熱量がなくてはいけない、日本企業はそれが弱いと書かれてあった。この辺は日本人の国民性なのだろうか、多くは語らないことが美徳とされる傾向が残っているのかもしれない。欧米の会社から比べると、経営者のパーソナリティが見えにくい企業文化が形成されていそうだ。従業員のほうは、意識測定をすると4タイプに分かれる。要は、改革意識の有無、愛着・ロイヤルティの有無でマトリクスが描けるというわけだ。企業の文化はいつの間にか形成されていて、企業世論はブランディングの成否に大きく影響を与えるらしい。人が増えれば増えるほど、歴史が長くなればなるほど、構築した文化が重厚になっていくし、それを変えようと思っても並大抵のことではなさそうだ。

ブランディングの教科書的なこの本だが、途中に挟まれているコラムでは実例が書かれていて面白い。教科書は教科書で、輪講をやっていると脱線した話のほうがかえって面白かったりする。他人が作った資料を読んで要点を理解すれば、本から得られる情報のスピードは上がるが、体系的に理解しようとすれば、やはり一人でちゃんと目を通したほうがよい気もする。輪講でなければ、そうしたことも思わなかったので、まずやってみるというのは大事なことである。

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