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ブランドマネジメント・ガイドライン

少し前のことだが、ブランディングの教科書の資料を作った。今回のパートで自分の担当分は最後だった。スキマの時間で何とかなると思って参加してみたが、何とかしようと思えば、時間は作れるものだと思った。

「ブランドマネジメント・ガイドライン」という言葉である。何やら横文字が長くてわかりにくい。要するに、そのブランドをどう扱うかを取り決める書類、ということだろう。日本ではあまり馴染みがない、もとより、そこまでこだわってやっていないと本書では書かれている。先進的な、グローバルリーディング企業は、このガイドラインが300ページ以上(BMWは…なんと1000ページ以上!)にも及ぶという。そんなにページがあれば、もはや辞書である。はたして、こんなページ数の書類をいちいち見るのだろうか……と単純に思ってしまった。

また、前述のリーディング企業はそれらをオンラインで管理しているらしい。編集は随時行えるし、多言語対応の対応もしている。逆にいえば、世界中に事業所が存在する会社では、そうでもしないと一定の質を保てないということなのだろう。日本の起業は、このような動きが遅れているというが、おそらく"そうする必要がなかったから"だと思う。必要に駆られたら、どこかで行っているはずだ。しかし、単一民族における国でやっている事業で、そこまで統一させなくても何となくできてしまっていた日本という国をかえって強調している結果のような気もする。

それでも、日本企業でもこのようなガイドラインを作っている事例はちらほら見かけられる。特にIT系の企業ではその動きが顕著な気がする。国際的に展開せざるを得ない状況に追い込まれれば、自ずとブランディングの整備も進めないといけないんだろうなと思わされる。

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