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Retail AIの新入社員がIoT / AI開発拠点のある宮若市に行ってみた

はじめましてRetail AIグループのCamera / IoT solution dept.に所属している三上です。今年の10月に入社し、普段は東京オフィスでものづくりしています。

Camera / IoT solution dept.では、「ムダ・ムラ・ムリ」をなくすべくAIカメラを使ったソリューションや店舗の省力化に向けたIoTデバイスの検討・開発を行っています。

Retail AIは株式会社トライアルホールディングスの傘下で、そのような開発を加速化させるべく株式会社トライアルホールディングスでは、リモートワークタウン ムスブ宮若と称したリテールテックのAI開発拠点を福岡市と北九州市のほぼ中間に位置する宮若市に用意しています。AIデバイス開発センター「TRIAL IoT Lab」や実証実験の場としても利用可能な「スーパーセンター トライアル宮田店」、メーカーとの共同開発の場として利用可能な「MUSUBU AI」など様々な施設が建造されています。

そんな新しいまちづくりが進む宮若市に出張してきたので、その体験談をチラッとお見せします。

謎につつまれた宮若市

私は関西出身で、これまで九州にはまったく訪れたことがありません。

もちろん宮若市のことは知らず、入社する過程で初めて知りました。

入社前に気になって宮若市のことを調べてみたのですが、得られたのは断片的な情報ばかりで、一体どういう街なのか一層気になりました。
どうやら宮若市はかつて炭鉱で栄え、その後は自動車産業が立地する工業と宮若米といった農業が産業を支えています。また観光地としては奈良時代からの温泉として古い歴史をもつ脇田温泉があります。さらに山間にある清水寺では気象条件によって雲海を眺望できると聞きます。雲海を見に行ってみたいですね。豊かな自然に囲まれる一方で、少子高齢化が進んでいるようです。

実際に行ってみた

飛行機に乗って、

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東京はあいにくの雨

福岡にあるオフィスを見学し、

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オフィス内はびっくりするくらいおしゃれ

福岡市内から約1時間、車を走らせます。

ちなみに博多駅から約1時間おきバスが出ており、約1時間半で開発拠点まで行くこともできます。高速道路も近くに通っており、意外と交通の便は良いです。

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あの山の先に宮若市

途中、都市伝説で有名な犬鳴トンネル近辺を抜けて宮若市に向かいます。

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犬鳴峠を越えて...

山を越えるとすぐに、とても綺麗な「TRIAL」と書かれた建物が見えてきます。写真にあるのは「MUSUBU AI」という開発拠点に併設された従業員用のマンションです。周りを田んぼに囲まれたなかに、どーんと現れるのでインパクトがすごい。

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突然現れるマンション

施設を見学する

宮若市にある施設は下記のように点在しています。

街に広く施設が立ち並んでいますね。

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市内に広く広がる施設群

「MUSUBU AI」は小学校を改装しており、Retail AIと様々なメーカーが共同してプロジェクトをすすめるための施設です。従業員用マンションも併設されています。

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MUSUBU AI

内装は一新されていて、とても作業に集中できる環境となっています。
小学校で実際に使われていた備品は、インテリアとなって飾られています。
アナログな電流計やスライダック(単巻変圧器)を見かけて、テンション上がりました。

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休憩スペース、裏手には無人売店がある

こちらはMUSUBU AIから少し離れたところにある「MEDIA BASE」、ここではスーパーで使われるサイネージ開発チームのオフィスが入っていました。

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MEDIA BASE

オフィスだけでなく、アートが飾られています。

現代アートでしょうか、小学校の入り口から入ってすぐのところに展示されており圧巻です。

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突然現れる金ピカの現代アート

体育館の中も展示物でいっぱいでした。
カーテンのようなものと、机や椅子などのインテリアが飾られていました。
どうやらホームファッションのEC用に使われるものらしいです。

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体育館の中がすごいことに...

その反面、全てが改装されているわけではなく当時の小学校の面影も残されていました。現代と過去が交差しているようで、妙に懐かしい気持ちになります。

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小学校の面影

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妙に懐かしい

AIデバイス開発センター「TRIAL IoT Lab」

Camera / IoT solution dept.の宮若での活動場所は「TRIAL IoT Lab」が中心になります。こちらは中学校をそのまま改装しています。

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旧校門からのぞむTRIAL IoT Lab

おそらく下駄箱が置かれていたであろう昇降口は、開放的で落ち着いた雰囲気に生まれ変わっています。この入口から奥に見えるのは従業員用のアパートです。ここに住めば1分で通勤できますね。

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改装された昇降口

技術科教室はハードウェアが開発できる場所になっています。
まだ立ち上げ直後なので、これから設備が整っていく予定です。
そのうち恒温槽も入るようです。
※恒温槽:長時間一定温度に保つことができるような制御を施した容器。ハードウェアの評価試験などに使用。

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技術科教室あらためハードウェア開発室

この技術科教室の様子は下記の動画からチラッとわかります。

トライアル宮田店とIoTデバイスの設置

出張期間中はトライアル宮田店のグランドオープンが重なりました。
こちらの店舗はTRIAL IoT Labから近く、開発したデバイスの実証実験の場としても活用可能です。

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商品搬入前の風景

グランドオープン前の店舗で、開発中のIoTデバイス「AI冷蔵ショーケース」の設置作業を手伝ってきました。

実験ではうまくいっていても、現場に持っていくと新たな課題点や修正作業が待っています。そんな社会実装のヒリヒリ感を感じながら、開店に間に合わせることができました。

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LED発光テストをしているAI冷蔵ショーケース

それはそうと品揃え抜群でリーズナブル、生鮮食品は新鮮。素晴らしすぎです。海鮮に目がない私は新鮮な寿司や魚の品揃えを見て、ニヤニヤと笑顔になりました。

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3度見したパッケージ、「!!!!!!!! 刺身用ブロック盛り合わせ」

開店後、ひとりの買い物客として買い物を楽しみました。
九州でしか見かけない商品を購入するのが楽しいですね。

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昼ごはんを購入

実際に行ってみて

作業をしていて技術科教室の扉からでたとき、どこからかふわっと金木犀の香りが漂ってきました。ふと窓から外を眺めてみれば、緑豊かな自然があります。季節が良いととても気持ちが良いです。

またトライアル宮田店のように社会実装できる現場が近くにあります。

開発拠点と実証実験できる場が身近にあることで、試行錯誤しやすい環境でです。心身ともにものづくりに集中できそうです。宮若市がシリコンバレーへと変貌していく中で、エンジニアとしてものづくりに関われることが楽しみです。