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<ステップ02>提案期 会社とはどう交渉するのか?                  ~<知っておきたい個人事業主に関する基礎知識(報酬額設定の考え方その5)>~

(その4から続きます)
これをすべて合計した金額が雇用の際に会社が実質的に負担している金額になります。今までの説明を図にまとめたのが添付図です。

この図は、退職金も含めたグロスでの会社負担分です。

60歳未満の方には、退職金の積み上げがありますので、この積み上げを参考にしていただければと思います。総額で年間654.5万円、月間で54.5万円になります。

額面480万円に対してグロスアップ後の金額が654.5万円ですので倍率は1.36倍となり、巷で言われる1.4倍にほぼ近い数字です。

次図は、退職金負担が無いケースです。60歳以降では多くの会社で退職金に関する会社拠出はなくなりますので、退職金を前の図から除いています。この場合では、年間612.7万円、月額51.1万円です。

会社は、雇用から業務委託に変える際にこの目に見えない会社負担分をグロスアップしても実質的には会社としての負担は変わりませんので、報酬設定の一つの目途がこの水準になります。


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