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<ステップ02>提案期 会社とはどう交渉するのか?             ~<知っておきたい個人事業主に関する基礎知識(個人事業主という働き方の特徴・その2)>~

<最大の違いは指揮命令の有無>

図は、労働契約における会社と従業員の関係を表した図です。

堅苦しい定義になりますが、労働契約は、「被用者がその労働力を一定時間使用者の処分に委ね、使用者の指揮に従って労務を提供することを約し、使用者は労働力の対価として賃金を支払うことを約することにより成立する契約」 です。

労働契約の締結により、会社は従業員に対して賃金を支払う義務が生じます。

残業しているにも関わらず残業代を支払わないサービス残業などは、この契約上では会社側の履行義務違反になります。

その一方で従業員側には、会社の指揮命令に服して業務を行う義務が生じます。労働契約の締結により、会社と従業員の間には、「使用従属関係」が生じます。

この「使用従属関係」により、従業員は企業組織の中に組み入れられ、職場秩序に従って使用者の指揮命令を受け労務に服することになります。

 この 「指揮命令」 の有無がサラリーマンと個人事業主を分ける最大のポイントです。
(その3に続きます)


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