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報71 ジャッキーチェンのライドオン鑑賞報告

レビューって言うほどちゃんとした感想書けないので、報告です。

ジャッキーチェン主演映画「ライドオン(RIDE ON/龍馬精神)」を観てきました。
ジャッキーチェンの映画を映画館で見るのは人生初。
むしろ、映画館が人生で3回目なのです。

小学生の頃、親父が昔録った月曜ロードショーや水曜ロードショー、金曜ロードショーなどのビデオを見て、俺もジャッキーチェン好きになりました。
好きと言っても、殆ど映画・ドラマを見ない俺からすれば好きというレベルであり、糞にわかです。
好きなものを繰り返し見る性格なので、例に漏れずジャッキー映画も新しい物に手を出そうとせず、好きな映画を何度も繰り返し見てる感じでした。因みにプロジェクトイーグル、拳精、ツインドラゴン、シティーハンター辺りが好物です。
殆ど自分から借りて見る事もなかったので、アクシデンタル・スパイ、香港国際警察New Police Story辺りが最後です。


『 ストーリー(猛約)』

ストーリーはどのサイトでも書かれていると思いますが、軽く書くと、かつて伝説となっていたスタントマンが怪我で落ちぶれ、馬と細々と生活していたら借金取りに追われ、馬も担保にされそうで大ピンチ、弁護士見習いの疎遠になった娘に助けを求めるもシカト、そこから徐々に親子の溝が埋まっていき、本格的にスタントマンとしての仕事も復帰し…的な。

『 時計台から落ちたり、村を壊したりしない 』

まぁそらあの歳でまだ時計台から落ちるのを見たいという方が間違ってる。
そういう問題ではなく、冒険活劇だったり正義のスーパーマンではなく、基本的に主人公は『落ちぶれたスタントマン』なのです。 そこから大冒険や凶悪犯罪に巻き込まれ…ではなく、そのまま進行します。
前述の通り、せいぜいニューポリ程度で止まっているのでここ最近の映画について分からないが、少なくともかつての映画とはだいぶ毛色が違う。
後述しますが、人情物にしては(70歳として)ヤバいアクションが多い映画…として見た方がいいかと。
まぁ、バラック村は壊しませんが、例によって食事してる場所は壊してます。

『 オマージュ・かつてのスタントが盛りだくさん 』

熱いストーリーも勿論だが、ジャッキーファンにはここも見逃せないでしょう。
かつて登場したアクション、そして衣装が随所に出てくる。元ネタを知ってるとより楽しめます。
娘の彼氏を例の方法で鍛えるのなんて、笑った上に感慨深いですよね。かつて、あれだけしごかれてたジャッキーがしごく側になっただなんて。

そしてかつての危険なスタントシーンがそのままの映像で登場する。
あまりネタバレを書くとアレなのでどう登場するのかは映画館やDVDで確認して欲しいが、無理くりねじ込んであるのではなくストーリー上違和感なく登場します。
単純にこの映画を見たい、ジャッキーファンではない人でもストーリーの邪魔にならずに入ってくるので、知らない人も(多分)楽しめる事を伝えておきます。

『 俳優・ジャッキーチェン 』

この映画ではアクションスターの顔は勿論、俳優・ジャッキーチェンとしても味があります。
正直この人の映画って演技どうこうとかそういう問題じゃないところに目が行きがちなので、あくまで俳優って事を忘れるんですよね。
「いやー、傘でバスにぶら下がってる時の表情素晴らしいね!」って評価、あんま聞いたことないですからね。
そこを行くと、今作は割とドラマ重視なので、俳優として演じてる場面が多いです。
泣きやしょげてる場面が多いので、コメディージャッキー好きとしてはちょっと心痛む場面多いですが。 でもコメディーシーンもあります。新・ポリスストーリーのようにシリアス一辺倒ではないのでご安心を。

『 馬 』

もう一人…いや一匹の主人公。
馬の演技力すごいです。 なついててかわいいですし、この子はこの子で(役の上では)スーパースターではないのです。そこもリアルで良い。
危険なシーンはスタントだったり別の馬で撮ったりしてるらしく、何だかこの映画の製作自体がこの映画に込められてるメッセージなような。 昔のカンフー映画だったら容赦なく殺してる気が(偏見)。
ラス前の『戻ってきちゃう』シーンなんてヤバいですね…。 何がどう戻ってきちゃうのかは映画館へGOだ!(投げやりなレビューによくあるやつ)

…というわけで、ジャッキーチェン映画人生50周年の集大成なる謳い文句にふさわしい映画だと思います。
正直、映画そのものの評価としてはあたしゃ分かりません。ベタっちゃベタですし。 家族愛、相棒愛、動物愛、そして仕事愛。そっち系が好きな人はファンでなくても楽しめるのではないでしょうか。
人情・動物物の割にすげぇアクションが入ってる映画と思って頂ければ。

電飾ポールから落ちるだとかカーチェイスもないし、長尺のバトルも無いので、アクション映画を求めるジャッキーファンにももしかしたら物足りないかもしれません。
ただ、ファンなら見ておいた方がいいと思います。
自伝的映画ではないはずですが、少なくともジャッキーの仕事人としての半生が垣間見える、ジャッキーでなければ出来ない映画だと思います。

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