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キャリアを積み上げるとは?〜1000人とキャリア相談してわかった考え方の勘違い〜

■キャリアとは?

まず、「キャリア」とはリセットではなく、すべてが繋がって未来に生かすことのできるストーリーです。そして、キャリアを決めていくことは自分自身を決めていくことでもあります。
キャリアも自分もすべて繋がり、より前向きに進んでいっていただきたい。
ということで、本日のテーマは「キャリアを積み上げる」とはどういうことか、についてお話します。

(キャリアアドバイザー松苗沙織)


■キャリアにおける「転職」

今回は、キャリアの中でも「転職」といった部分にフォーカスします。
転職自体は悪いことではなく、むしろ色々なことを経験できる良い手段だと思います。
私自身も転職の経験を通して、そう感じております。
ですが、私が今まで関わらせて頂いた方々で、転職がうまくいく方と、中々うまくいかずに転職を繰り返している方に分かれる印象があります。
どうしてでしょうか?
私は、そこにタイプ別の考え方の違いが大きく関係していると気づきました。

▪️転職タイプ1:ジョブホッパー(リセット思考)

転職タイプには「ジョブホッパー」と呼ばれる、1つの会社に在籍する期間が短く、転職を何度も繰り返す方がいます。職務経験が一貫しておらず、辞める理由が曖昧だったりすることが特徴です。
ジョブホッパーの方は「ゼロからやり直します!」という考え方の方が多いです。これを「リセット思考」と言います。

何かしらそこで学んでいることがあるはずなのですが、それを「リセットをしたい!」「次の転職こそは!」のように考えている方がいます。

実は、これはちょっと危険な考え方なんです。

そういった思考を持っている方は、最終的にどうなっていくかというと、全部なかったことにしてしまった自分という事実が、過去にたくさん転がっているだけの状況になります。

つまり、積み上がっていない現実に、未来に対しての絶望感が生まれてしまうんです。
最悪なパターンでは、「このまま生きていてもどうしようもない」「 私は何もできないんだ」というような自分への絶望感に苛まれてしまう場合もあるのです。

▪️転職タイプ2:キャリアビルダー(積み上げ思考)

これに対して「キャリアビルダー」と呼ばれる計画的に転職してキャリアを積み重ねる方がいます。
たとえ転職回数が多くても、職務経験に一貫性があり、実績などを武器にしながら転職を繰り返していることが特徴です。

こういった方は、自分の中で過去と現在が線で繋がり、積み上がっている状態なので、次に転職をする時も、明るく未来を考えて進みやすいのです。

ここがリセット思考の方との大きな違いです。

キャリアというものは、今まで経験してきたことすべてに意味があります 。
 
だからこそ、自分を分析することが非常に重要なんです。

・自分は何ができるようになったのか?
・苦手なこと、できないこと、ストレスだったことは何なのか?
こういった事をきちんと分析して、言語化していけるようになってくると、段々と自分自身のことが理解できるようになります。

そうなると、次の転職では今までのことも踏まえて、「軌道修正をしていく手段としての転職」として捉えることができるようになってくると思います。

▪️今までの経験を生かしながら次へ繋げる!

私は「キャリアはリセットじゃなくてチューニングです」と相談される方には、よくお伝えさせていただいております。

ほんの少しの時間でも働いた経験は、絶対に無駄ではありません。

そこを感情的に責めたりせず、
・自分はその時どんなことを考えていたのか
・そうならないために次はどうしたらいいのか
と客観的に考えることができれば、転職で軌道修正し、自分の理想の未来へ近づくことができると思います。

「キャリア転職すれば、今までの嫌だったことが全てリセットされて、また1から歩めるぞ!」というような考えで転職をしようと思っている方は、「今までの経験も生かしながら次に行こう!」といった感じで過去と現在と未来をつなげて考えて頂けたらと思います。

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この記事を寄稿してくれたキャリアアドバイザーのプロフィール
松苗沙織
合同会社alma.saho代表。立教大学卒業後、転職を何度か経験し、 その中で大手〜スタートアップ企業での就業や、 提案営業、店舗マネージャー、営業統括、営業アシスタント、 新規事業立ち上げ、人材紹介事業などを経験する。 人生100年時代や日本の経済を見据えた俯瞰したアドバイスが好評。キャリア支援の経験を経て、副代表とともに「教育」の大切さを感じ、経済的にも精神的にも自立する人材輩出に向けた事業を立ち上げている。


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