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菜園&リゾートライフ

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菜園のあるWell-Being ライフを共に学び、考え、試してみたい方にお勧め。  掲載するコンテンツは、 ◆ リゾートで出来る「畑のあるライフスタイル」の実際を紹介     ◆… もっと読む
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#伊東

いちごの在野研究所を目指して@伊東・伊豆高原  第4回 夏イチゴの栽培ガイドを、伊東・伊豆高原用にカスタマイズ

いちご生産者用と家庭園芸用の両方で通用する栽培管理方法を模索 準備課題 栽培環境・方法の選択肢を考える 伊東・伊豆高原の地域の特性から、副業型のイチゴ生産者用と家庭菜園用の双方に適した栽培環境・方法を考えることとした。 夏イチゴについては品種開発者の信州大学の試験栽培データを参照。栽培条件の基礎資料として活用することとした。 いちごは果菜類の中で出荷金額では、トマトに次いで2番目に大きな農産品である。 1990年代から、自治体・JA等で品種開発が進み、各自治体(県単位

『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』第6回 心おどる野生を食す喜び

いとう住もうPT 移住促進官民共同プロジェクトチーム  座長山本文夫 冬休みに小学生と幼稚園の孫が東京からやってきました。彼らは畑や山道にあるものはもちろん、道路に落ちているものすべてに惹かれ、集めてきます。春にはたい肥場からカブトムシの幼虫、夏には畑からアマガエルの子どもを東京の家に持ってかえります。畑で作業をしているとアマガエルが木の上で鳴いている。孫に聞くとコオロギを食べて育ち、リビングルームで鳴いているという。 カブトムシは親になり、その卵が20匹の幼虫になる。4匹

夏イチゴ試験栽培2023を振り返る いちごの在野研究所を目指して@伊東・伊豆高原

夏イチゴ試験栽培2023の総括コラムの連載 一挙に掲載始まる! 第1回 2023年夏イチゴ試験栽培のワークショップを始める 狙いは、伊東・伊豆高原に夏イチゴの栽培&食のコミュニティをつくりこと リンクはこちら 第2回 いちご生産者の施設園芸栽培では、初年度は収穫は良好な成果  伊東・伊豆高原での夏イチゴのの産地としての適性が高いことを示唆 リンクはこちら 第3回 家庭園芸/屋外プランター栽培でも、収穫は期待以上の成果 伊東・伊豆高原で、夏イチゴの家庭園芸コミュニティづく

いちごの在野研究センター@伊東・伊豆高原を目指して 第1回 2023年 夏イチゴ試験栽培のワークショップ開始      

〈経緯〉いとう・住もうPT(移住促進官民プロジェクトチーム)のワークショップとしてスタート。  伊東市のいとう・住もうPT(移住促進官民共同プロジェクトチーム)のワークショップとしてスタート。伊東市のいとう・住もうPT(移住促進官民共同プロジェクトチーム)と、ITO学びラボの活動と連携して、夏イチゴの試験栽培プロジェクト2023が同年4月に始動。 今回の夏イチゴ試験栽培2023は、いとう・住もうPTのワークショップの一環として企画され、伊豆新聞等を通じて参加者を募集。

いちごの在野研究所を目指して@伊東・伊豆高原 第2回 いちご生産者用の施設園芸栽培では、初年度として収穫は良好な成果  

いちご生産者用+家庭菜園用の2つの環境で活用できる栽培方法づくりを 目指す。 ・試験栽培用ビニールハウス(+高設栽培システム)で栽培検証を通じて、 スケールアップしていちご生産者の夏イチゴ栽培にも活用可能な栽培方法を目指す。 ・家庭菜園用 屋外プランター栽培屋外プランター栽培と言う、家庭菜園でも簡便に準備出来る環境で、夏イチゴ栽培に活用可能な栽培方法を目指す。 栽培方法の仕様的にはいちご生産者の環境に類似したものを目指し、家庭菜園以上、副業いちご生産者以下の栽培管理の試

いちごの在野研究所を目指して@伊東・伊豆高原 第3回 家庭園芸/屋外プランター栽培でも、収穫は期待以上の成果

伊東・伊豆高原で、夏イチゴの家庭園芸コミュニティづくりに弾み 屋外プランターによる試験栽培の目的は、ビニールハウス無しでの家庭菜園モデル(自給的農含む)の栽培検証 ビニールハウス環境を設営せず、屋外プランターの試験栽培を計画した背景は、以下の通り。 ・伊東市・伊豆高原は、4月-10月は、夏いちご栽培の適合温度帯にあり、雨よけ環境を考慮すれば、屋外プランターで一定程度の収穫生産性が実証出来れば、伊東・伊豆高原というリゾート地では、夏イチゴが自給農・副業的農の新しい地域目玉

黄金の一滴

コラムニスト Dancingdoll 伊豆急がこの地でオリーブ栽培を始めて10年、初の収穫祭が開催され一般参加者が体験したと今朝の伊豆新聞の一面トップに。 我が家もこちらに住まいを構えた時に庭師に頼んで2本のオリーブの樹を植えてもらった。毎年春に小さな可愛らしい花をたくさん咲かせ、秋には鈴なりに実をつけた。晩秋の柔らかに日差しを受けてオリーブの実を摘むのが我が家の実のなる樹の収穫の始まりだった。 ある年、急に元気がなくなり、注意深く見てみると、根元に木屑のようなものが。穴

四日市の畑から

毎年この時期、四日市の友人の畑から宅急便が届く。 落花生、さつまいも、太秋柿、そして日本ミツバチの蜂蜜。大きな段ボール箱にどっさり。 去年お裾分けしたご近所さんは、落花生の甘みのある美味しさに感激、粒をいくつか残しておいて、今春畑に植えたら、たくさん実った。収穫して薪ストーブの火でガラガラ煎って食べると最高なのよといたくお気に入り。 我が家も生を茹でてお酒のつまみに、残りは天日干しして段ボールに入れて冬場まで保存。甘みと香りが際立って美味しくなる。 さつまいもは今人気のシルク

薪ストーブのある暮らし

チムニー・スィープがやって来た 2年に一度の煙突掃除、はるばる知多半島から車を飛ばしてやってくる。最初の頃は屋根に登っての作業。海風が吹くこの辺りでは落ちないかとヒヤヒヤした。 4年前、真夏にやって来た時は、こんな暑い時に屋根に登ったら焦げてしまいそうと心配したら、大丈夫、秘密兵器見つけましたとニヤリ。室内での作業に切り替わった。プラスチックの羽がぶんぶん回って煤をこそげ落とすのだそう。その時は薪ラックやバケツも片付けでの作業。 昨年やって来た時は道具も増え、巨大な掃除

アジア農業専門家が、「生育データから夏イチゴ栽培の課題を読み解く」第2回 収穫データ実績 

試験データ① 収穫量推移結果(1株あたり平均果重) (編集部)  今回の渡辺さんが、試験栽培した屋外プランター環境で、1株あたりの収穫量が、信州大学公開文献「信大 BS8-9ʼの 品種特性と栽培指標」の試験データと比較しても、遜色の無い栽培結果となっています。 試験栽培を始めるにあたって、そのような高い収穫生産性を実現できると想像していましたか? 1株当たり平均果重の推移(単位 g) (渡辺氏) 普通に育ってある程度は実もなってほしいとは思ってました。長さ50cmのプラ

夏イチゴ試験栽培2023 準備④ 屋外プランター栽培環境

生産性が高い高設栽培システム vs 屋外プランターの違いは? 試験栽培2023に参加されたメンバーの株数は、2株~20株。各々での栽培環境に見合った試験栽培に挑戦頂いたが、2株用と1株用のプランターを各人で選択とした。(両方のプランターを利用の方も有り)。  2つの特質については ① 移動の簡便さ:1株用は軽い。家庭栽培での日当たりの調節、強風雨の際の移動含めて軽量さの違いがある。 ② 株間の課題:2株用は充分なな株間を取って定植するようにしたが、夏の草勢が強い時期は

夏イチゴ試験栽培2023 準備② 栽培環境の選択肢を考える

伊東・伊豆高原の地域特性から、家庭菜園、副業型就農のための栽培環境・方法を考えた。 参照試験データが豊富なトマト、イチゴ等の施設園芸産品 いちごは果菜類の中で出荷金額では、トマトに次いで2番目に大きな農産品である。 1990年代から、自治体・JA等で品種開発が進み、各自治体(県単位が多い)が、差異化のために独自品種を商品化し、自治体内のいちご生産者に「栽培ガイドライン」資料と共に、営農指導・産地ブランド強化を図っている。  静岡県では、「紅ほっぺ」の特性と栽培技術 ~試

夏イチゴ試験栽培2023 準備③ 成育方法/観察ポイントを考える

栽培管理の課題を見つけるための生育方法/定点観察ポイントを決めた。定植初期の4月ー8月の栽培期間中間点での傾向 いちご栽培に占める「育苗」管理の重要さ いちご栽培には「育苗の栽培管理」と「定植後の栽培管理」の2つの管理プロセスがあるが、育苗の生育管理が定植後の生育・収穫に大きな影響を及ぼすことは、いちご生産者が身に染みて実感していることである。 試験栽培の参照文献である「紅ほっぺ」の特性と栽培技術 ~試験データから読み取る栽培管理~ 静岡県農林技術研究所著、「信大 BS8

四季折々マイガーデンからの贈り物④ 伊豆の蜂蜜とドライいちご

コラムニスト Ms. Dancingdoll 今日は2ヶ月ぶりの地域のお茶会。毎月1回、午後のひととき、地域に住む住人たちが集い、お茶を飲みながらおしゃべりに花を咲かせる。時に簡単な体操を入れたり、歯や足の健康についてのお話を講師を呼んで伺ったり。さりげなくお互いの安否を気遣う。 お茶菓子にザッハトルテを焼いた。伊豆高原で蜜を集めた日本ミツバチの蜂蜜、富戸のハウスで育った紅ほっぺのドライいちご🍓は生地にも練り込み、飾りにも。なんと贅沢なザッハトルテ! ほんの一口サイズだけ