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菜園&リゾートライフ

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菜園のあるWell-Being ライフを共に学び、考え、試してみたい方にお勧め。  掲載するコンテンツは、 ◆ リゾートで出来る「畑のあるライフスタイル」の実際を紹介     ◆… もっと読む
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ニホンミツバチの7つの秘密

「みつばちたちの秘密」と題したワークショップが、10月21日にいとう・住もうPT(移住促進官民プロジェクトチーム)主催で開かれました。その際に同PTの座長で、伊豆高原みつばち倶楽部の山本文夫氏が話された「ニホンミツバチの7つの秘密」の内容を以下に掲載します。    山本文夫 秘密1.働きバチのいのちは約40日、生まれてすぐには幼虫の世話や、巣作り、貯蜜などの内勤の仕事をして、寿命が短くなると外に出て蜜や花粉を集める仕事に変わります。外勤は外敵に出会って死ぬ確率が高い、それは

フェンネルシードの収穫

コラムニスト Dancingdoll フェンネルは標高200M、海風が吹き寄せる我が家の庭は居心地が良いらしくこぼれ種からたくさんの芽が出てあちらこちらで花を咲かせる。冬には枯れてしまうが、春になると一斉に顔を出す。 東京のイタリア人シェフにその話をしたら目を輝かせて「羨ましい!伊豆高原に住みたい」 イタリアでは料理だけでなくしょっちゅう口に含んでその甘い香りとほんのり苦みを楽しむのだとか。 名古屋のショールームで仕事していた頃、目の前のパン屋さんで人気のライ麦とキャラ

黄金の一滴

コラムニスト Dancingdoll 伊豆急がこの地でオリーブ栽培を始めて10年、初の収穫祭が開催され一般参加者が体験したと今朝の伊豆新聞の一面トップに。 我が家もこちらに住まいを構えた時に庭師に頼んで2本のオリーブの樹を植えてもらった。毎年春に小さな可愛らしい花をたくさん咲かせ、秋には鈴なりに実をつけた。晩秋の柔らかに日差しを受けてオリーブの実を摘むのが我が家の実のなる樹の収穫の始まりだった。 ある年、急に元気がなくなり、注意深く見てみると、根元に木屑のようなものが。穴

四日市の畑から

毎年この時期、四日市の友人の畑から宅急便が届く。 落花生、さつまいも、太秋柿、そして日本ミツバチの蜂蜜。大きな段ボール箱にどっさり。 去年お裾分けしたご近所さんは、落花生の甘みのある美味しさに感激、粒をいくつか残しておいて、今春畑に植えたら、たくさん実った。収穫して薪ストーブの火でガラガラ煎って食べると最高なのよといたくお気に入り。 我が家も生を茹でてお酒のつまみに、残りは天日干しして段ボールに入れて冬場まで保存。甘みと香りが際立って美味しくなる。 さつまいもは今人気のシルク

すこやかな身体とはたけ~自然農と東洋医学のおはなし

【連載1日目 自然農ってなんですか?】 ・はじめに 「半農半エックス的な暮らしをしてみよう!」と、30代の頃夫婦で伊豆に移住し、はや20年近くになります。自給のために始めた自然農の野菜作りも、試行錯誤の中から、ようやく人にお伝えできるくらいになりました。 この連載は、私が続けてきた自然農の畑や波乗り、専門である東洋医学について、これまで体験してきたことを、日常に活かせるヒントと共に綴るものです。 ● 自然農ってなんですか? 自然農とは、出来るだけ草を抜かず、虫も殺さ

すこやかな身体とはたけ~自然農と東洋医学のおはなし 【連載2日目 なんで草を抜かないの?】

● 前回の振り返り 前回は自然農の概要をご紹介しました。 自然をお手本に、自然のチカラを借りて ~ 野菜を育くむのが自然農。 ~ 心身の健やかさを育むのが東洋医学・・・でした。 今回から少しずつ具体的にご紹介していきますね。 まず最初にご紹介するのは、自然農のお家芸「草マルチ」です。 ● 草との闘い まずはこの画像をご覧ください。これは真夏の厳しい日照りの畑で、慣行農法でかぼちゃを育てている様子です。 丁寧に除草管理しているのがわかると思います。草が生え過ぎると日

薪ストーブのある暮らし

チムニー・スィープがやって来た 2年に一度の煙突掃除、はるばる知多半島から車を飛ばしてやってくる。最初の頃は屋根に登っての作業。海風が吹くこの辺りでは落ちないかとヒヤヒヤした。 4年前、真夏にやって来た時は、こんな暑い時に屋根に登ったら焦げてしまいそうと心配したら、大丈夫、秘密兵器見つけましたとニヤリ。室内での作業に切り替わった。プラスチックの羽がぶんぶん回って煤をこそげ落とすのだそう。その時は薪ラックやバケツも片付けでの作業。 昨年やって来た時は道具も増え、巨大な掃除

『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』第5回 大自然からの恵み

いとう住もうPT 移住促進官民共同プロジェクトチーム 座長 山本文夫 わが家の南斜面はミズナラの林、そこにワラビが3月から6月まで続々と新芽を伸ばしてきます。ワラビは洗ったら重曹をかけ、熱湯を注いで蓋をして冷まします。煮つけにしても、酢醤油で食べてもおいしい。 この10年、竹藪が放置されていることが多くなりました。借りた畑の地主さんから、竹藪を整理してほしいと頼まれました。その代わりに太い孟宗竹のタケノコを掘り放題です。 明日葉、タラの芽やフキノトウはどこにでも生えてい

『畑のある暮らし 楽しい自然の恵み』連載コラム 第4回 畑で何を作るか

ジャガイモや大根などは作りやすくていいのですが、これらが収穫できる時にはとても安い値段で売られています。きゅうりはもぎたてを氷水につけて、お味噌をつけて食べる、そこで輸入の種から野菜を育てる、スーパーで手に入らない野菜をつくるのは自宅菜園ならではの楽しみです。 イタリアの赤ダイコン、白ニンジン、ビーツ、トマトはお勧めです。特にエアルーム(先祖伝来)の種はその国、その土地の物語を感じます。イタリアのトマト「牛の心臓」は必須です。 夏のある日のこと、畑の脇で白人の若いカップル

『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』テーマの連載コラム開始

特別寄稿 山本文夫氏 いとう・住もうPT( 移住促進官民共同プロジェクトチーム)座長 山本座長は、小室山&伊豆高原の10数年を超える移住の経験を活かして、現在、いとう・住もうPT(ここをクリック)の座長の重責を担っていらしゃいます。同プロジェクトチームのミッションには、1) 移住希望者に対する支援 2)移住者の充実したリゾートライフの支援、3) 伊東に対する提言が含まれます。  山本座長の最近の移住支援活動: 伊東市移住セミナーの講師「畑のある暮らし、楽しい自然の恵み」。

『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』連載コラム 第1回 めざす早期リタイア

いとう・住もうPT(移住促進官民共同プロジェクトチーム)の山本座長に 『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』と題して、連載コラムをお願いしましたが、いよいよ以下の通り第一回が始まりました。 連載コラム第1回 めざす早期リタイア 1978年、当時32歳、米国のフィラデルフィアに滞在中に、米国人の同僚たちが夕方5時には家に帰り、ガーデニングや家屋の増改築など本格的なDIYを楽しみ、夜8時に家族がみなそろって食事をする。しかも50歳でリタイアすることを目標にしているのを身近に見ま

『畑のある暮らし、楽しい自然の恵み』連載コラム 第2回 菜園は土壌づくりから

コラムニスト いとう・住もうPT 山本文夫座長 伊豆は火山の溶岩が形成した大地なので石を掘り出し、腐葉土、培養土を入れて畑を整えます。不動産を購入する際には畑用地の地下に30センチから50センチの土があってほしい。ない場合は山土を買って入れなければなりません。また野菜ごみや、落ち葉のコンポストを数本設置することも欠かせません。 私の畑では5キロから10キロの石がたくさん出てきました。これを掘り出し、駐車場の端に並べ、モルタルで固めて山野草の坪庭を造りました。このときにモルタ

『畑のある暮らし 楽しい自然の恵み』連載コラム 第3回 お好みの農法は

家庭菜園をするには3つのアプローチがあります。 ①.伝統農法 化成肥料を使い、殺虫・殺菌剤を使って効率よく、収穫を大きくする。 ②.有機農法 苦土石灰で酸性土壌を中和し、完熟牛糞たい肥、腐葉土をいれて畑を作り、、作物が育つ過程でボカシ肥を入れます。 育てやすい野菜はなす、ピーマン。キュウリ、ニンジン、ダイコン、トマト、玉ねぎ、長ネギ、豆類、葉物各種。 コンポストで台所の野菜ごみ、落ち葉、草をたい肥にします。また葉物野菜は種をまいた後に虫よけのネットをかける必要があります。 連

ニホンミツバチの秘密・・5万匹の蜂と暮らす

特別寄稿 山本文夫氏  いとう・住もうPT 移住促進官民共同プロジェクトチーム 座長 1.ニホンミツバチを飼う、それは家族が増えること15年前、伊東の小室山に中古の別荘を購入しました。リビングルームから箱根や富士山、そして相模湾を越えて三浦半島、房総半島が一望できる絶好のロケーションです。 4月のある日、週末に東京から来て2階の雨戸をあけようとすると、戸袋に雨戸が入りません。よく見ると戸袋の中からたくさんの蜂が出入りしています。地元の方が「それは日本固有のニホンミツバチです