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響き合う子育て流⭐️中学受験《すべきに縛られなければうまくいく》



※同じ内容をPodcastでもお話ししています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ↑

確認テストで”8割ぐらい”はとるべきですよ


中学受験に向けての塾に通い始めると、全部の教科で毎回、宿題が出されます。
主に授業で習ったところの復習です。

お家では宿題をやって練習し、授業が始まる前に”確認テスト”が行われて、授業の内容がしっかりと定着しているかをチェックするというサイクル。

塾の先生からは、すでに習った内容だから「確認テストでは8割ぐらいを目指しましょう」と言われていました。

授業の内容を理解して、宿題できちんと復習すればそれくらいの点数が取れるテストですよ、というわけです。

塾の先生から聞いた時は、「そりゃその通りだわ」と思ったのですが、現実はそう簡単には行きませんでした・・・

私だったら、は通用しない勉強に対する姿勢


私は中学受験こそしませんでしたが、宿題はやることはもちろん、自分で”自主学習”ノートを作ってコツコツ勉強するのが好きな子どもでした。

だから、”宿題をやるのは当たり前”だし、習った内容を復習するのも当然のことのようにやっていました。

ところが、息子は宿題は、とりあえずやれば良いでしょタイプ。先生に注意されなければ、それで満足してしまうのです。

点数が良かろうが悪かろうが全く気にしない様子でした。小学生男子、あるあるかも知れませんね。

”キチンとやるのが当たり前”の母と”やらなくてもどっちでもいい”息子のギャップ。

このギャップを埋めるために、毎回の宿題をチェックしたくなる気持ちにもなりました。

一方で、この方法では、息子の「ママに言われて仕方なくやる」という受け身の姿勢がますます強化されてしまいます。

そもそも、勉強は干渉しすぎず、基本的に子どもに任せようと考えていました。

(子どものタスクと親のタスクを整理することはおすすめです→)

初めの頃は、

「宿題やったの?」

「うん、やったよ」

と塾に行く前に軽く確認をするぐらいのやりとりはしていましたが、「確認テストで8割に届くような勉強内容ではないよな~」と感じ取っていました。

「塾の先生が、確認テストは8割取れるように宿題をやってねって言ってたよ」と伝えるものの、その言葉が本人のやる気スイッチを入れるわけでもありません。

どうしたら自分で宿題をきちんとやっていこうという気持ちになるのだろうか・・・と悩みどころでした。

8割は気にしない方針に転換してみた


そこで、閃いたのが

「宿題やったの?」と聞く代わりに

「今日の確認テストでは何点ぐらい取れそうかな?」

と今日の点数を予測する、当てっこクイズ。

塾に行く前に、「今日の内容は何点ぐらい取れそうかな?」と息子に予測させて、実際の点数が予想点に近ければ”勝ち”というゲームのようなことをしてみることにしました。

「8割とりなさい!」と無理やり強制するよりも、「自分の頑張りはどれくらいかな?」ということを自分で評価できる力をトレーニングしてみようと思ったのです。

8割の点数をとにかく取らせるよりも、”自分を客観視する力”はとても重要なもの感じました。

まず、塾に向かう直前、

「今日は何点ぐらいになりそう?」

「う~ん、60点ぐらいかな」

本人の宿題の頑張りに照らし合わせて、確認テストの点数を予測してもらいます。

「え!60点なの??」とこちらの判断は入れず、

「そうか〜実際はどれくらいになるだろうね〜」と楽しみにすることにしました。

そして塾の帰り道、

「今日の確認テストは60点ぐらいって言ってたけど実際は何点だったの?」

と聞いて、予測の点数と近ければ、

「自分のことがよくわかっていたね」と褒めるようにしました。

この当てっこゲームはなかなか面白い遊びでした。

やってみて良かったのは、私自身が「8割を取らないとダメ」というプレッシャーを切り替えられたこと。

”自分のことが客観的にちゃんとわかっているか”というところに評価の視点を移すことで、今の息子の状態をそのままに認めようという心持ちにもなれました。

息子も私からの「宿題は手抜きしちゃだめ!」というプレッシャーを感じることがなくなったので、ストレスが少なくなったように見えました。

当てっこクイズが養った大切な力


この当てっこクイズ、結果として、”今の自分を客観的に見る力”のトレーニングにとっても役に立ちました。

さらに「これくらいの頑張りの時は、だいたいこれくらいの結果になるな」という見通しを立てる力にもつながっていたのです。

ですから、本人が本当に良い点数を取りたいと思った時は、必然的にもっと勉強しようという気持ちになったようです。

6年生後半のラストスパートで、力がぐんと伸びたのも、この「予測ゲーム」の地道なやり取りの積み重ねがあったからかも知れません。

また、この自分を客観視する力は予想外の場面でも表れてきたように思います。

例えば、小学校6年生になると毎月のように行われる模擬試験でのこと。

ここで、子どもの「できた」と「できない」は当てにならないと言われることが多いのですが、息子の場合はだいたい本人の申告通りでした。

「できた」と言った時は良い点数ですし
「できなかった」と言った時は、やっぱり点数を下げていたのです。

ちなみに入学試験本番の合否も、本人の予測通り・・・。

こうした試験の度に、自分の状況を客観的に見る力がついているな〜と感じていました。

自分の気持ちに揺さぶられることなく、状況をありのままに客観視する力は、中学受験を終えてからもずっと役に立つ力。

宿題をテキト~に済ませる息子を一体どうしたら良いのだろう・・・と途方に暮れた時もありましたが、「すべき」に縛られすぎずに、楽しく試行錯誤をすることで、大切な力をトレーニングしなたら、学力を伸ばすことができたかなと思っています。

すべきに縛られないための工夫


もちろん全てのお子さんに「当てっこゲームがいいよ」とおすすめするものではありません。

けれども「これはやらなくちゃいけない」というところに親が縛られすぎることで、親も子どもも苦しくなってしまうことって本当に多いなと思うのです。

私も「8割は頑張ろう!」と塾の先生に言われたことをタスクのように考えている時は、思うように変わらない状況をとっても苦しく感じました。

「すべき」に縛られないためには、まず「なぜ中学受験をするのか」という親の目的に立ち戻ってみること。

こうすることで「なんとかしなくちゃ」という受け身の心持ちから「どうしたいのか」という能動的な心持ちに切り替えて、対策を考えることができます。

「なんとかしなくちゃ」の裏側には大抵「それができない自分はダメだ」という自己否定感が隠れているので、「なんとかしなくちゃ」と思えば思うほど「自分はダメだ」というネガティブな気持ちが強化されてしまいがちです。

だからこそ、目的を思い出して「自分はどうしたいのか」というところからフラットな気持ちで考えることで、本当に目指したい姿に向かって行きやすくなります。

(〜すべきという心の切り替えについてはこちらにまとめました)

また、もう一つ大切なポイントは不安や恐れなどの感情を溜め込まないこと。無意識に不安などの感情に揺さぶられている状況だと、さまざまなバイアスが生まれて、子どものありのままの姿を客観的に観察することができません。

自分では一生懸命、試行錯誤しているつもりでも、楽しめるようなアイデアは浮かんで来にくいし、いつも同じような失敗を繰り返してしまいがちです。

不安や心配が膨らんでいるな・・・と感じたら我慢したり蓋をしたりしないで、塾の先生や先輩ママ、または専門家に相談して気持ちを整理しておくことがおすすめ。

私も周りの人にいっぱい話して、助けてもらいましたよ。

中学受験の時はどうしても子どもをなんとかしよう!というの方に意識が向きがちですが、自分を整える時間もすごく大切だったなぁと今改めて感じています。

(イライラなどの原因についてはこちらにまとめました)


響き合う子育てラボでは、親御さんの気持ちをスッキリ整えるお手伝いをしています。

私自身たくさん悩んだけれど、最終的に「親子二人三脚で走り抜けてよかったね」と思えたのは、

・こころの仕組みを学んで自分の心の整理を進めたことと

・先輩ママにたくさん話を聞いてもらえたこと

この二つがすごく大きかったと思っています。

だからこそ、今度は私が学び得たことをシェアしながら、お話しをじっくりうかがうことで、”親も子どももそれぞれの力を最大限に発揮する”「響き合う中学受験」に向かっていくためのお手伝いができたらと思っています。

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