響き合う子育て流⭐️中学受験《子どもと”程よい距離感”を保つために私が辞めたこと》
中学受験を振り返って改めて思うのは、子どもと大人がちょうど良い距離感で関わり合っていくことがすごく大切だな~ということです。
それは放任するのでもなく、干渉しすぎるのでもない関係性。
「信じて見守る」
が私の理想でしたが、その距離感こそ、掴むのがとても難しいようにも思いました。
勉強のスケジュール管理や、膨大なプリントの整理、そして毎日の宿題の確認・・・
学年が上がるほどその量は増えていき、6年生になれば、模試や土日の特訓など塾中心の生活が始まります。
これらをこなすのは、まだ幼い小学生。
高校受験や大学受験のように、「本人が頑張って」と全て任せてしまうのは、現実的ではありません。
だからこそ「親の出番!」なのですが、あれもこれもとしているうちに、親のやることが増えていってしまうのです。
「子どもに勉強を教えても、全然、進歩しなくてイライラする!」
「同じ間違えを繰り返す我が子に、もう、うんざり・・・」などなど
距離感が近くなればなるほど、親子でぶつかることもあるでしょう。
そんな状況でしたので、私は子どもと程よい距離感を保つために
「親がしてあげられること」と、
「子どもに任せること」をあらかじめ決めて役割分担をすることにしました。
今回はどんなふうに役割分担をしたのか、についてご紹介してみようと思います。
もちろん、中学受験にもいろんな親子の形があります。
その中の一つとして参考にしてもらえたら嬉しいです。
※Podcastでも同じ内容をお話ししています。
音声で聞きたい方はこちらからどうぞ🎵
子どもに任せたこと
・宿題のスケジュール管理やまるつけ
私が子どもと程よい距離感を保つために辞めたこと、それは子どもの勉強を管理することです。
例えば、宿題の確認や丸つけ、何時から勉強をスタートして今日は何をやった方がいいのかというスケジュール管理は子どもに任せていました。
この選択をした理由は”子どもを中学に合格させる”とは別に「なぜ中学受験をさせるのか」という私なりの目的があったからです。
具体的には
「子どもに主体的に学ぶことで力がつくことの楽しさを感じてほしい」
「失敗しても試行錯誤して、自分でやり切ったという成功体験を味わってほしい」というものでした。
(なぜ中学受験をさえるのか?単に合格させるためではなく、親なりの目的を考えてみることはおすすめですよ。詳しくはこちらの記事をご覧ください)
目的に合わせて自分の立ち位置を考えた時、
親が勉強に付き合ってあれこれ管理するよりも、まずは「子どもなりに考えてやってみる」というチャンスを何より大切にしたいなと思いました。
親がやると決めたこと
・宿題のやり方を教える。
塾に通い始めたばかりの息子は、「問題を解く」→「丸つけをする」→「間違えた問題を解き直す」という大人からしたら当たり前と思える手順ができていませんでした。
答え丸写しの宿題を目にした時「なんていい加減なやり方なんだ」と驚いたものです。
でも、冷静になって考えて見れば、「宿題なんてやればいい」と思っている小学生男子にとって、それはいい加減、とか、怠けているのではなく、「それが当たり前」なのかもしれないと思い直しました。
だから、「どうやって宿題をするのが良いのか」「なぜその方がいいのか」など”やり方”は丁寧に伝えることにしました。
特に、小学校4年生の頃はやり方を身につけていくには最適な時間だと思います。
・資料の整理
私の親としての中学受験サポートは資料整理に始まり、資料整理に終わったと言えるかも知れません。
「資料整理は私がするから、勉強は自分で頑張ってね」というスタンスです。
カバンの中でプリントがぐちゃぐちゃになって放置されている小学生男子に、プリントの整理の仕方から伝えるのは流石に労力がかかだろうという判断でした。
実際、塾から配られる資料の量は膨大でした。
塾に通い始めた頃、息子が貰ってくる膨大な量のプリント類に「え?このプリントどうするの??全部保存するの??」と戸惑ってしまったほどです。
ネット上で「サピックス、資料整理」などと検索すれば、先輩ママの素晴らしいアイディアの数々が紹介されているので、そちらを参考に整理を進めました。
基本的には、クリアファイルと、ファイルボックスを使って、教科ごとに分類するだけですが、それでも毎日、かなりの労力だったな・・・と思っています。
・親の心の整理
意外かもしれませんが、こちらの整理もかなり重要だと思います。
中学受験を通して息子と向き合っていて気づいたのは、不安な気持ちから「宿題やったの?」とか「テストどうだった?」と子どもに声かけをしても、何も良い反応が返ってこないということです。
むしろ反発されることが多く、イライラして親子でバトルする原因になっていました。
なぜ不安になるのか、イライラしてしまうのか、そんな自分自身と向き合う時間こそ、とっても大切な親の役割だったなと思っています。
(詳しくはこちらをご覧ください)
役割分担を決めて良かったこと
・自分で勉強する習慣が自然に身についていた
勉強にはほとんど口出ししなかったことで、「勉強は自分で考えてやること」という基本姿勢を身につけることができたと思います。
実際、中学に入ると、受験以上に勉強の量が増えるものです。
この時、親に頼らず「自分でやる」という習慣がすでに身についていたのは、中学に入ってからの勉強でも、非常に大きな力になったと感じています。
・勉強に対する息子のストレスが少なかった
最近、私が勉強のことに口を出さなかったことをどう感じていたのかと息子に聞いてみたところ、
「こんなに教えてるのになんでできないの?!」
とか嫌なプレッシャーをかけられなくて、良かったといっていました。
その言葉を聞いて、親からの期待という圧力に翻弄されることなく、”本人のペースで勉強に向かう”という環境づくりはできていたのかなと感じました。
ちなみに、資料整理の仕方は、中学に入ってから徐々に本人に伝授していきました(笑)
勉強を本人に任せたデメリット
・理解にムラができる可能性もある
「わからないことは授業中に先生に聞くんだよ」といっていたのですが、息子によると質問をしたことはなかったそうです。
「分からないことはない?」と聞くといつも「ない」と言っていました。
(内心、本当に??と思ってました・笑)
おそらく、息子が通っていた塾では小学校4年生から同じ単元を繰り返し学んで、順番に応用力をつけていくカリキュラムなので、何度もやるうちに理解できるようになったのかもしれません。
そんな中でも、息子の場合は「すごく得意な単元と、すごく苦手な単元がある」というムラが大きかったように感じます。
特に算数の「場合のかず」は苦手でした。
幸いなことに本番の試験では「場合のかず」は出題されず、一番得意なところが出たのだとか。
結局、本人なりに勉強して、ご縁のある学校に決まるとはそういうことなのかもしれない・・・と母は感じています。
大人も子どもも、その人らしく響き合う、中学受験になるために
今回は子どもと程よい距離感を保ち続け、「自分で勉強する習慣」を身につけもらうため私が子どもに任せたことと、やると決めたことについてお話ししました。
もちろん親がどこを目的として意識しているのか、子どもの個性によっても役割分担は変わってくることでしょう。
それらを踏まえた上で、全部親が役割を決めるのではなく、「何を手伝ってほしい?」と親子で一度、ゆっくり話し合う機会を持つのも良い時間になりそうだな、と思います。
良かったらお互いの役割分担を話し合い、心地よい距離感を作ってみてくださいね。
次回は、子どもが勉強に向かいやすくなるような”親子で楽しめる声掛けの工夫”についてご紹介する予定です。
どうぞお楽しみに🎵
<中学受験生の親御さんへ>
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「受験ではお母さんの笑顔いることが大事ですよ」と言われても、抑えられない感情が噴出してくるのが中学受験の親子の関わりです。
「勉強もしないでゲームばっかり!イライラした感情をなんとかしたい」
「合格できなかったらどうしよう・・・押し寄せる不安を減らしたい」
そのためには、大人自身が「なぜ不安なのか」「なぜイライラするのか」自分の心をきちんと整理した上で、お子さんと関わっていくことが欠かせません。
大人が心を整理し、楽に自由になればなるほど、子どもは本当の意味で子どもらしい中学受験を経験することができます。
そんな中学受験はきっと、お子さんと親御さんの絆を深め、「お互い力を合わせて頑張ったね」とかけがえのない貴重な経験となり得ます。
とはいえ、一人で整理するのはなかなか大変かも知れません。
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