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憧れの彼女

私がまだレジン作家として活動し始める前出会った1人の女性、彼女は全国を飛び回るヨガのインストラクターで、元モデルという事もありとてもスタイルが良く笑顔が素敵な女性だった。
 彼女のSNSの投稿を通して、彼女は若い頃に母親を病気で亡くし、そして婚約者も事故で亡くし、一見華やかに見えるモデル業界を去り、時間をかけてヨガのインストラクターに転身したという現実を知った。

 1人の自律した大人の女性としてどうあるべきかを常に見つめ続ける彼女の姿勢は、私の憧れだった。

 ある時、高級住宅地で1人暮らしを充実させていた彼女が、引っ越しをすると投稿した。
 それは、しばらく恋愛から遠ざかっていた彼女からの、大切な人との同棲生活スタートの報告だった。
 彼女を見守って来た多くのフォロワーからの祝福のコメントに、とても心が温まった事を覚えている。

  そしてそれから約6年たまたま覗いた彼女のページで、純白のウエディングドレス姿の彼女が、当時とは少し違う可愛らしい笑顔で、入籍の報告をしているのを見付けた。
 母親の亡き後大切な女性と暮らす父親への反発心と、婚約者を亡くした事をきっかけに自律に目を向け結婚に前向きでは無かった彼女に、この6年間でどんな素敵なエピソードがあったのだろう……。

そして今出会った頃の彼女とちょうど同じ年頃の私は、彼女を見習い自分をしっかりと見つめようと努め続け、これから作家として1人の女性としてどう生きて行くのか……。
それを考えると正直不安も多いが、我ながら楽しみなところでもある。

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