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知らない誰かの話より、元同僚の一言 - 売れっ子フリーランス・副業への道

こんにちは。re:shineギグパートナーの青木(@hirofumi_aoki)です。

この記事では、フリーランスや副業で、継続的に仕事の依頼が来る状態、つまり売れっ子になるための考え方を紹介します。

特に、IT系のエンジニアやデザイナーの方に、参考になる内容になっています。

また、フリーランスや副業でなくても、正社員として色々な企業で経験を積みながら、キャリアを形成したい人にも参考になると思います。

同僚の定義

この記事で紹介する考え方では、同僚という存在がキーになるため、まずは同僚の定義を明確にします。

IT企業におけるシステム開発チームを例に同僚の定義を説明します。

プロジェクトの規模により、チームに階層構造があったりしますが、チームの最小単位はこのようになっています。

開発チーム

この記事では、同僚の定義

雇用・契約形態に関わらず、同じ企業・プロジェクトで働く人

とします。

つまり、同じ企業・プロジェクトで働いている開発チームの全員を、同僚と定義します。

そして、自分が正社員であれ、フリーランスであれ、副業であれ、参画したプロジェクトで一緒に働いた人は、同僚とします。

同僚の評価が信用・能力の保証になる

正社員の採用において、リファラル採用やリファレンスチェック、といったものが重要視されていることから伺えるとおり、採用において、実際に一緒に働いたことがある人の評価は、非常に信用度が高いものになります。

リファラル採用

リファラル採用

リファラル採用のメリットには、採用コストが安い、といったものもありますが、一番のメリットは、採用の精度をあげられることだと思います。

採用の精度とは、いかに企業側の求人に適性のある人を採用できるかです。

通常の採用の場合、面談で企業への適性を判断することになりますが、一緒に仕事をしたことがないと、能力や仕事ぶり、人間性を完全に把握することはできません。

そのため、いざ採用して一緒に働いてみると、「想定と違った」というようなミスマッチが起こることがあります。

一方で、社員の元同僚であれば、その人の能力や仕事ぶり、人間性を十分に把握した人が推薦するので、信用や能力が精度高く担保された状態で採用できます。

つまり、元同僚の推薦が、採用される人の信用・能力の保証になるのです。

リファレンスチェック

リファレンスチェック

一方で、通常の採用でも、最近は、元同僚に、採用候補者の能力や仕事ぶり、人間性を確認することが増えてきました。

それが、リファレンスチェックです。

通常、リファレンスチェックでは、専用のサービスを使い、サービスを介して、採用候補者の元同僚に、用意された質問に回答してもらいます。

質問内容は、採用候補者の能力や仕事ぶり、人間性を文章で記述する内容になっています。

僕自身も実際に、リファレンスチェックをする側と、リファレンスチェックに回答する側になったことがあります。

このように、通常の採用においても、元同僚に対して、信用・能力の保証を求めることが増えてきました。

フリーランス・副業もリファラルが重要

正社員採用と同様に、フリーランスや副業の採用もリファラル採用は非常に重宝されます。

理由は、正社員のリファラル採用と同じです。

求める人を採用するには、やはり、知人、特に元同僚の推薦が一番確実です。

そのため、僕自身、フリーランスや副業の採用を検討する時には、自分の元同僚から検討を始めます。

その次に、社内の人の元同僚で、求人にマッチする人がいないかを確認します。

つまり、フリーランスや副業の採用手段の検討順序は下記のようになります。

順序1:自分または社内の人の知人(特に元同僚)
順序2:知人(特に元同僚)の知人
順序3:求人サービスやエージェント

元同僚の信用・能力保証は最も信頼度が高い

以上より、正社員、フリーランス、副業のいずれにおいても、元同僚の信用・能力の保証があると、企業から採用される確度が非常に高いことがわかります。

それは、どんなに面談の経験を積んで、人を見る目が肥えていても、一緒に働いて、その人の能力や仕事ぶり、人間性を体感した人の判断には敵わないからです。

つまり、人の能力や仕事ぶり、人間性を判断するにあたって、元同僚の一言による信用・能力の保証が最も精度が高いのです。

元同僚は拡散する

特に、IT系の企業では、1年〜数年単位で転職する人も多く、非常に人の移動が多いです。

特に、IT系企業の中でも、下記2つの系統の企業で移動が多く、同じ業界の企業で転職しながら、キャリアを積む人が多いです。

・ITベンチャー系業界(ベンチャー系上場企業を含む)
・外資系ITベンダー・メーカー業界

人の移動

また、IT系のフリーランスや副業でも、同じ業界の企業を渡り歩いて、仕事を続ける人が多いです。

細分化された業界

さらに業界を細分化すると、ITベンチャー系業界の中に、ブロックチェーン業界など、特定の領域に限定した業界が存在します。

細分化された業界

ブロックチェーンやD2C、XRなど、新たな技術領域や事業形態が一つの事業ジャンルとして認知され、参入企業が増えてくると、ITベンチャー系業界などの広い業界の中に、細分化された業界が生まれます。

ブロックチェーンのように、細分化された狭い業界では、経験のある人が少なく、数少ない経験者を業界全体で共有することになるため、特に業界内での人の移動や、フリーランス・副業での兼務が多いです。

細分化された業界の人材

僕自身、ブロックチェーン業界にいるのですが、人の移動も多く、仕事で関わりのあった他社(ブロックチェーン系企業)の人が、気づいたら、他のブロックチェーン系企業に転職していて、転職先の企業でその人と一緒にまた仕事をする、といったことも何度かあります。

同僚の拡散

自分がIT系の企業で働いていれば、同僚も例外なく、転職をしたり、フリーランス・副業であれば、他の企業と契約をして仕事をすることがあります。

同僚の拡散

つまり、たとえ自分が同じ企業で働き続けたとしても、自然と同僚が他の企業の人になっていきます。

そして、多くの企業と人脈が形成されていくのです。

企業との人脈

さらに、フリーランスや副業は、案件周期が転職よりも短かったり、複数の企業の仕事を掛け持ったりするため、自分自身が企業を横断するペースが速いです。

そして、自分が企業を横断する分、同僚も増えやすく、様々な企業に元同僚が拡散していくペースも速くなります。

同僚の拡散2

なお、同僚を増やすために、「案件周期を短く仕事をすること」を推奨しているわけではないので、誤解なきようにしていただければと思います。

最も大切なのは、受けた仕事を、十分な期間をとって、全うすることです。

ただし、フリーランス・副業は、案件周期が短くなりやすい傾向にあるので、同僚が増えやすく、様々な企業に元同僚ができやすいとういことです。

元同僚との信頼関係は資産となる

以上より、

・同僚の評価が信用・能力の保証になる(企業から仕事の依頼が来る確率が高くなる)
・元同僚は拡散し、様々な企業との人脈になる

ということをお伝えしました。

つまり、元同僚によって形成される人脈は、「元同僚との信頼関係」があって初めて成立します。

真の人脈

元同僚が

「この人とまた一緒に働きたい」
「この人の仕事ぶりは信頼できる」
「この人の能力はしっかりとしている」

などといった感覚を持っていてくれることが大切です。

このような感覚があるからこそ、元同僚が、正社員採用や業務委託の候補として、自分を推薦してくれるのです。

そして、このような感覚が信頼関係の根本にあると考えています。

評価というと、何やら上から目線な感じがしますが、「同僚の評価」とは、フェアな関係によって、同僚と自分の間に築かれる、絆のようなものです。

同僚の評価

つまり、自分が参画したプロジェクトにきちんと向き合い、

・自分の役割を十分に全うする
・余力があればプラスアルファの貢献をする
・一緒に働く同僚に配慮した振る舞いをする

などといった行動を積み重ねることで、同僚との間に絆となる評価が生まれ、信頼関係が築かれるのです。

そして、何年か経ち、プロジェクトを共にした同僚(仲間)が、次の挑戦やキャリア形成などを求め、様々な企業に旅立った時に、自然と人脈となっていくのです。

このように、真っ当に形成された人脈によって、将来、継続的に仕事をもらえる状態が生まれ、フリーランスや副業などで収入を得るための資産となるのです。

なお、資産に関する考え方は、こちらの記事で解説しているので、興味ある方はご参考にしていただけたらと思います。

売れっ子 = 有名人ではない

この記事の副題に「売れっ子フリーランス・副業への道」というフレーズを使いましたが、「売れっ子 = 有名人ではない」ということを強調したいと思います。

冒頭で、

「継続的に仕事の依頼が来る状態」=「売れっ子」

ということをお伝えしました。

そして、この記事をお読みいただいて、「SNSでフォロワーを増やす」などして、有名になる必要性はないことを、ご理解いただけたかと思います。

僕自身、ありがたいことに、お仕事のお誘いを多々いただくこともありますが、そのほとんどは、実際に仕事を共にしたり、コミュニケーションを重ねたりして、時間をかけて信頼関係を築いてきた方ばかりです。

また、変に打算的に人脈を築こうとして、知り合いばかり増やしても、人間関係が表面的なものになり、絆が生まれにくく、「真の人脈」になりません。

SNS等の人脈

「真の人脈」を築くためには、自分の目の前にあるプロジェクト、同僚と、しっかりと向き合って、行動することをおすすめします。

信頼関係とは、SNS上や少ない接点だけの関係ではなく、行動を共にし、お互いを知って、初めて築かれるものだからです。

「知らない誰かの話より、元同僚の一言」が、信用・能力の証となり、企業から「仕事をお願いしたい」と思ってもらえるきっかけをつくり出すのです。

re:shineで実現したいこと

この記事でご紹介した考え方は、僕の経験によって培ったものでもありますが、re:shineというサービスの成長に、日々、時間と想いを注いでいる、re:shineのチームメンバーが共有する考えでもあります。

re:shineは、現時点では、フリーランス・副業のエンジニア・デザイナーと企業の求人をマッチングするサービスですが、実は、全く新しい仕組みを作ろうとしています。

そのために、チームメンバーで日々、議論を交わしながら、今後のサービス大改造に向けて、設計と実装を進めています。

re:shineで、「真の人脈」を最大限に活かせる仕組みを作りたい

これが、re:shineチームで共有する想いであり、目指すものです。

この記事では、「同僚は拡散する」とお伝えしましたが、実際には、

・平均勤続年数が長い企業で働いている人
・ほとんど特定の人としか仕事をしてこなかった人
・リファラル採用という文化がない業界にいる人

など、「同僚が拡散する」環境で働いてこなかった人もいると思います。

また、元々会社員として働いていて、フリーランスや副業を始めたことを、知人(特に元同僚)に広めるきっかけがない人もいらっしゃるかと思います。

このような方々でも、これまで築いてきた信頼関係を活かしたり、

これからフリーランス・副業の仕事を通じて信頼関係を築きたい方が、着実に信頼関係を蓄積し、次の仕事に活かしたりできる

そのような環境を用意したい。

re:shineの将来像

評価(≒絆)というカタチで、

共に働いた同僚との信頼関係をre:shineに蓄積し、

信用・能力の証が企業に伝わり、

企業から興味を持ってもらえる、

そんな仕組みを、re:shineは実現しようとしています。

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