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フルリモートでの開発体制:半年Gatherを運用して実感したこと

こんにちは。株式会社レスキューナウの新プロダクト開発チームでエンジニアリングマネージャーを担当している細川です。

新プロダクト開発チームでは全員フルリモートで開発しています。
プロダクトの方向性や仕様の調整、技術的な課題など、職域関係なく議論するためのコミュニケーションツールとして利用しているのがGatherです。

チームメンバーから「面白いツールあるんですよ」って紹介してもらったのがきっかけで使い始めたGatherですが、今や他チームや他部署でも利用されるくらいレスキューナウ社内で活用されています。

新プロダクト開発チームではGatherを使い始めて約半年が経過するので、長期間運用して感じたGatherのいいところと注意点をまとめてみました。

いいところ:相手に話しかけやすい

コミュニケーションの方法としてテキストチャットとボイスチャットがありますが、システム部ではボイスチャットによるやり取りを推奨しています。やり取りの早さや、意図を正しく伝えるといった点でボイスチャットは優れているからです。

とはいえ、フルリモートだと相手の様子が把握できないので中々話しかけづらいんですよね。今誰かと話をしているんじゃないか、作業の邪魔になるんじゃないか、などなど私自身わりと気を使ってしまうタイプなのでメンバーがどんなに優しく良い人ばかりでも、ボイスチャットで声をかけることをためらう気持ちはよくわかります。

その点、Gatherだとアバターの様子からメンバーの状態が把握しやすいので、話しかけることについての心理的ハードルがぐっと下がります。
また、Gatherはマップを自由にカスタムできるので「集中エリア」「離席エリア」「作業エリア」など分けてしてしまえば、「このエリアにいる人にはいつでも話しかけてOK」とルール化されるので、作業の邪魔になるのではという不安も軽減されます。

芝生エリアにいる人にはいつでも話しかけてOKというルールになっています


いいところ:会話に飛び入り参加できる

GatherにはBubbleという機能があります。同じBubbleに入っている人同士では通常通り会話ができますが、Bubbleの外にいる人には音量が絞られた状態で会話が聞こえてきます。

メンバーに話しかけたいときはBubble機能を使うのですが、漏れ聞こえてくる内容を聞いて会話に参加することができるというのがBubbleの良さです。
自分にも関係ありそうな話だから会話に参加した、メンバー同士が相談している様子だったので顔を出してみた、そんな感じで会話の参加者が増えていけるのがGatherを使ってよかった点です。

Bubbleを使って会話中


いいところ:一緒に働いている感を味わえる

Gatherの画面を見ずに自分の作業を行っていても、自分のアバターの近くで誰かが会話を始めるとその内容がうっすらと聞こえてきます。オフィスに出社していたときの感覚に近い気がします。
同じ空間に自分とメンバーのアバターがいて、誰かが動いていたり会話している様子を見るだけで、不思議とその場で一緒に働いている感じがしてきます。流行りのメタバースっていうやつかもしれません。

会議室で技術共有会中


注意点:通信が不安定な場合やバグがある

私の個人的な印象ですが、Google meetやZoomと比べると通信が不安定であったり、トラブル(接続状態が悪くなる、強制ログアウトを食らう、画面共有ができなくなるなど)に遭遇するケースがあります。
通信状態が悪くなったりログインできなくなっても大体短時間で復旧するので、それほど深刻な問題としては捉えていません。そんな時は一時的にGoogle meetやSlackのハドルを使えば解決です。

注意点:会話の内容には注意

Gatherにはプライベートエリアの概念があり、音声や画面は同じエリアにいる人にしか共有されません。プライベートエリア外は音声も画面も他の人に共有されるので、オフィスの公共スペースで会話をしているのと同じ状態です。
繊細な話題を扱うことが多いマネージャーやリーダー、普段Google meetやZoomなど招待制のミーティングツールを使っている人は特に注意が必要です。

会議室をプライベートエリアに指定。同じ会議室にいるメンバーのみ音声と画面が共有されます。


まとめ

以上、半年Gatherを運用して実感したことをまとめました。
通信状態やバグ、会話の内容など注意点はありますが、それ以上にGatherを使うことのメリットが大きいです。Gatherなしではフルリモートでの開発が成り立たないんじゃないかと感じています。

Gatherのようなバーチャルオフィスツールを導入したものの、結局だれも使わないという話も聞きます。新プロダクト開発チームは上手くGatherを活用できているという自負があるのですが、メンバーがGatherを受け入れて運用ルールのアイデア出しに協力してくれたことが現在のGather活用につながっているのは間違いありません。
このあたりについてはまた別の記事でまとめようと思います。

最後に

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