【イギリスYMS・ワーホリ】ロンドンでの仕事探しで私がやったこと
こんにちは。Rereです。
現在はYMS(ワーホリ)ビザでイギリスで生活しています。
YMSでイギリスへの移住が決まったら、最も心配になるのが仕事探しではないでしょうか。
特に2024年からYMSの募集人数が1,500人から6,000人に増枠し、仕事が見つかるか不安な方も多いと思います。
今回は、私がワーホリで渡英後、ロンドンで就職活動としてオファーを獲得するまでに行ったことについて紹介したいと思います。
この記事は、のちのち私がその当時どういうことを考えて就職活動をしていたのかを振り返るための記録も兼ねているので、参考にならない部分もあるかもしれませんが、ワーホリ(YMS)でオフィスワークを探している方に少しでも役に立つ情報があれば嬉しいです。
またこちらの記事では、イギリスのYMS(ワーホリ)のビザ申請、英語力、携帯会社、銀行口座、仕事探し、家探し、治安、友達の作り方、物価、初期費用、私のロンドンでの生活費や給与、イギリスのYMS(ワーホリ)での出稼ぎの個人的見解、イギリス生活をお得にする裏技など気になることすべてをわかりやすく解説しています。
イギリスYMSに行こうか検討している方や行くことは決めたけど何から始めたら良いかわからない方など興味のある方は、ぜひご覧ください。
【イギリスYMS・ワーホリ】リアルな生活費・家探し・仕事探し・給与などすべてを解説
イギリスでの仕事探し(オフィスワーク)の方法
イギリスでの仕事探しで私が行ったことを流れに沿って紹介します。
全体の流れは以下の通りです。
0. 家とイギリスの携帯番号契約
まずイギリスで就職活動をするためには、CV(履歴書)に住所と電話番号を記入しますので住所とイギリスの携帯番号があった方が良いです。
企業担当者から電話での連絡があることも多いので、イギリスの電話番号は必須になるでしょう。
私も最初イギリスに着いてから行ったことは、家探しと携帯電話の契約でした。
ロンドンでの部屋探しについては、こちらの記事に詳しく記載していますので、住む場所を探している方はご覧ください。
イギリスの携帯電話がお得な料金プランとEU各国でも5GBまで使えるgiffgaffがおすすめです。
こちらの紹介リンクからgiffgaffにお申し込みをすると£5分のクレジットがもらえるので、よろしければご活用ください。
1. NIナンバー取得
NIナンバーとは、「National Insurance Number」の略で、税金や保険料などを管理する際に、個人を判断するために利用する国民保険番号のことです。
このNIナンバーはイギリスで働く際に雇用主に提出する必要があるので早めに申請しましょう。
BRPカードを受取後パスポートを用意して、こちらの英国政府公式ホームページ(GOV.UK)のリンクからオンラインで申請できます。
NIナンバー関連の書類は住所証明としても使えるため、早めに取得しておくと便利です。
その他イギリスに到着してから行う必要がある手続きについてはこちらの記事にまとめています。
2. ビザの種類の確認
YMSビザに当選したあとに、そのビザの種類では何ができるのかということを確認しました。
ビザには就労に関する制限がありますので、それを理解しておくことが重要です。
イギリスのYMS(ワーホリ)ビザは、18歳から30歳の人が応募でき、最長2年間イギリスに滞在できます。
学校へ通ってもよし、フルタイムで働いても良し、パートタイムで働きながら夢を追いかけるのも良し、お金が許せば働かないで旅行しまくるのも良し、というイギリスで好きなことができるかなり自由度の高いビザです。
他の国のワーホリは期間が1年間の国が多かったり、半年しか働けない、オフィスワークの仕事が少ないなどの制約がありますが、イギリスではそういった制約がほぼないのが魅力です。
YMSビザでできることは以下の通りです。
私は海外で仕事をしながら生活してみたいという思いが漠然とあったものの、日本では外資系のIT企業に勤めていたため、海外転勤の機会はありませんでした。
30歳ぎりぎりのタイミングでやっぱり海外に行きたいと思い、イギリスのこの自由度の高いYMSビザが最も良い選択と思い、会社を辞めてワーホリに来ました。
しかし、その決断に至るまでは多くの葛藤がありました。
最終的には、
と自分自身を説得し、大企業を辞めてイギリスに来ることを決意しました。
3. 過去の仕事の棚卸し&自己分析
実際に企業に応募する前に、今までやってきた仕事の棚卸をして、今までのどの経験を生かせるのかであったり、自分がどういった仕事をしたいのか、何を目的にイギリスに来ているのか、などを考える時間を作りました。
就職活動において自己分析は非常に重要だと感じていて、この作業で自分の仕事探しの軸を明確にしました。
これにより応募する企業に迷うことなく、次の面接に進むか、オファーを引き受けるかどうかの判断がしやすくなりました。
具体的な内容を少し記載します。
過去の仕事の棚卸し
Googleスプレッドシートに下記の内容を書き出しました。
そこから次の会社はどういうところが良いのか、何を求めるかなどを整理しました。
自己分析
自分がどんな性格で、どんな価値観を持っていて、将来どんな暮らしをしていきたいかなどをもとに自己分析を行いました。
その際に「16Personality」という性格診断テストを受けてみました。
自分がどんな人間で、なぜそのような行動を取るのかを解説してくれて、かつそのタイプにあった仕事なども書いてあるので、分析を整理するのにとても役に立ちました。
当たっているなと思う部分が多くあったので、興味のある方は無料なのでやってみてください。
私の場合、イギリスに来た目的は仕事のキャリアアップではありませんでした。
なので日本と同じようにせかせか働くような生活はイギリスではしたくないと思っていました。
いろいろな経験をして自分の人生をより豊かにしたいという思いから、せっかくイギリスに来ているのだから、ここでしかできない経験をたくさん積みたい。
YMSという宝くじに当たった(当時は1,500人の抽選)のだから日本で感じていた無意識の制約を解き放ち、自分の気の行くままに生活をしよう、
それがワーホリの醍醐味と思っていました。
仕事以外にもやりたいことがたくさんある中で、棚卸しと自己分析の結果、見つけた条件は以下でした。
私は日本で8年弱働いていたので、YMSの2年間仕事をしなくても贅沢をしなければ生活はできるくらい貯金した状態で渡英しました。
職に就くことに焦りを感じていなかった(性格上楽観的なのもある)ため、渡英後2ヶ月間は旅行をしながら隙間時間に棚卸や自己分析をしていました。
とはいえ円安は加速し、予想以上に貯金が減っていっていたので、イギリスでの生活を楽しむためには働かないとと思い、効率よく安定的に稼げるオフィスワークに絞りました。
仕事はお金を稼ぐための手段というふうに割り切って、給与35K以上の会社で定時で上がれるところを探し、運よく条件に当てはまる会社にオファーをもらえたので、現在はそこで働いています。
4. CV(履歴書)&カバーレターの作成
企業に応募するためには、CV(履歴書)が必須になります。
私の場合、日本で外資系企業へ転職する際に英語のCV(履歴書)を作成していたので、今回はそれをもとに最新情報に更新しました。
インターネットでどういう単語を適切かを調べたり、ネイティブの友達にも添削してもらいました。
また「TopCV」というサイトの無料CV添削サービスも利用しました。
無料なので具体的な指示は得られないので、自分で指摘をもとに修正する必要がありますが、書式デザイン、構成や内容、私のCVがどのキーワード検索でヒットするかなどをフィードバックしてくれるので、無料にしては役に立ちました。(英語です)
カバーレターも一緒に提出することが求められる場合もあるので、テンプレートを作成して、応募する企業によって訂正を加えて提出できるように準備しました。
CV(履歴書)は企業との初対面の書類となるので、自分をアピールするために非常に重要な書類です。
ここには時間を割いて何度も修正し、フォーマット含めて見やすくわかりやすいものを作るよう心がけていました。
5. 求人サイト&エージェントの活用
イギリスでは多くの求人サイトがあります。
また日本人をターゲットとしている日系エージェントもイギリスに多くあります。
無料で利用できるので、日系企業も検討されている方は登録しておくと良いと思います。
(中国人の友達に無料で使える日系エージェントがあって仕事を紹介してもらえると伝えるとすごく羨ましがられました。使えるものは使い倒しましょう。)
私がロンドンでの就職活動で利用した求人サイトとエージェントを紹介します。
【求人サイト】
Indeed おすすめ度:★★★★★
日本でも馴染みのある世界的に有名な求人サイトです。求人数が多く、現地の方も利用しています。
現地企業での就職は難しいですが、日本語を武器として仕事を探す場合は、”Japanese speaking”などで検索すると良いと思います。
私は”Japanese speaking”を条件にして、一日1回自動メール通知を設定していました。
LinkedIn おすすめ度:★★★★★
ビジネス版のFacebookのようなSNSです。
現代の転職活動で主流の方法にもなってきています。
LinkedInのプロフィールを更新して、トライアルの有料サービスに登録しました。
最終的にはLinkedIn経由ではない方法で仕事を見つけましたが、企業の採用担当者から直接メッセージが来ることもあったので、仕事探しにおいて可能性があるおすすめのプラットフォームだと思います。
CV Library おすすめ度:★★★☆☆
イギリスで有名な求人サイトです。
現地企業での就職を目指している方は利用すると良いかもしれません。
私は登録して、どんな仕事があるのか、求人の給与の相場を知るために新規の仕事情報の通知を受け取っていましたが、実際に応募することはありませんでした。
Reed おすすめ度:★★★☆☆
こちらもイギリスで有名な求人サイトです。
CV Libraryと同様情報収集用に登録だけして、結局応募などはしなかったです。
【エージェント】
私が利用した日系エージェントは3つあります。
それぞれ似たような求人案件ではありますが、その会社にしかない独自の求人もあるので、イギリスで就活するならまず登録しておくことをおすすめします。
またエージェントに登録するメリットは、市場の状況を知れることや、今までの経験や実績などを踏まえて年収などもアドバイスしてくれるので、実際にエージェントを通じて応募しなくても情報収集だけに使っても良いと思います。
centre people おすすめ度:★★★★☆
イギリスにある日系エージェントです。
登録して、CVをアップロードするとすぐに担当者から電話がかかってきて、面接の日程を組みました。
面接ではCVをもとに今までの仕事の経験や、どんな仕事を探しているか、求める条件、英語力の確認(英語での簡単な会話)をしました。
その後仕事の案件を何件か紹介してもらい、2社面接に進み、1社内定、1社不採用(Over-qualified)となりました。
結局ここでオファーをもらった仕事はお断りしましたが、centre peopleは求人数が多い印象を受けました。
担当者によっては押しが強かったり、興味の薄い案件にも応募を促すような言い方をされることもあり、その部分ではあまり良い印象はなかったですが、ちゃんと断ればわかってくれますし、返信は早く、多くの情報を持っていたので、登録しておいて良かったです。
People First おすすめ度:★★★★★
こちらもイギリスにある日系エージェントです。
登録して、CVをアップロードするとすぐに担当者から電話がかかってきて、電話上で希望条件などをお話ししました。
その後早速仕事を紹介してもらい、2社面接に進み、1社内定、1社不採用(経験のミスマッチ)となりました。
最終的にこちらで紹介いただいた仕事のオファーを引き受けました。
People Firstは求人の質が良い印象を受けました。
他では紹介していない案件などを取り扱っているものもあったので、登録しておくと良いと思います。
これは相性もあると思いますが、担当者の方の対応も良かったです。
JAC おすすめ度:★★★★☆
日本でも馴染みのあるJACリクルートメントの支社がロンドンにもあります。
登録して、CVをアップロードするとすぐに担当者から電話がかかってきて、面接の日程を組みました。
面接ではCVをもとに今までの仕事の経験や、どんな仕事を探しているか、求める条件などを話しました。
その後仕事の案件を何件か紹介いただきましたが、少し希望とは異なっていたので応募までは至りませんでした。
ただ担当者の方がほかのエージェント経由の企業の選考状況などについて親身に相談に乗ってもらえたので、セカンドオピニオンのような形で話を聞いてもらえたのは良かったです。
JACは求人数は少ない(IT関連しか知らないが)印象でしたが、少数精鋭で回している印象を受けました。
6. 企業へ応募
求人サイトやエージェントから気になった仕事に応募しました。
IndeedやLinkedInを使って自分で応募したのが約4社、エージェントを介しての応募したのが約4社、計8社に応募しました。
エージェントを使う場合はエージェントが私に代わって応募してくれます。
エージェントを介さず自分で応募したものは現地のIT企業でしたが、1社面接に進みましたが、結果はうまくいきませんでした。
現地の会社で就職したい場合は、ネットワーキングが重要になる、紹介がないと難しいと聞いていましたが、実際に応募してみてまだまだだと痛感しました。
エージェントからの応募はレスポンスが良く、4社とも面接まで進み、2社内定となりました。
7. 面接準備&面接
応募したあと書類選考に通過すると企業から面接希望の連絡が来ます。
面接日程を調整し、企業研究や、なぜその会社で働きたいのかなどを整理して、英語でも回答できるように準備しました。
日系企業でもどこの会社も英語での面接があったので、英語力は採用基準にあるようでした。
具体的に面接で聞かれたことをいくつか紹介します。
この辺りは英語でもきちんと説明できるように準備しました。
エージェントを介して面接をすると、面接後に所感と今後も選考に進みたいかを担当者に伝える必要がありました。
それをもとに担当者が企業へ連絡するようなので、面接後はできるだけ早めに担当者へ連絡すると良いと思います。
8. オファー獲得
企業からオファーが出ると、エージェントの担当者からオファーを引き受けるかどうかや、給与や入社時期などの調整連絡が来ます。
提示条件に納得できればオファーを引き受けます。
私の場合は、現地の企業で働いてみたいという思いも少しはありつつも、ロンドンで仕事メインの生活になりたくなかったので、ワークライフバランスを取りつつ、仕事以外のほかのことに時間を費やせる仕事が良いと思っていたところ、条件に合致するポジションが見つかったので、オファーを受けることにしました。
その後、バックグラウンドチェックなどを進めるために前職の同僚に協力依頼をしたり、書類を集めたりしました。
実際に企業に応募を開始してから約3週間ほどでオファーをもらい、オファーが出てから約1ヶ月後に入社しました。
YMSの仕事探しでよくある質問
ここでは私が就職活動をする中で疑問に思い調べたことやエージェントの方から聞いた内容を紹介します。
面接時の服装はどんな格好?
面接時の服装は、白いシャツにジャケットを羽織り、きれいめなパンツとヒールなしのパンプス、黒いA4サイズが入る革のカバン、というスタイルで受けていました。
日本のいわゆる就活用の上下セットの黒スーツは全く必要なかったです。
私はジャケットとカバンを持っていなかったので、面接が決まった後、ジャケットと革のカバンを現地調達しました。
古着屋さんでジャケットは安く手に入るので、普段からジャケットを着ない人はそういうお店で調達するのがおすすめです。
ほぼオンラインでの面接が多かったですが、対面での面接のところもあるので、日本から荷物に余裕があれば最低限用意しておくと良いと思います。
YMS(ワーホリ)のオフィスワークの平均給与は?
エージェントの方に聞いた情報によると、YMSでオフィスワークで働く場合の平均給与は、25K(487万円)~28K(545万円)が相場で、良いところで30K(584万円)もらえるところもたまにあるとのことでした。
企業やポジションによっても異なると思いますが、一般事務のようなオフィスワークはこのくらいを目安に考えると良さそうです。
またイギリスでは交通費は会社から支給されませんので、勤務地と自宅からの通勤費は事前に確認しておくと良いでしょう。
手取りはどうやって計算する?
日本と同様イギリスでも給与から所得税などの税金が引かれた額が手取り額として振り込まれます。
提示された年収から手取りの年収はいくらになるのか気になる方も多いと思います。
こちらの「Take Home Tax Calculator」リンクから税金やNational Insuranceを引いた手取り額を計算できますので、気になる方はご参考ください。
就労ビザスポンサーの現状
YMS(ワーホリ)の期間は最長でも2年と決まっています。
もしイギリスにそれ以上長く滞在したい場合は、働く企業にスポンサーをしてもらい、Skilled Workerビザ(就労ビザ)に切り替える必要がありますが、ビザ申請者の条件の一つとして年収が基準にあります。
今までのビザ申請者の最低年収基準額は£26,200でしたが、2024年4月から£38,700に大幅に引き上げることになりました。
移民数の増加が理由にあるようです。
これにより、就労ビザのスポンサーを得ること自体のハードルがかなり上がってしまいました。
日系企業もビザスポンサーをしない方向にあるようです。
YMS終了後もイギリスで滞在したい場合は、ビザスポンサーをした実績のある企業に就職して、2年いる間に成果を出してビザを発行してもらう方法などを検討しないといけません。
ビザをスポンサーするには企業側にビザスポンサーのライセンスを保持している必要があります。
その企業一覧は、こちらのリンクから確認することが可能です。
まとめ
今回の記事では、私がワーホリで渡英後、ロンドンでどのように仕事を探したかの方法や、流れについて記載しました。
日々新しく求人は出てきていたので、もし応募した求人がダメだったとしても落ち込みすぎずに次にチャレンジしていけばきっと仕事を見つけることができると思います。
私も不採用の連絡がきたときは縁がなかったんだなと思うようにして気持ちを切り替えていました。
自分の興味やスキルにあった仕事を見つけ、充実したワーホリ生活になることを祈っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
関連記事:
海外旅行や海外留学・ワーホリ、出張の際に役立つ情報をまとめていますので、よろしければご覧ください。
【イギリスYMS・ワーホリ】リアルな生活費・家探し・仕事探し・給与などすべてを解説
【£5貰える】イギリスの携帯SIMカードはgiffgaffがおすすめ | ワーホリ・YMS必見
YMS・ワーホリ | ロンドンの家探しの方法とコツ【大家さんへのメッセージテンプレートあり】
イギリスの家計簿アプリはSnoopがおすすめ | 特徴や使い方を解説
【紹介で初回半額】イギリスのタクシーアプリはBoltがおすすめ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?