八王子市の現状と課題1

収録映像講義 市役所各部局からの「八王子市の現状と課題1」を聞いて(授業教材も参考に)、課題の簡単な整理と提案を述べてください。各テーマ A4で半分を目安に

市民活動推進部「学生の町会・自治会への加入促進策」
 今日の市民活動に対する参加者側の意見として、参加に対するメリットが無いという不満が多く見られる。そこで、不満の原因を調べてみると、町会や自治会で行われる親睦行事や会議の多くが休日に行われることが原因であると見られる。また社会的な問題として、多くの企業で長時間労働が負担となり、休日は市民活動に参加するだけの余裕が無いことも挙げられる。筆者は市役所各部局で挙げられている課題は、それぞれが関連していると考えており、将来的にこのような社会問題に少しでも貢献したいと考えている。しかし、課題では便宜上それぞれの項目に対する提案を述べることとする。
 一つ目の町会・自治会への加入に対しては、加入するに値するメリットを与えるべきである。具体的にどのような活動があるのか、拘束時間などを事前に明確にすることで加入する前の情報を知ることの出来るような体制を整えるべきである。市民活動の先進的な考え方の例として、フランスでは18歳の市長が存在する。若者に意見を提案してもらうためにはこのような大胆な施策も考えるべきではないだろうか。次項で述べるが、地元企業との関係を深めることで、若者の加入率を増加させる方法もある。いくつか述べたが、どのような層を対象とするか、何を目的とするかで施策は大きく変わるだろう。

産業振興部「学生の地元企業への就職率向上策」
 前項で述べた地元企業と自治会の関係性を強めることが、ここで述べたい話題の主な点である。八王子市に限って述べると学校が多い学生都市と言えるために卒業や就職での転出が多いとされている。豊富な産業の事業所があるため職の雇用もさぞ多いのだろうが、八王子市の学生に対しての施策が活かされていないように感じる。また、生まれと育ちが八王子市である住人の声を聴くと、交通系ICカードを所有していない、他の地域に引っ越したくないなどの八王子市に対する居住性の良さが際立っている。八王子市に限った話ではないが、その地域に住みその地域で働くことで可能な生活水準というものをもう少し明確に表現したほうが良いのではないだろうかと感じる。将来に対する不安から東京一極集中を招いていると取れるために、若者の多くが根拠なく地元を出て行ってしまうのは大変悲しいことである。自治会との関係を深めることで、地元企業は市民活動に積極的な学生との接点を早くからつけられるなど、地域全体での相乗効果が見込めるのではないだろうか。

健康部「若いころからの健康つくり」
 若年世代に対する健康へのアプローチは、意識改革を行うと効果があるのではないだろうか。不健康な生活は、行政にとっての医療費の圧迫という問題となるが、市民の財政状態にも深刻な影響を与えてしまう。そもそも現代は長時間労働と低賃金により、貯金が出来ない人が多いために不慮の出費に弱い。という現実を突きつけて脅すことは簡単であるが、行政も被害を受けるためにその改善をしなければならない。健康つくりとして考えられる施策は食事、睡眠、運動である。このほとんどにおいて、市民側としては現代の労働問題を解決してくれなければどうしようもないということが答えではあるのだが、行政が求めているのはおそらく別のソリューションなのだろう。
 まず栄養バランスを考えた食事を安価で、利便性の高い場所で食べられるシステムを構築するべきだ。現代人は時間を持たないため、栄養バランスを考えて自炊しろと言っても出来ない。市役所や大学の食堂のようなスタイルで、購入した食事をデータ管理できるようになれば、自身に不足している栄養素や食事バランスなどをデータ化できる。
 睡眠においては、企業や学校が十分に睡眠時間を取れるように体制そのものを見直すことから始めるべきだと思う。前項で述べた地元企業への就職を推進すれば、長時間の通勤時間を睡眠時間に変えられるはずだ。ただし、これは地元企業での就業時間や労働負荷が都市部でのそれよりも短い場合に限る。
 運動に関しては都市部の人間は通勤という名目の運動を行っているためにあまり必要はないものと考えている。労働の負担が大きすぎるために、むしろ身体を癒す手段を提案すべきだとも考えている。そのアプローチとして提案したいのが湯治だ。環太平洋造山帯における活火山の恩恵を古くから受けてきた国家として、現代こそ活用されて然るべきものだと思う。
 それぞれを長ったらしく説明してきたが、これらをオシャレにリノベーションすることで、どうにか若者へのアプローチは効果が出始めると考えている。大切なことは現在の異常な労働環境をどうにかすることで、その先にこれらの問題解決に繋がるのだということをどうにかお願いしたい。

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