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管理栄養士から農家になった理由

はじめまして、REPOC FARMの和田です!

この度、農業スタッフ兼広報としてREPOCに入社しました。

以前は管理栄養士として現場を駆け巡ったり、IT企業でレシピサービスのアプリコンテンツを制作したりしていました。

私の経歴からして、一見農業とは縁遠い人物だと感じるかもしれませんが、今回は、私自身が農業に興味を持つようになった経緯や生い立ちについて、お話ししたいと思います。


こどもの頃の過ごし方

私が子どもの頃、暮らしていたのは愛知県名古屋市でした。都会のイメージがあるかもしれませんが、周りには自然豊かな公園がたくさんあり、小学生の頃は友達や姉妹と自転車に乗って、外でたくさん遊んでいました。

虫も特に抵抗がなく、ダンゴムシやカタツムリを見つけては戯れていました。でも、私が一番好きだったのはザリガニ釣りでした。エサにする食パン片手に、池に行って釣っていたことを思い出します。

友達がゲームをする中、私は自然と戯れながら、自然の中で育っていました。神奈川県に夏休みや冬休みに帰省すると、家族で海や山へ行って日が暮れるまで遊ぶことができました。

中学2年生の時、親の転勤で神奈川県葉山町へ引っ越してきました。元々自然と共に育った私にとって、更に自然豊かな土地で生活することはとても心地よく、今でもこの土地に住んでいて良かったなと感じています。

管理栄養士として

管理栄養士としての私の経験をご紹介します。

大学で学ぶ中で、私は母親の教育方針や自分自身の好きなことを活かし、管理栄養士の資格を取得しました。そして、実習で社員食堂に行ったときに、この世界は本当に楽しい!と感動し、卒業後は社員食堂で働くことに決めました。

私が管理栄養士として働いていた5年間、私には1人で食堂の何でも屋さんという役割がありました。食堂は規模や会社によって異なりますが、基本的には栄養士や管理栄養士が1人いれば十分とされていることが多いです。そのため、レシピや献立作成、調理や売上管理、宴会対応など、食堂の運営に関わることは、ほぼ1人で全てこなしていかなければなりませんでした。

私は2つの食堂で働きました。1つ目は、1500人以上が利用する大規模な店舗で、もう1つは新規店舗の立ち上げを経験しました。どちらの食堂も利用者の8割が男性だったので、献立作成ではいわゆるおじさんウケするメニューをひたすら考える日々でした。

調理では、厨房で調理師と一緒に唐揚げを2000個揚げたり、ハンバーグを300個丸めたり、デザートのおはぎを400個手作りしたりと、家庭料理とは桁違いの数の食材と料理が目の前にありました。大量調理のおもしろさを感じる瞬間でもありました。

時には講師として、100人ほどに向けてメタボ対策などのセミナーを実施したこともありました。

5年間、私は朝から晩まで食堂を駆け回り、お客様に喜んでもらいたいという思いで仕事に取り組んできました。しかし、自分自身が頑張りすぎたため、体と心が疲れ切ってしまいました。もうここで自分にできることはないと感じ、転職を決意しました。

体調を回復するために一旦、人生の夏休み(という名の休職期間)を挟みました。
ここでの体調不良は、次項でお話しします。

体調不良による価値観の変化

新卒から5年間勤めた会社を退職した私は、その後しばらく体調不良で悩まされることになりました。
その原因は、元々持っていたアトピーが過度のストレスで悪化したためでした。
病院に通っても、なかなか元の状態に戻ることができず、結局は働けない期間が半年以上続きました。
この経験から、私は自分の健康管理の大切さを再認識しました。

半年以上も働けなかった期間は、とてもつらかったです。仕事ができないだけでなく、自分の体調も思うようにいかない状態でした。
でも、前向きになって、心の支えを得ながら自分を立て直そうとしました。

自分は働きすぎる性格だとは思いますが、人のために何かをできることは、自分自身の一番の楽しみでした。
でも、そのためには自分の体調を優先することも必要だということを学んだ貴重な経験でもありました。

一旦栄養士の仕事から離れてみて

転職して不動産広告の審査の仕事に就いた私は、栄養士の仕事から一転して、業界も異なり、スキルも違ったため、最初は戸惑いもありましたが、逆に新鮮で楽しいと感じました。

この仕事を選んだのは、やりたいことではなく、自分にできる仕事だと思ったからでしたが、結果的に長続きせず、次に自分が好きな食に関わる仕事を探すことになりました。

そこで出会ったのが、IT企業でのレシピサービスの提供でした。
アプリ内の特集記事や栄養士監修の献立など、ユーザーが楽しめるコンテンツの企画・運営を担当しました。

自分が好きな食に関わる仕事を選んだことで、モチベーションが高まったのですが、IT業界が初めてであり、現場で働いた経験も少なかったため、自分の仕事がどのように受け取られているのかがわかりづらく、徐々にモチベーションを維持することが難しくなってきました。

このまま続けるか、やりたいことに挑戦するか。

人生は一度きりですから、しっかりと向き合いたいと思った私は、今後のキャリアについて考えるようになりました。
自分自身の成長に繋がる道を選ぶことで、より充実した人生を送ることができると考え、挑戦したいことがあるのであれば、それに向かって行動することが大切だと感じました。


REPOCを選んだ理由

私がREPOC FARMを選んだ理由は、自然食のレストランをやりたいという夢を実現するための手段として、農業のノウハウを学べるという魅力があったからです。

私は元々自然が好きで、更に体調不良で苦労した経験から、将来は自分で育てた野菜を使った安心安全な料理を提供する自然食のレストランを開きたいと考えています。

その夢を実現するために、REPOC FARMで農業のノウハウを学ぶことができると知り、魅力を感じました。

とはいえ、農業ができる企業は探せばたくさんあります。
その中で、初めてREPOC FARMで採れた野菜の写真を見たときに、その色鮮やかさに見惚れてしまい、REPOCで働きたいと思うようになりました。

また、その野菜たちは、休耕地や耕作放棄地を再生した農地で採れたものであることを知り、さらに魅力を感じました。

農地の再生という社会的な意義はもちろんですが、育てることも食べることもできなかった野菜たちが人々の手に渡り、循環していくことが素敵だと感じました。

そして何より、自分らしく働ける環境がREPOCにはあると感じています。

REPOC FARMで採れた色鮮やかなお野菜たちで料理をするのも楽しみつつ、思いっきり自分らしさを発揮して貢献していきたいと思っています。

REPOCでの生活がスタートしましたが、これからもどうぞよろしくお願いします!


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