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「お前さあ、ぶりっ子やな」と言われたときの返し方

今回伝授するのは、「お前さあ、ぶりっ子やな」と言われたときの返し方である。


●お客

お前さあ、ぶりっ子やな。


●あなたの返し

よくぞ聞いてくれました!

実は私、ぶりっ子界の聖地「こりん星」を目指し、日々、ぶりっ子になるためのスキルを磨き続けてきたんです。
ただ・・・あのゆうこりんでさえも、こりん星への到達を諦めてしまったと知り、この身体に染みこんだ中途半端なぶりっ子のエキスをどのようにして払拭すればいいか悩んでいたんです。
このぶりっ子のエキス、今となってはまったくもって役に立たないのですが、よろしければ、この「中途半端にぶりっ子な性格」の使い道を教えていただけませんか?


この返し方は以下の5つの技を使っている。

1、まずは受け止める
2、誇大化
3、悲劇化
4、矮小化(わいしょうか)
5、アドバイスを乞う

それぞれの技をどのように用いているかを説明していこう。


1、まずは受け止める

コミュニケーションを円滑に進めるためには、まずは、相手に何を言われたとしても「but」ではなく、「and」で返すことが大事である。

「and」とは、「そうですよね」「たしかに」「つまり」「なるほど」の意味。

「but」とは、「だが」「しかし」「でも」「けれども」の意味だ。

先ほども言ったが、コミュニケーションで大事なのは、「but」を使って跳ね返すことではなく、「and」を使って受け止めることだ。

なぜなら、人は反論されることを嫌う。

誰しも、自分が言ったことに反論されると気を悪くする。皆、自分の言うことを承認してほしい生き物なのだ。

だから、まずは相手の言うことを「そうですよね」「なるほど」「たしかに」などと受け止める必要がある。

よくぞ聞いてくれました!

実はこの返しこそ、究極の「and」である。

なぜなら、「よくぞ聞いてくれました!」というフレーズは、次に教える【誇大化】の技につなげやすいからだ。


2、誇大化

これは自分が伝えたいことを大袈裟に言うことで、相手に「なんじゃそりゃ」とあきれさせたり、「マジかよ」とツッコミを入れさせるきっかけをつくる技だ。

実は、ぶりっ子界の聖地「こりん星」を目指し、日々、ぶりっ子になるためのスキルを磨き続けてきたんです。

たとえば、「こりん星」=「小倉優子」という図は、大体の人が理解できる。

この「こりん星」を上手く使い、自分のぶりっ子的な行動を、誇大化するのだ。

ただ、この返し方は、小倉優子がぶりっ子キャラだったときを知っている人限定である(とはいえ、20代後半の以降の男性なら、ほぼみな知っているであろう)。「こりん星」以外にぶりっ子を意味するパワーワードがあれば、そちらを用いてもよい。

年配の相手であれば、「さとう珠緒に憧れていたのですが・・・」と言ってもよいかもしれない。


3、悲劇化

これは自分を悲劇の主人公のように見せることで、相手からそれ以上の攻撃を受けないようにする防御テクニックである。

先ほどの返しの例では、以下が該当する。

ただ・・・あのゆうこりんでさえも、こりん星への到達を諦めてしまったと知り、この身体に染みこんだ中途半端なぶりっ子のエキスをどのようにして払拭すればいいか悩んでいたんです。
このぶりっ子のエキス、今となってはまったくもって役に立たないのですが、よろしければ、この「中途半端にぶりっ子な性格」の使い道を教えていただけませんか?

この例にある「あのゆうこりんでさえも、諦めてしまった」というフレーズは、「私は突然、裏切り行為を受けてしまいました」という悲劇感の演出につながっている。

また、「私はすでに自分がぶりっ子であることを自覚しており、それを問題視している」と語ることで、今は冷静な自分を取り戻しており、自分が過去してきたことに激しい後悔の念を抱いているということを伝えるのに成功している。

それにより、「こいつ、自分を客観視できるのか・・・?」という「意外性」も与えることができているのだ。


4、矮小化(わいしょうか)

これは文字のとおり、自分を小さく見せるという技だ。

こちらも防御テクニックとしてよく使われる。

人はか弱いものをそれ以上叩かないからだ。

この身体に染みこんだ中途半端なぶりっ子のエキスをどのようにして払拭すればいいか悩んでいた

上記の場合、自分を弱体化した人間、しいていえば、何かの料理のように見せている。

究極的に言えば、「もはや、私は人間ではない」と感じさせるフレーズは最強の防御壁になる。

普通の人間は、人間ではないものを不必要に叩こうとはしないからだ。


5、アドバイスを乞う

そして最後の技は【アドバイスを乞う(こう)】というもの。

これは「人は頼られると弱くなる」という性質を利用した技だ。

相手にどんな攻撃的なことを言われたとしても、「教えてください」「助けてほしいんです」という低姿勢でいれば、相手の攻撃の手はゆるくなる。

よろしければ、この「中途半端にぶりっ子な性格」の使い道を教えていただけませんか?

上記のように言えば「そういうところがぶりっ子なんちゃうか?」などの反論はこない。

ただし、ずる賢い人にこのテクニックを使ってしまうと、教えることを口実にいろいろな注文を投げかけてくる可能性があるので、注意。


以上。

ぜひ、この返し方をあなたなりにカスタマイズして使ってみてほしい。


返し方は未来を変える。