見出し画像

編集・ライティングに専念せず「営業」を辞めないたった1つの理由


先日読んだnoteが印象に残った。

特に、以下のフレーズだ。

だから、成果を出せない社員は厳しく鍛えます。きちんとお金を稼いで、社員が健康や家庭の問題に見舞われたときには、ちゃんと守る。採用のときも、「この人の人生に責任を持とう」と思える人しか選びません”

引用してツイートした程度には響いたのだが、この“成果をだせない”というところが特に響いた。

お金を持ってこれる人はなんやかんやで強い

自分はベンチャー企業とフリーランスしか経験したことがないが、小さな組織は稼ぎを出さないと死ぬ。投資サイドに「サービスのユーザー数を伸ばせ」と言われている段階でも、その数字が達成できてる一方で売りを作れず赤字を見続けるのは心臓に悪い。それで良い時期と言われればそうなのだが、やっぱりお金を埋めないと先行きは不安になる。

自分はいまの会社に創業2年目途中から入ったのだが、投資の話があるたび組織が評価されているという喜びを感じたし自信になった。ただその一方、事業を回して利益を出せないことの不安は常に隣り合わせにあったのが、正直なところである。

このとき、外部からお金を持ってこれる人(うちの組織で言えば社長)の重要性と偉大さを感じた。投資家やVC、事業会社から数千万円を引っ張ってきて、社員の生活を守ってくれているトップの姿を見て尊敬の念が生まれたものだ。経営者は偉大である。


麻雀とロイホが好きな社長


同時に、感じたことがある。

各々がやりたい事業を継続させるため、不自由ない生活を送るための源泉を持ってこれる人に対して、お金を持ってこれない人(成果を出せない人)が文句を言うことはなかなかできない。

これについては色々な見方や意見があると思うし、「売れる人が一番偉い。その他の役割に発言権はない」と言うつもりではない。売ることがめちゃくちゃ得意な営業マンの集団がいたとしても売るモノがなければ価値はない。サービスを作れる人は必要だ。基盤を支える法務や経理がいないと会社の成長スピードにも影響するし、いなければスムーズに組織は回らない。

が、そんな人集めにも、雇うにもお金がいる。会社という組織で事業を回している以上、やりがいや使命感だけでやっていても成り立たない。やっぱりお金は必要だ。

外部の人や企業に自分たちの組織のが生み出す価値を認めてもらい、対価を得るという役目がいないと会社は成り立たない。

そういう意味では重要度は非常に高いし、プレッシャーもある。だが、裏を返せばここで成果を出せば会社での立場や発言権は上がる。


やりたいことをやるために営業を辞めない

自分は現在、自社メディアの運営に加え外部の企業のPRサポートの一環として複数のオウンドメディア運営・企画編集・執筆に関わっている。だが、自分がやるのはこれだけではなく、メディア運営の案件を受注するための営業も行なっている。簡単に言えば、作る役割と売る役割の両方を担っているのだ。

外から見れば自分は「スポーツライター」という “書く人"の側面が大きいと思うが、それだけではないということだ。企業に赴いて商談もして、受注した後は企画・制作から全体の取りまとめまで一気通貫でやっている。

資料を作って行政の人たちの前でプレゼンもした。ここまでやっているスポーツライターはあんまりいないと思う。

Link Sportsに入って立ち上げた自社メディア

運営に携わっている他社のメディア


記事や特集の企画を考え、それを形にすることはとてもやりがいがある。SNSで反響が大きいとなおさらモチベーションも上がる。創作の仕事は楽しい。編集者やライターになりたいと思う人はこの部分が魅力に映るのだろうし、自分も昔はそうだった。

これをずっとやれるのであれば楽しいし充実感もあるし、できるなら楽しいことだけをやりたいと思うだろう。しかし、自分とは別の営業担当が引っ張ってきたお金で“やりたいことを実現する“のは少しハードルが高かったりもする。

クライアントと向き合い折衝してお金を持ってきてくれた営業に「その企画にコストかけて効果あるかな」「CVでるか不安」「費用対効果がー」と言われると本当に作りたい企画やモノがあっても踏み込めないのが事実だ。

が、経験則的に成果・利益を求めて作るコンテンツから尖ったものは生まれにくい。めちゃくちゃよいコンテンツって感覚的・突発的にに生じたアイディアから成るものが多い気がする。「お金になんる」とかそういうのを無視にして。プロダクトアウト的な。

では、自分がやりたい企画や作りたいコンテンツを社内で誰にもストップを掛けられずにやるにはどうすればよいか。

答えは単純で、自分で原泉となる外資を取ってこれば良い。営業して数字を取れば良い。

自分でお金をとってきて会社に利益を生んでいるのだから、その範囲内で好きなことをやってもある程度は許容される。「数字持ってきているし」と認められる。これがとても重要だ。

冒頭に紹介したnoteに戻るが、やっぱり成果を出すことは企業にとって大事なのだ。やりたいことを自由にやるにはお金が必要であり、それを自分でとってくれば誰にも文句は言われない。だから自分は多少面倒で凹む出来事が多少なりともある中でも、営業を辞めない。

だらだらと書いたが、ツイートで纏めていたので最後にそれを貼っておく(最初に貼れ)。

ここから先は

12字

¥ 200

読んでいただきありがとうございます。頂いたサポート資金は、より面白いコンテンツを届けるための遠征費や制作費に充てさせていただきます!