見出し画像

17.自動車整備工場とVMD(Visual Merchandising)

こんにちは。

さて、今日は私の頭の中の整理シリーズです。
表題の件について深堀ってみようと思います。

弊社は販売系の店舗も数店舗運営しておりますので、VMDという概念がちょこちょこと飛び交うようになりました。

では、そもそもVMDって何よ?というところから始めたいと思います。

以下外部リンクを貼らせていただきます。
(記事作成者の方、ありがとうございます)

概念について、要約すると

ビジュアルマーチャンダイジングは、小売業におけるマーケティング戦略の一環であり、店舗の視覚的表現を通じて顧客に魅力的で快適な買い物環境を提供し、企業やブランドの独自性や販促コンセプトを伝える手段。リアル店舗だけでなく、バーチャル店舗でも重要であり、消費者の行動変化やデジタル環境の進化にも対応。

分かりやすい図がありましたので以下、切り取らせていただきます。


簡単に言えば、『「顧客が商品を探しやすく、購入しやすい売り場を作る」マーケティング手法』というところかと思います。
『店舗作り』に伴う様々な業務がこれに該当するといったところですかね。

飲食業界、アパレル業界、小売業界さまざまなBtoCビジネスが挙げられますが、購買意識の向上を目指した『店構え』は、ほぼ100%意識していらっしゃるかと思います。

弊社は車検ビジネスを主軸として展開しております。
VMDという概念は弊社の販売業務を司る店舗で取り組んできましたが、車検を司る店舗ではほぼ未開拓です。

…ん?  疑問が浮かび上がりました。
車検ビジネスもBtoCだよな…?
自動車整備工場でVMDについて考え、徹底している会社ってあるの…?

綺麗な店舗と汚い店舗、どちらをお客様が望まれるか?
これは聞くまでもないかとは思います。
弊社も清潔感ある店舗作りという点では、かなり努力しています。

一方でVMDという観点で、本気でマーケティングを行っている整備工場っていったいいくつあるんだろう?と考えたときに、
全体の3%もいないんじゃないかと思います。(完全に私見)

日本全国に自動車整備工場は約9万2000工場存在します。
3%だと2,760工場。んー…そんなになさそうだなと思います。

そもそも、車検というビジネス自体が、『消費者の購買意欲を掻き立てることで、売上向上に繋がる』というものではありません。
“整備料金”は、自動車を所有すると2年(新車だと3年)たてば、自動的に絶対に払わなければいけない費用になります。
消費者の方が『1円でも安く済ませたい!』と思うのも当然かと思います。
『もうすぐ車検だ!やったー!』という人に私は出会ったことがありません。

そうなってくると工場側も、待っててもお客様は来てくれるし、『出来るだけ安くサービスを提供することが他社との差別化だ』と思うようになり、必要最低限の設備投資しか行わなくなります。
完全に悪循環ですね。

これが自動車整備業界にVMDが浸透しない主因の一つでしょうか。

一方で、大手の兼業系の工場(exオートバックスさん、販売ディーラーさん)は『商品販売』という別のチャネルを併存して持っていますので、VMDを意識したマーケティングの実践が必要になるかと思います。

専業整備工場と兼業整備工場、こういったところから今後の方向性が徐々に大きく分岐していきそうですね。

弊社は店舗ごとに事業形態を変えていますので、販売チャネルを持っているものの、整備の部門は専業という形になります。
従って、今はVMDを徹底した店舗作りはなかなか行えていないものの、今後の人財戦略、企業ブランドの確立などを考えると、確実に取り組まなければならない分野です。



繰り返しになりますが、VMDというアングルから他社との差別化を図っている整備工場を、ほとんど見たことがありません。

『自動車整備業界におけるVMD』

かなりニッチな、先駆けとなる産業かと思います。

これを突き詰めて、横展開すれば、きっと業界のイメージも少しずつ変えられる気がしますね。

新卒採用を強化し、若い人が集まってきている弊社だからこそ出来る部門でしょう。今後はこういったビジネスも展開できればいいなと思います。
(完全にアイデアベースではありますが)

インテリアコーディネート、空間デザイン、色彩感覚…
こういった能力を持った方々が、是非『自動車整備業界』について興味を持ってくれればいいなあと常々思います。

自動車整備 × 美術(アート)

今までは全く無縁の業界だったと思います。
でも今後はこういった真逆に見える業界が引っ付いたときに、何か面白いものが生まれる気がします。

やっぱり美術大学生とのコネクションの構築が必要ですね。
この記事を縁あって見てくれた美大生の方がもしいらっしゃたら、是非繋がりたいです!

小さく始めて大きく展開。
時間はかかるかもしれませんが、新セクションの設立、頑張っていきます。

それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?