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メバルプラッキング考察 2話

皆さん、こんにちは!
『うえだ☆れん』です!
間に☆入れてみました(笑)

今回は僕が最も時間を掛けて考えてきた
「メバルプラッキング」に関しての考察、
第2話です!

今回のテーマは

「プラグの中での使い分け」

世の中には多くのメバルプラグが発売されております。
しかし、そのプラグの使い分け方を詳しく説明している媒体はほとんどありません。
自社製品の商品説明に関するものばかり。
今回は僕が普段使用しているプラグを全てご紹介します。
そして、そのプラグたちの性質を理解したうえでの使い分けに関してご説明させていただきます。
今回の記事も個人的な考えなので、参考までに読んでいただけると幸いです。
(今回はメバルの基本であるナイトゲームでの使用を考えた場合の記事となります。)

プラグの紹介の前に

まず、前回の記事で述べたように
プラグは2種類に分けることができます。

【張り合わせによる中空タイプ】
【中身の詰まったソリッドタイプ】

この二つは「水押し」という最も大切な要素が全く違います。

「水押し」が強いとメバルを遠距離から呼ぶことができるが、その分スレやすいという特製を持っています。
逆に「水押し」が弱いとメバルを呼ぶ力も弱くなりますが、スレにくいと考えられます。

プラグサイズが大きいから「強い」のではなく、そのプラグの根本的な素材や形状から考えられる「水押し」で使い分ける必要があります。
その点を踏まえた上で続きをご覧いただけると幸いです。


1,ストリームドライブ45CB-SS
 (ジャストエース×ラッキークラフト)

こちらのプラグは表層直下〜30㎝をトレースして使用します。
小さなリップが搭載されていますが、これはプラグを動かすためのリップではなく、着水直後に水を噛ませ、ルアーが水面を滑らなくするためのものと考えてください。
このサイズ感のミノーやシンペンの中では「水押し」が強く、魚をしっかりと呼んでくれます。
その理由として、「動かない(I字系)」という特徴があります。
「動かない」=「ボディ内部の空気」が水を押しながら水中を泳ぐということになります。
その特徴を活かすためには、超スローにリトリーブする必要があります。
(2500番ハイギアのリールを使用し、約3秒でハンドル1回転程度)
超スローでメバルのハニーゾーン(メバルの目線の上方向)を水を押しながら進むことでメバルに捕食のタイミングを与え、なおかつ呼び続けるということが演出できます。
とにかく、投げて超スローにリトリーブするだけで自然とメバルが釣れてしまう超優等生プラグです。
ただし、ウエイトが2.6gと軽いので飛距離が少しだけ物足りないと感じることがあるかもしれません。


2,スクリュードライバー45CBPP
(ジャストエース×ラッキークラフト)

こちらも「ストリームドライブ45CB-SS」と使用方法や使用の考え方ほとんど同じです。
ただし、「ストリームドライブ45CB-SS」よりも少しだけ「水押し」が強いと考えてください。
「ストリームドライブ45CB-SS」でメバルが飛び出てくるが、バイトする前にUターンしてしまう場合などで使用します。
つまり、コールアップする距離を「水押し」の強さで伸ばしてあげて、バイトまで持ち込むということです。
たったこれだけの微妙な「水押し」の使い分けで釣果が大きく変わります。
そしてこのプラグは、超超スローにリトリーブする必要があります。
(2500番ハイギアのリールを使用し、約5秒でハンドル1回転程度)
リアに付いているペラが水を噛むので浮き上がりやすいためです。
我慢して我慢してスローに巻き、表層直下〜30㎝をリトリーブすることができれば、他では替えの利かない唯一無二のプラグであることに気付けるでしょう。


3,ユーリ
 (ジャングルジム)

こちらはプラグの中ではワームに近い存在であると考えています。
その理由としては、ソリッドタイプであり、なおかつ水を切るように泳ぐため「水押し」という概念がプラグ界ではかなり弱い部類に入ります。
では、ユーリの使用場面というのはメバルの居場所やレンジなどがしっかりと把握でき、キッチリと喰わせたい時。
「水押し」が弱い代わりに、違和感なくしっかりとバイトを引き出せるのが特徴です。
しかし、初めから投入すると魚を浮かせて喰わせる能力が他のプラグよりは弱いため、サーチベイトとして使うことはほとんどありません。
「ココで喰わせる!」という状況把握が完了した際に投入すると最強の武器に変貌するので、必ず持っていくプラグの一つです。


4,バロンドール
 (マグバイト)

こちらの最大の特徴は圧倒的な飛距離。
漁港などでは沖の潮目を狙い撃ちしたり、磯場では沖にある沈み根をダイレクトに叩くことができます。
潜航レンジもコントロールしやすくオールマイティに使用が可能です。
水を切り泳ぐタイプなので「水押し」としてはそこまで強くはないですが、ボディサイズが55㎜と比較的大きいのでボディの存在感(内部の空気量)でカバーできると考えられます。
飛距離などトータルバランスを考えた時に、かなり使いやすいプラグだと考えています。
そのため、サーチベイトとして使用する場合も重宝します。


5,サーフェスワンダー60
 (ラッキークラフト)

こちらのプラグは水深30㎝前後をトレースでき、「水押し」が強く、魚をコールアップさせる能力に長けています。
「60㎜というサイズ感」
「フローティングの中空タイプ」
「面で水を押せるパワー」
この大きな3つの要素がこのプラグの特徴となります。
なので、磯場でのウェーディングなど広範囲にわたり探る必要がある際に使用します。
磯場ということでウネリや波などでルアーの存在感が消される状況下でも強くアピールできるので、ボトムから魚を無理矢理浮かせてルアーにアタックさせれる能力があります。
しかし、その「水押し」の強さ故に漁港などでの数釣りが苦手です。
磯での価値ある大型のメバルを狙う際に使用していただければと思います。


6,ファットビーグル
 (メガバス)

こちらのプラグはリップ付きでボディー質量が大きい「水押し」が強いプラグ。
使用場面は磯などで魚の居場所が絞りづらく、広範囲のメバルへ強力なアピールをして一撃で魚を浮かせて喰わせたい時。
漁港などでは、常夜灯のボトムに着くサイズのいい個体を引っ張り出したい時。
つまり、ファーストインパクトで魚に無理矢理スイッチを入れて喰わせるパターンに向いています。
しかし、リップでのアクションを行うプラグなので魚のスレるスピードはかなり早く、数を伸ばす釣りには不向きであると考えられます。
リップでのアクションを行うプラグは無理矢理水を動かすので、魚を呼ぶ力が強いですがその分メバルに違和感を与えやすいと考えられます。
そのようなリスクがありながらも1発の可能性を秘めたプラグなので必ずBOXに忍ばせております。
何も通用しないエリアで最終的に投入するとメバルがどこからともなく出てくることがあるので、そのような場合に撃ち込んでみてください。


7,ワンダー60 ウエイト抜きチューン
(ラッキークラフト)

こちらのプラグは名作のワンダー60のウエイトをルーターで抜き取り、クイック5(エポキシ接着剤)をウエイトルームに流し込み、軽くしたモデル。
通常のワンダー60は水を切りながらアクションするのですが、このチューニングモデルは完全I字系になり、ボディーの質量で水を押すプラグ。
こうすることにより、よりスローに表層をリトリーブすることができます。
使用方法は表層を超スローに巻くのみ。
イメージはストリームドライブ45CB-SSの60㎜サイズ版という感じ。
ストリームドライブ45CB-SSやスクリュードライバー45CBPPなどでもコールアップの距離が足りない場面やサーフェスワンダー60で「少し強いかな」と思う場面で使用しております。
具体的にはウネリや波が無く、無理矢理コールアップさせる必要の無い磯で、存在感と適度な「水押し」を演出しバイトを誘発するイメージです。
湾になっている磯場などでは無理矢理メバルを呼ぶ必要が無い場面が多いので、喰わせと適度なアピールが重宝するので、メインで使用することが多いプラグです。


8,ユーリマグナムスーパースリム
 (SMF2 LURE FACTORY)

こちらはユーリのサイズアップモデル。
ソリッドタイプのプラグということで、「水押し」は弱い部類に属します。
しかしサイズが70㎜ということで、存在感で魚を呼ぶことができます。
ワンダー60のチューニングモデルでも「少し強いかな」と感じる場面や
磯場で沖に瀬があり、メバルが居るであると想定できる場所にピンポイントで打ち込み、違和感なくバイトさせることができる、磯場でのファイナルウェポン的な存在。
サーフェスワンダー60やワンダー60チューニングモデルで広範囲にサーチし、メバルの居場所がある程度絞れた際に、このルアーで瀬の周りを細かく撃つことで、サーチしていた「水押し」の強いルアーでは違和感を感じてバイトしてこなかったメバルを絞り出せるといったプラグ。


9,ワンダー45
(ラッキークラフト)

言わずと知れたメバルプラグの中の王道的存在。
こちらはボディーに発生する粘性抵抗で頭を振り、それを伝達する形でお尻を振るアクション。
どちらかというと「水押し」は弱いので、魚を呼ぶタイプのプラグではない。
シンキングスピードがある程度早いので、レンジのコントロールがしやすいのが特徴で、表層までコールアップしてくれないメバルに対し、ある程度沈めてアプローチすることが可能。
ストリームドライブ45CB-SSやスクリュードライバー45CBPPでは呼びきれない漁港の少しナーバスなメバルに対してよりナチュラルにレンジを合わせて攻略が可能なプラグです。
僕は困った時にレンジを刻んでサーチする際に使用しています。


10,ストリームドライブ45HD
(ラッキークラフト)

こちらは5.9gのヘビーウエイトのストリームドライブ45です。
こちらのウエイトを鉛からガラス玉に変更してチューニングしたものがストリームドライブ45CB-SSとなります。
そしてこちらのヘビーウエイトモデルはその重さを利用してディープレンジのストラクチャー攻略に重宝します。
外海に面したテトラ帯のボトムとテトラの切れ目をトレースして、よりメバルのレンジに近づけることでストラクチャーにタイトに着いたメバルを呼びます。
どちらかというとワームに近い使い方でメバルを呼ぶプラグですね。
海峡となるエリアでは流れが速く、他のプラグでは流されてどうにもならない時などに、レンジをしっかり入れれるので、激流エリアのストラクチャーを攻める時などにも重宝します。
持っていると、引き出しが一つ増えるプラグですね。


11,ストリームドライブ45
 (ラッキークラフト)

こちらは、元祖となるストリームドライブです。
ウエイトは3.5gとなっており扱いやすいプラグ。
名前がストリームドライブということで、これまで紹介したものと同じだと思う人もいるかもしれませんが、リップの形状が根本的に違うため、全く違うプラグだと認識してください。
これまでに紹介した
ストリームドライブよりもリップ角度が鈍角に付いているので、スタンダードなミノーアクションを演出できます。
そして、このプラグはパニックアクションを演出する際にとても重宝します。
メバルがボイルしている状況などでスイッチを強制的に入れることのできるパニックアクション(連続したトゥイッチでプラグを高速で動かすこと)を行う際に、水面に飛び出ることなくしっかりとリップが水を掴み、安定してレンジをキープすることができます。
軽すぎるプラグやリップ角度の浅いものは飛び出ることがあるので意図したアクションをかけれないのですが、このストリームドライブ45はとても器用にこなしてくれます。
ただ巻きでも強すぎない「水押し」が演出できるので、ワンダー45よりも少し強いイメージで使用することも可能です。


12,ワンダー70スリム ウエイト抜きチューン
 (ラッキークラフト)

こちらラッキークラフト社のワンダー70スリムのウエイトをルーターで抜き取り、クイック5(エポキシ接着剤)を流し込むことでバランスを整えたモデル。
ワンダー60のチューニングモデルの派生版として使用することが多いですね。
ワンダー60のチューニングモデルとは違い、ボディの形状がスリムなので、「水押し」という面で弱いモデルとなります。
使い所としてはワンダー60チューニングモデルではバイトが出ない状況で、よりナチュラルにアピールさせたい時。
この、ほんの少しの違いでバイトすることもあるので、僕の中では必須プラグとなっています。


13,ビーフリーズ48S
(ラッキークラフト)

こちらはリップ付きのミノープラグ。
サイズの割に「水押し」が強いプラグなので、その他の50㎜クラスのプラグでは反応させられない状況で投入します。
リップ付きなので、違和感のある「水押し」が出てしまうので多用はしませんが、ここで魚を引っ張り出したいと思うタイミングで利用します。
サイトフィッシングの時などにジャークしてダートさせることで、わざと目線から外してプラグを追わせるようにしてバイトを誘発することもあります。

最後に一言

以上が僕のメインで使用するプラグ達です。

昨年の南紀釣行では広範囲にサーフェスワンダー60で探った後に、ユーリマグナムスーパースリムで瀬に隣接するピンポイントへ撃ち込むことで、それまで反応しなかった尺メバルが飛び出してくれたことがあった。
このように、プラグの使い分けで反応させられるメバルがいるので、皆さんも是非細かい使い分けをしてみてください。
その時にやはり重要となるのが「水押し」の使い分け。
この「水押し」の理解こそがメバルへの近道ですので、今一度タックルボックスを開いて、ご自身のプラグ達の「水押し」を考えてみてください。



最後に僕の各SNSのリンクを貼っておきますので、お時間ございましたら、そちらもご覧下さい。
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では、失礼致します。

『うえだ☆れん』でした!✋

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