藤村玲乃

これは僕の日記。

藤村玲乃

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僕が未来を推敲するまでのある独白

生きてるんだ世界のどっかで  新型コロナウイルスによって失われたものは多い。僕の場合は、卒業式、卒業旅行、大学生活。(オンラインになっただけで、「失われた」なんて言うのは、失礼だろうか。)成人式は行われたが、会場には生徒だけで、椅子もなかった。そんな状態だった。 誰かに否定されることが恐ろしくて  いつだって逃げてばかりなんだ  文章を書くことが好きだ。日本語が好きだ。大学生になったことで時間ができ、さらに言語メディアに執着するようになった。小説、詩、戯曲、エッセイ。で

    • 苦手な人を好きになる

       大学生になってから、はじめてやったバイトがコンビニでのアルバイトだった。  新型コロナウイルスと共に始まった大学生活。とりあえず、お金を稼ぎたくて、求人を見て何個か面接を受けた中で一番最初に受かったのがそのコンビニだった。面接の時に店内見学も一緒にできるように応募したのだが、サラッと見学した後「じゃあ、いつから入れる?」と店長に軽く言われたのをよく覚えている。  入ったコンビニは駅の近く、パチンコとバス停の隣という人の往来が激しい場所で、お客さんもいろんな種類の人が来てい

      • 大学生ひとり東京旅行記

        お久しぶりです。藤村玲乃と申します。 実績解除:大学卒業 実は今までのnoteのハッシュタグには#大学生など、大学生が書いているよ、というのが分かるようにしていたのですが、いよいよ来月から(というか明日から)それが使えなくなります。つまり、私事ですが大学を無事卒業いたしました。 いや、元々卒業に関しては成績は良くないけど全然フル単だったし、全く不安なかったんですけどね。実は、それ以外もところで大問題が起こっており、この1月から3月頭まで大忙しでした。まあ、それも追々お話し

        • 僕のための赤い武装

           高校生のころ、僕にとって服は「武装」だった。  例えば、羽織を普段着みたいに着たり、古着屋さんで派手な服を眺める時間があったり、とにかく、自分が関わっている人間関係の範囲内にいる人たちが誰も着ていない服を着たい時期があった。自分が変わっていくのが楽しくて、嬉しくて、それを認めてくれる人が味方で、そうじゃない人は敵だと思っていた。  今考えると、「自分のことが嫌い」という僕の意識が影響して、その考えになったんじゃないかって思う。自分が変わっていくのが嬉しかったのは、嫌いな自

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        僕が未来を推敲するまでのある独白

          2024年の間にやりたいこと

           あけましておめでとうございます。藤村玲乃です。  前回のnoteで、「今年中にやりたかったことを振り返る話。」を書きました。去年も、振り返る話を書いた後に次の年でやりたいことを書いていたので、今年もその方針で行きます。  今回は、NOLTYさんの「1年でやりたい100のコト」というサイトを利用させていただきました。ガチャで決めれたりするのがとても良かったです。 藤村玲乃の1年でやりたいこと100のこと まず今年は100個考えることができました。去年は、50こもいかなかっ

          2024年の間にやりたいこと

          今年中にやりたかったことを振り返る話。

          今年がもう終わるって本当ですか? お久しぶりです。藤村玲乃です。  月一更新を目標にnoteを書いていますが、毎月ギリギリになっていますね..…。(いつもnoteの通知で気付くため)本当は、週一更新ぐらいにしたい気持ちがあります。  今年のはじめに、『今年中にやりたいことを書いてみた話。』というnoteを書きました。なので、今回はその振り返りと次に何がしたいかを記録しておこう、というnoteです。 そういえばこのnoteの最初にこんなことを書いていました。  なので、ま

          今年中にやりたかったことを振り返る話。

          フラペチーノの最後みたいな、

          藤村玲乃は、唐突に動き出す。  例えば、3日間開催しているイベントがあったとして、どの日に行くかを当日の朝の気分で決めたりする。旅行計画も、ある程度だけ決めたらあとはその場の空気で動く。藤村玲乃は、唐突に動き出す。その最たる例が、髪を切る時である。  そもそも、3ヶ月に一回行けば良い方という美容師泣かせなのであるが、前日に「明日行くかー」と思って予約する。なので、だいたい行きたいところは予約できない。いつも予約サイトで口コミを見て、なんとなくで美容院を決める。今日は、都会の

          フラペチーノの最後みたいな、

          X(旧Twitter)でみつけた最近気になるものたち

          こんばんは、藤村玲乃です。 僕は、X(旧Twitter)で気になったものをブックマークしています!みなさんにも、共有しますね! ※ブックマークの性質上、時系列がおかしかったりします。藤村が見つけたのが早い順で記載しています! Xでみつけた気になるものたち雑誌ポパイの最新号 最果タヒさんの新しいエッセイ 神戸モダン建築祭 杉森くんを殺すには 推し短歌入門 雑誌スピン/spin 斉藤壮馬さんの短編が読みたい……。ずっと探しているけど、どこにもない!なんで?? 中沼

          X(旧Twitter)でみつけた最近気になるものたち

          ゆるやかな自分

           最近、自分について考える機会が多い気がする。  例えば、就職活動。僕は、現在大学4回生で、4月から働くことができる場所を探している途中である。就職活動を始める前は、社会は自分を受け入れてくれるだろうかという、どこにぶつけていいかわからない不安感があった。そもそも、先人たちの就職活動の話を聞いて、いいイメージがある人はいないと思う。僕もその一人だった。YouTubeにある『就活狂想曲』というアニメーションを見て、無意味に怯えていた。お互いに嘘ばかりつきあって、何も見えてこない

          ゆるやかな自分

          思い出の海に会いに行けない

           眠りと目覚めの間は、浮いているような気がする。視覚が機能する前に、全く別の場所にいたような気がする。そんな時は自分と布団がこすれる音で起きる。二度目の起床である。  耳が音を拾って、目が壁を捉えて、体が起きた。起きた後もしばらく布団の中にいた。スマホの電源をつけて、タイムラインを更新しても少しも変化がない。ブルーライトに目を傷つけられて、涙が出てきた。まくらにシミができたのと同時にスマホが振動した。母からである。  母は今、家にはいない。和歌山にしらす丼を食べに行った。連

          思い出の海に会いに行けない

          宮廷画家

          山の上に、白い宮殿がある。毎日その場所に通う私達は、そこで演じる役者である。私達の役名はまだ決まっていない。給仕をする女官か、下働きをする見習いか、側室か皇后か。それとも女王か。毎日王座をかけて戦い続けている彼女たちを横目に戦いを放棄した私は言う。 どうせ無駄な戦いだと。  宮殿には長い石畳を歩いて行かねばならない。そのため、馬車が通っている。まだ階級も役職も決まっていないからか、馬車にはたくさんの、そしていろんな人間が乗る。私も乗る。女王候補たちがたくさん乗っている

          シュガードール

           小瓶を買った。手のひらに収まってしまうような、何の変哲もない小瓶である。ただ一つ、その中で小さな青年が暮らしていることを除けば。  古い雑貨屋のおばあさんが「珍しいものが入ったんだ。」と店の隅を指差す。短く丸い爪が指す先は、店の中でも直接日光の当たらない暗い場所で、観葉植物などの雑貨が置いてある。いつもと違うのは、棚にいくつかの小瓶が並んでいることだ。小瓶の中には、た少年少女が眠っている。黒髪に小さな赤いピアスを付けた青年、緑の綺麗な髪に中性的な顔立ちの小人。そして、黒

          シュガードール

          Answer to Lunta.

           個人の範囲内では不幸にも、幸福にも、偶然なんて存在しないと思う。必ず、環境や行動などの原因が存在すると。なにもなく、いきなりそれらが降ってくるなんて、災害ではないか。僕らはそんな原因を丸ごと見ないふりして苦しむ。苦しいふりをする。まるで、全身を焼いたかのような息苦しさを覚えて、そして忘れる。不幸せを継続して覚えていたい人はそういないだろう。  目の前が暑くて酸素が奪われていくようだった。息苦しさを棄てれずに、眠ってしまおうと思ったら山の麓にいた。白く、高い、知らない山を登

          Answer to Lunta.

          青春18きっぷ 手記より

           両親が使った青春18きっぷの5枚中1枚を使用して、姫路に行くことにしました。本当は、海に行こうとしたのだけれど、まだ泳げないだろうなと思ってやめました。ずっと、姫路文学館に行きたかったので、このタイミングで。ノートを片手に出かけたので、その手記と共に、記録を残します。 前日のメモはまもとコーヒー アーモンドトーストを食べに、はまもとコーヒーさんに。本当は、別の店に行こうとしていたのだけれど、火曜日に空いている店が少ない……。  入った瞬間、受付とカフェがあるような空気を見

          青春18きっぷ 手記より

          バス停、隣に箱

           バスのライトがこちらを照らすのを、黙ってガラス越しに見ていた。 その眩しさですら、今は妬ましい。  ただのバイトで、ただのレジ打ち。先輩や店長はとてもいい人たちだし、仕事もそんなに辛くない。一人が好きな反面、どこかのコミュニティに入っていないと安心できない私には、この距離感が丁度良い。  今日もタイムカードを押して数時間、客がぱたりと来なくなる。先輩は倉庫へ、僕は数人残った客のためにレジのこちら側へ独りぼっち。入った当初にノイローゼになるかと思っていた、入店チャイム音がま

          バス停、隣に箱

          意味わからない系の僕らへ

           鏡の中に知らない人がいました。それは醜くて、お世辞にも可愛いとは言えませんでした。けれど、瞳からは濃度の高い、感情の色が染み付いていました。そういうモノに私はなりたい。  例えば、普段歩いている道からふと目線を上げて家の二階、その窓に綺麗な黒猫を見た時。褪せた道路を見た時。落ちた鏡を拾う時に、映った別の景色を見た時。知っていたもののもう一つを見てしまった時、綺麗だと思うようになった。物事の二面性を見つけた時、さらなる魅力を知った時、かっこいいなと思うようになった。

          意味わからない系の僕らへ