見出し画像

竹川美奈子さん「本」の歩き方 を考えてみた


タイトルからいきなり脱線しちゃいます、ごめんなさい。

MIU404、ご覧になってますか。第1話は未見なのですが、第2話、第3話を見て、もうハマっちゃいました。

第3話のこの場面が、ドラマ全体のテーマの一つを大いに語っているのではないか、ということで、ハートに強く刺さりました。

このピタゴラスイッチのシーンです。

誰と出会ったか、出会わなかったか。

noteにも記事を発見しました!

「ピタゴラスイッチ」のシーンが語られていますね。よく考えてみると、第2話も犯人があの夫婦と「出会ったこと」がなんとも言えない悲哀を生み出していて、それをも「ピタゴラスイッチ」が説明しているようで、、、

ということで、今からでも間に合います、第3話からでも大丈夫です。

TVerでどうぞ!

では、本題に。

10年以上、投資信託をコツコツと買い続け(”コツコツ投資”と呼んでいます)資産形成に取り組んでいる個人投資家の皆さんの懇親・交流会を続けています。

「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」です。

『投資信託事情』の島田知保さんファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん、お二人と一緒に運営しています。

その竹川さんが、最近、こんな風にご自身の著書を表にされました。

この表でご紹介の本は全て読ませていただいています。

この記事では、私の独断と偏見による、竹川美奈子さん「本」の読み進め方を書いてみよう、と思います。

竹川さんご自身では

「家計管理・マネープラン」からの「資産形成スタートアップセット」とされています。

この順番は「その通り!」と思います。私個人としては、最初に通るべき一冊として、黄色の本を推したいと思います。

「家計管理・マネープラン」の2冊のうち、こちらの方が新しいというのが理由の一つです。

貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからの とってもやさしいお金のふやし方


本の最初で示される公式です。

元本 x 運用利回り x 時間

「元本」「運用利回り」「時間」について、どのように取り組むべきか、がとても易しく、わかりやすく説明されているのが、この本です。

お金は3ステップで考える (第2章)
継続しやすい「しくみ」をつくる (第3章)
投資用のポケットを加える (第4章)
有利な制度は積極的に利用する (第5章)
記録・定点観測する (第6章)

第2章では、公的保障、企業内保障について、正しい知識を確認、把握しておくことの重要性が強調されています。

資産形成の手段として「株式投資」「投資信託」が登場しますが、必ず理解しておくべきと私が考えていることをきちんと説明されています。

株式を持つ=会社のオーナーになること
いい経営者や会社を見つけて投資をし、長期で株を保有することで、その会社の成長の果実を分け合う(シェアする)のが株式投資なのです。

ただ、この本では、投資信託については必要最小限の内容に止められており、詳しくは「一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門」を、と書かれています。

ですので、この本に続いて読んでもらいたいのがこの本になります。


改訂版 一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門

この本では、投資信託についての基礎的な内容、知っておきたいことが網羅されています。投資信託の仕組み、なぜ増えたり減ったりするのか、どんなフィー、コストが掛かるのか、どんな種類があるのか。さらに、どんな商品を選び、どんな風に組み合わせていくのか、について参考になる内容がしっかりとカバーされています。

この本、2018年9月に改訂版が出版されています。最初の版が出版されたのは2013年1月です。どこが改定されたのか、また後ほど。

さて、この本の次に、私が読んでもらいたい!と思うのがこの本です。

臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話


つみたてNISAやiDeCoの制度を説明した本よりも、こちらを先にお勧めする理由。それは、投資信託を活用した資産形成の取り組み方は「人それぞれ」だということを感じ取ってもらいたいな、と。何か一つの正解を追い求めるのではなく、自分なりのやり方を少しずつ固めていく、その方が長く続けることができるのではないか、と私は考えるからです。

「投資は趣味でも仕事でもないのだから、シンプルに、できるだけ手間を掛けたくない」という考え方もあれば、「自分の意思や想いを投資先に託したい」という考え方もあるでしょう。そのいずれも、投資信託を活用することで実現できます。後者については、投資信託を介さずに投資先を自分で選ぶ、というのが最もストレートではありますが。

実際にコツコツ投資を実践している人たちが、どんな考え方で、どんなプロセスを通じて、現在のスタイルに至ったのか、そのヒントが詰まった一冊です。

最初にご紹介した2冊を基に実際の一歩を踏み出した時期に、手に取ってみると良いのでは、と思います。

NISAとiDeCoの本

ちょっと乱暴な意見です。

制度に関する本は最後に。それが私の考えです。

NISAにせよ、iDeCoにせよ、その税制優遇から関心を寄せられることが多いと思います。しかし、その制度はなかなかに複雑です。NISAに至ってはもう、、、グッチャグチャですよ。

そんなふうに制度が複雑になって、AかBかという選択のようなものが出て来ると、「で、どっちが得なの?」のような話になりがちです。それで、結局、訳がわかんなくなって「ダメだ」となってしまう人が多いのでは、と想像します。

何が言いたいか。

税制優遇が仮になかったとしても、

投資信託を活用した時間をかけた資産づくりは効果的だ!

ということです。税金がマケてもらえるから効果的になるのではありません。制度を詳しく研究しても、しっかりとした資産づくりが出来ていなかったら、マケてもらえる利益もできません。何の意味もないのです。

というわけで、私の”竹川美奈子さん「本」の歩き方は・・・

貯金ゼロ・知識ゼロ・忍耐力ゼロからの とってもやさしいお金のふやし方

改訂版 一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門

臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話

となります。この後に、制度の本だと思います。


この本に出会ったか、出会わなかったか、

この順で読み進めたか、読み進めなかったか、

もしかしたら、人生が変わる・・・かもしれません。

この記事がそんな出会いのきっかけになったら嬉しく思います。

ピタゴラスイッチ!

<お知らせ>

上記でご紹介した、コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べで、コツコツ投資を始めよう!という方、始めたばかりという方を対象にしたZoomイベントを行います。ご興味ありましたら、下記の記事をご覧ください!




一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門

最初の版と改訂版、最も大きく改訂されているのが第5章です。その他の章はタイトルに変更はないのですが、第5章だけ変更されています。

「損しないための正しいアクティブ投信の選び方」

「納得できる正しいアクティブ投信の選び方」

へと変更されています。

「損しない」から「納得できる」へ。

「リターン」の良し悪し=過去の結果を重視する、あるいは、市場平均よりも儲ける!というのではなく、アクティブ投信は、その行動や姿勢を見て判断すべきだ、ということをより明瞭に示された、と感じます。

改訂版では章の最後に「投信の情報開示に注目しよう!」というコラムが2ページあります。そこでは、情報開示に積極的なアクティブ投信の実例が挙げられています。最初の版も同様に最後にコラムがあり、「運用担当者の顔がもっと見えるといい!」で1ページです。改訂版までの5年の間に、情報開示の量や質が、とてもゆっくりですが、進化したことを感じることができます。


この記事が参加している募集

推薦図書

スキしてみて

サポート頂いた際は、TableforKidsへの寄付に使わせていただきます。 https://note.com/renny/n/n944cba12dcf5