202001_Afund_10年ローリングリターン_推移

定期購読マガジン【アクティブファンドを眺めてみた】はじめました

定期購読マガジン、アクティブファンド を眺めてみた を始めます。

このマガジンは私が関心を持った、国内外の会社の株式を主要な投資対象としているアクティブファンド について、調べたこと、感じたことが中心になります。まず最初に必ずご了承いただきたいのですが、このマガジンで取り上げるのは「儲かりそうなファンド」ではありません。私がその、ファンドマネジャー、投資哲学やポートフォリオについて関心を持ったファンドが対象です。関心を寄せるきっかけがファンドのパフォーマンスの場合もありますが、それは過去の成績に過ぎません。

どんなスタイルになるか、というサンプル版は既に公開済みです。

こちらのノートになります。

この記事では、このマガジンを始めるまでの経緯、理由について書いてみます。位置付けとしてはエピソードゼロ的な感じです。

このノートの構想を練っている間に出会った言葉が

「希望最大化戦略」と「失望最小化戦略」 でした。

藤野英人さんとちきりんさんとの5年前の対談の模様です。

この「失望最小化戦略」をキーワードにして検索していたら、私の書いたブログ記事が見つかりました。

6年前に既にこの言葉に出会っていて記事にしていたんですよね。この記事を読んでみて、当時の自分が何を考えていたか記憶は蘇ってきません。ただ、文面を読む限り、迷いのようなものがあるのかな、と感じました。この記事のリンクにもその一端が窺えますが、当時の私のポートフォリオの7割近くを「インデックス運用」にしていました。私が資産形成に取り組み始めた理由は、息子たちの未来のため(学資の準備)でした。その際は「希望最大化戦略」という意識だったはずです。

しかし、この頃になるとある程度順調に資産形成が進んでいたこともあり、自分のポートフォリオが「希望最大化」では無い、と薄々感じ始めていたのかもしれない、今、↑の6年前の記事を読んでいると、そんな風に感じられました。

この記事から数ヶ月後、「低コストこそが資産形成にとって最も大事だ」と頑なな考えを持っていた私は、フィーがかなり高め(当時はそう感じていました)のファンド、アクティブファンドへの投資を始めました。そこから何かが変わり始めたという気がします。その辺りの歴史についてご興味ある方は下記のノートをご覧ください。

以来、色々なアクティブファンド を調べるようになりました。特に私に色々な気づき、発見をもたらしてくれたのがこの定点観測です。

この定点観測を3年以上続けてみて分かったこと。

+日本の会社を対象にしたインデックス運用は「失望最小化戦略」。

+一方で、キチンとした選別して投資すれば、しっかりとしたリターンが得られる可能性が高い。そういう意味で、アクティブファンドへの投資は「希望最大化戦略」になり得る。

+フィーは大して関係ない。

↑↑↑ 個人の感想です ↑↑↑

日本国内は低成長がこれからも続くことが予想されます。しかし、それは全体の話。その中でしっかりと「価値」をつくりだす会社は出て来る、「価値」を追究する姿勢でその「価値」が評価されるだけの時間を与えて「投資」を行えば果実は得られるのだ、と考えるようになりました。

グローバルで見ると目下のところは相対的に高い成長が起きていますが、これも潮目が変わる時期がやって来るかもしれません。そうなった時も、全体を買うのではなく、選別を行う「投資」がより有効になるのではないか、とも考えています。

チャンピオンデータの一つではあるのですが、日本の会社を対象にしたアクティブファンド とTOPIX連動型ETFの10年間リターンの推移(ローリングリターン)をみたグラフです。

202001_Afund_10年ローリングリターン_推移

データ数は61個。

中央値はTOPIXが+51%に対して、Aファンドは+170%となっています。圧倒的な差があります。

Aファンドを事前に見つけることは不可能だ

その通りだと思います。しかし、これこそが「失望最小化戦略」そのものだと私は考えるようになりました。もちろん、投資や資産運用に関心を持つことができない、時間を掛けたくない人にとっては、インデックス運用がピッタリとハマるのでしょうから、それはそれで問題ないと思います。しかし、年金から日銀から個人投資家に至るまで猫も杓子も「失望最小化戦略」を取り続けていることってどうなん?って私は思っちゃうんですよね。

ちなみに、このAファンドのフィー(信託報酬)は年1.65%です。Aファンドについては近々このマガジンで取り上げる予定ですのでお楽しみに。

このマガジンは私が関心を持ったアクティブファンド(株式を主たる投資対象)について調べたこと、感じたことを月に3回以上発信します。毎月3本のファンドを比べて読みたいという方は「マガジン購読」がお得です。ぜひご検討ください。 

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